お口の健康は普段の生活とも深い関係が? むし歯・歯周病にならないための“生活習慣”【歯科医監修】
お口の健康は生活習慣と密接に関係していることをご存じですか? 今回は、むし歯・歯周病にならないための生活習慣について「NINE DENTAL 心斎橋PARCO」の竹山先生に解説していただきました。
※この記事はMedical DOCにて【歯の健康に悪い食べ物・飲み物を歯科医が解説 「甘いもの」と上手に付き合うポイントは?】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
監修歯科医師:
竹山 旭(医療法人NINE NETWORK NINE DENTAL 心斎橋PARCO)
編集部
普段の生活習慣の中にも歯の健康に良いもの・悪いものはありますか?
竹山先生
お口の中が乾燥しやすい生活習慣は、歯に悪いと言えるでしょう。唾液の分泌は自律神経に支配されていますが、興奮状態を作る交感神経が優位に働くと、お口の中は乾きやすくなります。例えば、ストレスもその要因の1つで、ストレスがたまるとお口が渇きやすくなります。また、自律神経を整えるためには、十分な睡眠時間を確保することも重要です。
編集部
「ストレスをためない」「睡眠を十分にとる」というのは体の健康だけでなく、お口の健康においても必要なのですね。そのほかに、注意したい生活習慣はありますか?
竹山先生
喫煙は粘膜の血流を悪くするため、歯ぐきには大きなダメージになります。歯ぐきが下がる、あるいは歯周病が進行するリスクが高まるため、喫煙の習慣は見直した方がいいでしょう。さらに、歯磨きについても自己流や耳学問でおこなった結果、磨きすぎて歯ぐきが下がってしまうというトラブルも近年は増えています。歯医者さんで自分にあった正しいケアを指導してもらうことも大切です。
編集部
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
竹山先生
むし歯予防においては糖分の量や摂り方を工夫する以外にも、フッ化物(フッ素)の活用が非常に有効です。フッ化物は世界的に認められた唯一の科学的なむし歯予防法で、日本でもここ最近、世界基準の配合量になったフッ化物配合歯磨剤が使用できるようになりました。糖分のコントロールと一緒にぜひ取り入れていただきたいと思います。