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「歯周病検査」受けないリスクはご存じですか? 定期的にやるべき理由を歯科医が解説!

 公開日:2025/02/11
1回は受けて!

歯周病検査を受けないと、病気の進行に気づかず、抜歯や口臭の原因となるリスクが高まることをご存じですか? 今回は、歯周病検査の重要性について「デンタルクリニックアレーズ銀座」の中村先生に解説していただきました。

中村 竜彦

監修歯科医師
中村 竜彦(デンタルクリニックアレーズ銀座)

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神奈川歯科大学卒業。同大学附属横浜クリニック臨床研修修了。神奈川県内のクリニックでの勤務を経たのち、デンタルクリニックアレーズ銀座の副院長に就任。病気の根本原因を考え、高精度の診断と治療で、再発まで予防していく診療を提供している。日本臨床歯科学会(SJCD)会員。日本歯周病学会認定医。

編集部編集部

歯周病の検査は歯医者さんで定期的に受けたほうがいいのでしょうか?

中村 竜彦先生中村先生

そうですね。やはり定期的に受けていただいたほうがいいと思います。その理由は、歯周病という病気は発見が遅れやすく、何か症状が表れる頃には病状がかなり進行していることが多いからです。いざ歯医者さんに来てみたら自分が思っていた以上に深刻な状態になっていて、抜歯に至るようなケースも少なくありません。したがって、とくに症状がない時期から検査を受けてご自身の歯周病の状況を把握し、定期的な変化を確認していくことが重要です。

編集部編集部

歯周病検査を一度も受けたことがない、あるいはずっと受けていないと、どのようなリスクがありますか?

中村 竜彦先生中村先生

歯周病検査を受けないことのリスクはいくつかあります。1つは、先にもお話ししたように、自身が気づかないうちに病気が進行してしまうことです。歯周病は、過去の厚生労働省の調査結果では15歳以上の約8割が罹患していると言われた病気でもあり、「世界でもっとも蔓延している病気」としてギネス記録にも認定されています。歯周病を自覚している方や病状を把握している方が少ないのが現状です。表面化した時には想像以上に進行しているのが歯周病の特徴なので、検査を受けないことは「自身の歯が残せなくなる」可能性があがるという点でも大きなリスクになります。

編集部編集部

そのほかのリスクについても教えてください。

中村 竜彦先生中村先生

近年でいうと、全身疾患におけるリスクも無視できません。歯周病は糖尿病や心筋梗塞、脳卒中、アルツハイマー型認知症、非アルコール性脂肪性肝炎など、様々な病気の発症や進行に関連している可能性があることが知られています。そういった病気の改善に歯周病治療が有効であることもわかってきているので、今後はこのような全身に対するリスクも大きくなってくると思います。また、妊娠中の女性に関しては歯周病がある方は8倍も早産になるリスクがあると言われており、注意が必要です。ほかに、最近多いのは歯周病による口臭のリスクです。人から指摘してもらいにくく、ご自身では気づかないことが多いので、歯周病の状態を把握し、治療しないと口臭は改善されません。

※この記事はMedical DOCにて【「歯周病の検査はなぜ重要なのか」ご存じですか? 検査内容と大切さを歯科医師が解説】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

この記事の監修歯科医師

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