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「小腸がん」を疑う”3つの痛み”はご存じですか?痛む場所も医師が解説!

 公開日:2026/04/12
「小腸がん」を疑う”3つの痛み”はご存じですか?痛む場所も医師が解説!

小腸がん特有の痛みや場所とは?メディカルドック監修医が、間欠的な腹痛やみぞおち・臍周辺の違和感など、がんの発生部位によるサインの違いを詳しく解説します。

※この記事はメディカルドックにて『「小腸がん」を発症すると「どんな痛み」を感じる?どこに痛みを感じるかも医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

齋藤 雄佑

監修医師
齋藤 雄佑(医師)

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日本大学医学部を卒業。消化器外科を専門とし、現在は消化器外科、消化器内科、産業医を中心に診療を行っている。現在は岩切病院、永仁会病院に勤務。
日本外科学会外科専門医。日本医師会認定産業医。労働衛生コンサルタント。

「小腸がん」とは?

小腸がんは、小腸(十二指腸、空腸、回腸)に発生する悪性腫瘍です。消化器がんの中では比較的まれな疾患で、全消化器がんの約1-2%を占めます。小腸は約6-7メートルもの長さがありながら、大腸がんや胃がんと比較して発生頻度が低いのが特徴です。小腸がんは組織型により、腺がん、悪性リンパ腫、神経内分泌腫瘍(NET)、消化管間質腫瘍(GIST)に分類されます。最も多いのは腺がんで、特に十二指腸に好発します。初期症状が乏しく、発見が遅れることが多いため、早期発見・早期治療が重要です。

小腸がんを発症するとどんな痛みを感じる?

間欠的な痛み

小腸がんの最も特徴的な痛みは、間欠的な腹痛です。この痛みは、がんによる腸管の狭窄や小腸の動き(蠕動)が原因で起こります。食事後に特に強くなる傾向があり、波のように痛みが強くなったり弱くなったりします。初期段階では軽い違和感程度ですが、進行すると激しい痛みに変わることがあります。

持続的な鈍痛

小腸がんが進行すると、持続的な鈍い痛みを感じることがあります。この痛みは、がんが周囲の組織に浸潤したり、炎症を起こしたりすることで生じます。痛み止めが効きにくく、日常生活に支障をきたすことも多いです。安静にしていても痛みが続くのが特徴です。

痙攣するような痛み

腸閉塞を起こした場合、痙攣様の激しい痛みが生じます。この痛みは数分間隔で周期的に起こり、患者さんは苦悶の表情を見せることが多いです。嘔吐や腹部膨満を伴うことが多く、緊急性の高い症状です。

小腸がんを発症すると、どこにどんな痛みを感じる?

上腹部痛(みぞおち周辺の痛み)

十二指腸がんの場合、上腹部やみぞおち周辺に痛みを感じることが多いです。この痛みは、食事と関連して起こることが特徴的な、特に脂肪分の多い食事の後に強くなる傾向があります。胃炎や胃潰瘍と似た症状のため、見逃されやすい部位です。上腹部痛を感じた場合は、まず内科または消化器内科を受診することをお勧めします。症状が持続する場合や、体重減少を伴う場合は、早急な精密検査が必要です。緊急性が高い場合は、救急外来での受診も検討してください。

臍周辺の痛み

空腸がんの場合、臍周辺に痛みを感じることが多いです。この痛みは、食事の内容に関係なく起こることが多く、徐々に強くなっていく傾向があります。腸の蠕動運動が障害されることで、不規則な痛みのパターンを示すことがあります。臍周辺の痛みが続く場合は、消化器内科での詳しい検査が必要です。特に血便や体重減少を伴う場合は、緊急性が高いため、速やかに専門医を受診してください。

右下腹部痛

回腸がんの場合、右下腹部に痛みを感じることがあります。この痛みは、虫垂炎(盲腸)と似た症状を示すことがあり、鑑別診断が重要です。慢性的な痛みから急性の激痛まで、様々な痛みのパターンを示します。右下腹部痛を感じた場合は、まず内科または消化器内科を受診し、必要に応じて外科の診察も受けることをお勧めします。発熱や嘔吐を伴う場合は、腸閉塞の可能性もあるため、緊急受診が必要です。

「小腸がんの痛み」についてよくある質問

ここまで小腸がんの痛みを紹介しました。ここでは「小腸がんの痛み」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。

小腸がんは腹部CTで発見できるのでしょうか?

齋藤 雄佑齋藤 雄佑 医師

腹部CTは小腸がんの診断に有用な検査です。特に造影CTでは、がんによる腸管の肥厚や造影効果の変化を捉えることができます。しかし、小腸がんは初期段階では発見が困難な場合があり、CTだけでは診断が確定できないことも多いです。確定診断には、内視鏡検査や組織検査が必要となります。症状がある場合は、CTを含む複数の検査を組み合わせて診断を行うことが重要です。

編集部まとめ 小腸がんを疑ったら、早めに消化器内科へ

小腸がんは比較的まれな疾患ですが、早期発見・早期治療が予後を大きく左右します。特徴的な痛みとして、間欠的な腹痛、持続的な鈍痛、痙攣様の痛みがあり、部位によって上腹部、臍周辺、右下腹部に現れます。初期症状として、慢性的な腹部不快感、原因不明の体重減少、慢性的な下痢や便秘が挙げられます。これらの症状が2週間以上続く場合は、消化器内科を受診し、精密検査を受けることが重要です。診断には内視鏡検査、画像検査、血液検査を組み合わせて行い、治療は外科的切除が基本となります。進行例では化学療法や放射線療法も併用されます。少しでも気になる症状がある場合は、自己判断せずに医療機関を受診することをお勧めします。早期発見により、治療成績の向上が期待できます。

「小腸がん」と関連する病気

「小腸がん」と関連する病気は5個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

消化器科の病気

小腸がんと関連のある病気がある方では、小腸がんを発生しやすいです。これらの病気を持つ方では、小腸がんを発生する可能性があるため、気になる症状がある場合には消化器内科で相談をしましょう。

「小腸がん」と関連する症状

「小腸がん」と関連している、似ている症状は6個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

関連する症状

  • 慢性的な腹痛
  • 原因不明の体重減少
  • 慢性下痢
  • 腹部膨満感
  • 食欲不振

これらの症状は小腸がん以外の疾患でも見られるため、適切な診断と治療が重要です。気になる症状があれば、消化器内科を受診しましょう。

この記事の監修医師

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