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「小腸がん」の検査結果はいつ分かる?3つの検査法と治療期間も医師が解説!

 公開日:2026/04/14
「小腸がん」の検査結果はいつ分かる?3つの検査法と治療期間も医師が解説!

小腸がんの精密検査と最新の治療法とは?メディカルドック監修医が、カプセル内視鏡やCTによる診断から外科的手術、化学療法の種類までを詳しく解説します。

※この記事はメディカルドックにて『「小腸がん」を発症すると「どんな痛み」を感じる?どこに痛みを感じるかも医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

齋藤 雄佑

監修医師
齋藤 雄佑(医師)

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日本大学医学部を卒業。消化器外科を専門とし、現在は消化器外科、消化器内科、産業医を中心に診療を行っている。現在は岩切病院、永仁会病院に勤務。
日本外科学会外科専門医。日本医師会認定産業医。労働衛生コンサルタント。

「小腸がん」とは?

小腸がんは、小腸(十二指腸、空腸、回腸)に発生する悪性腫瘍です。消化器がんの中では比較的まれな疾患で、全消化器がんの約1-2%を占めます。小腸は約6-7メートルもの長さがありながら、大腸がんや胃がんと比較して発生頻度が低いのが特徴です。小腸がんは組織型により、腺がん、悪性リンパ腫、神経内分泌腫瘍(NET)、消化管間質腫瘍(GIST)に分類されます。最も多いのは腺がんで、特に十二指腸に好発します。初期症状が乏しく、発見が遅れることが多いため、早期発見・早期治療が重要です。

小腸がんの検査法

内視鏡検査

上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)では十二指腸の観察が可能で、下部消化管内視鏡検査(大腸カメラ)では回腸末端の観察ができます。そのため、小腸がんの診断において、内視鏡検査は大変重要な検査です。より詳細な検査として、カプセル内視鏡やバルーン内視鏡が用いられることもあります。これらの検査は、消化器内科や消化器外科で行われます。基本的には外来で実施可能ですが、鎮静剤を使用する場合は、数時間の経過観察が必要です。入院は通常不要ですが、組織検査を行う場合は、日帰りまたは1泊2日程度の入院が必要な場合があります。

画像検査

CT検査やMRI検査は、小腸がんの診断と病期評価に重要な検査です。特に、造影CT検査では、がんの位置、大きさ、周囲への浸潤の程度を評価できます。PET-CT検査は、遠隔転移の有無を調べるのに有用です。これらの検査は、消化器内科、腫瘍内科、放射線科で行われます。外来で実施可能で、入院は不要です。検査時間は15分から30分程度で、場合により当日中に結果の説明を受けることも可能です。

血液検査

血液検査は、腫瘍マーカー(CEA、CA19-9など)、貧血の有無、栄養状態の評価を行うのに有用です。腫瘍マーカーは異常がない場合でも上昇することがあるため、診断の補助的な目的で測定されます。また、遺伝子検査により、治療方針の決定に役立つ情報を得ることもあります。血液検査は消化器内科、腫瘍内科などで行うことが多いです。外来で実施可能で、入院は不要です。結果は通常、数日から1週間程度で得られます。

小腸がんの治療法

外科的切除

小腸がんの根治的治療は、外科的切除が基本となります。がんの位置や大きさに応じて、腸管の部分切除や、周囲のリンパ節の切除を行います。腹腔鏡手術が可能な場合もあり、患者さんの負担を軽減することが可能です。外科的治療は、消化器外科で行われます。手術は全身麻酔下で行われ、通常1-2週間程度の入院が必要です。術後の回復期間は、患者さんの状態や手術の規模により異なりますが、完全な回復には1-2か月程度を要することが多いです。

化学療法

進行した小腸がんや転移のある場合は、化学療法が行われます。使用する薬剤は、がんの組織型や患者さんの状態に応じて選択されます。最近では、大腸がんの抗がん剤や分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬などの新しい治療法も用いられるようになり、治療の幅が広がりました。化学療法は、腫瘍内科や消化器内科で行われます。外来での治療が可能な場合が多いですが、副作用の管理のため、短期間の入院が必要な場合もあります。治療期間は、薬剤の種類や患者さんの反応により異なりますが、数か月から数年に及ぶことがあるため、主治医に確認をしてください。

放射線療法

小腸がんに対する放射線療法は、限定的な適応となります。手術が困難な場合や、痛みなどの症状緩和を目的として行われることがあります。正常な小腸は放射線に対して敏感であるため、慎重な計画が必要です。放射線療法は、放射線科で行われます。通常、外来での治療が可能で、入院は不要です。治療期間は、通常2-6週間程度で、週5日の通院が必要です。

「小腸がんの痛み」についてよくある質問

ここまで小腸がんの痛みを紹介しました。ここでは「小腸がんの痛み」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。

小腸がんは腹部CTで発見できるのでしょうか?

齋藤 雄佑齋藤 雄佑 医師

腹部CTは小腸がんの診断に有用な検査です。特に造影CTでは、がんによる腸管の肥厚や造影効果の変化を捉えることができます。しかし、小腸がんは初期段階では発見が困難な場合があり、CTだけでは診断が確定できないことも多いです。確定診断には、内視鏡検査や組織検査が必要となります。症状がある場合は、CTを含む複数の検査を組み合わせて診断を行うことが重要です。

編集部まとめ 小腸がんを疑ったら、早めに消化器内科へ

小腸がんは比較的まれな疾患ですが、早期発見・早期治療が予後を大きく左右します。特徴的な痛みとして、間欠的な腹痛、持続的な鈍痛、痙攣様の痛みがあり、部位によって上腹部、臍周辺、右下腹部に現れます。初期症状として、慢性的な腹部不快感、原因不明の体重減少、慢性的な下痢や便秘が挙げられます。これらの症状が2週間以上続く場合は、消化器内科を受診し、精密検査を受けることが重要です。診断には内視鏡検査、画像検査、血液検査を組み合わせて行い、治療は外科的切除が基本となります。進行例では化学療法や放射線療法も併用されます。少しでも気になる症状がある場合は、自己判断せずに医療機関を受診することをお勧めします。早期発見により、治療成績の向上が期待できます。

「小腸がん」と関連する病気

「小腸がん」と関連する病気は5個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

消化器科の病気

「小腸がん」と関連する症状

「小腸がん」と関連している、似ている症状は6個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

関連する症状

  • 慢性的な腹痛
  • 原因不明の体重減少
  • 慢性下痢
  • 腹部膨満感
  • 食欲不振

この記事の監修医師

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