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「がん発症のリスクを上げやすい食べ物」はご存知ですか?医師が徹底解説!

 公開日:2026/01/15

がん発症のリスクを上げやすい食べ物とは?メディカルドック監修医が解説します。

※この記事はメディカルドックにて『「肺がんを予防する可能性の高い食べ物」はご存知ですか?医師が徹底解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

木村 香菜

監修医師
木村 香菜(医師)

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名古屋大学医学部卒業。初期臨床研修修了後、大学病院や、がんセンターなどで放射線科一般・治療分野で勤務。その後、行政機関で、感染症対策等主査としても勤務。その際には、新型コロナウイルス感染症にも対応。現在は、主に健診クリニックで、人間ドックや健康診断の診察や説明、生活習慣指導を担当している。また放射線治療医として、がん治療にも携わっている。放射線治療専門医、日本医師会認定産業医。

「肺がん」とは?

肺がんは、肺の細胞からできるがんのことです。
初期には症状がなく、進行してから発見されることも多いです。
日本人では特に男性では多く見られ、肺がんによる死亡数も他のがんと比較して高いです。
今回の記事では、肺がんの予防に役立つかもしれない食べ物について解説します。また、食生活や生活習慣についても説明しますので、ぜひ参考にしてみてください。

がん発症のリスクを上げやすい食べ物

肺がんの発症リスクを確実に上げる食べ物は現時点ではありません。しかし、以下のようなものががん発症リスクを上げる可能性があります。

高食塩食

肺がんではデータ不十分ですが、胃がんにおいては食塩や塩蔵食品の過剰摂取はほぼ確実に発症リスクを高めます。
塩分の取りすぎは高血圧、動脈硬化症、心血管系の病気のリスクも高めてしまいます。1日あたりの摂取量は、できれば6g 未満に抑えるようにしましょう。

赤身肉と加工肉

イギリスの研究で、赤身肉と加工肉の摂取量が多いと肺がんリスクが高まったという報告があります。ここでいう赤身肉は、豚肉・牛肉・羊肉を指しており、脂肪が少ないお肉という意味ではないことには注意が必要です。また、日本人の平均的な摂取量では、特に大腸がんのリスク増加にはつながらないかもしれないとする報告もあります。現状肺がんリスクを高める確実なエビデンスはありませんが、過剰な摂取は控えた方が良いでしょう。

乳製品

症例対象研究にはなりますが、乳製品とデザートを摂取することが、肺がんリスクの増加につながると報告されています。脂肪分が多いあるいはショ糖が多いことが関連しているのではと考えられています。ショ糖はブドウ糖と加藤が結合したもので、砂糖の主成分です。ただし、特にショ糖については現時点ではエビデンスが十分あるとはいえず、今後のさらなる検証が必要です。

揚げ物

揚げ物の摂取が多くなると、肺がんリスクが高まる可能性があることが報告されています。乳製品と同様、脂肪分の多い食品が肺がんリスクの上昇に関連している可能性があります。

アルコール

アルコールは、特に肝臓がんや食道がんなどのリスクとなることが明らかです。肺がんにおいて、アルコールがリスクを高めるかどうかはまだ研究段階ですが、アルコールをたくさんとる方では肺がんリスクが若干高まるという報告があります。禁酒あるいは飲みすぎないよう、節酒を心がけましょう。

がん予防のために大切な生活習慣

がんの予防のためには、生活習慣に気をつけることが大切です。

禁煙

喫煙は、肺がんの発症リスクを確実に高めます。
また、受動喫煙者の肺がんリスクも高まります。
喫煙している方は1日でも早く禁煙するようにしましょう。肺がんのみならず、すべてのがんの予防につながります。

節酒

肺がんの発症リスクにおいてはアルコールの関与はデータ不十分とされています。しかし、さまざまな種類のがんのリスクを下げるためにはアルコールの1日摂取量は適切に保つことが大切です。

果物や野菜を積極的にとる

前述したように、果物や野菜にはフラボノイドなどの化合物が含まれ、肺がんの予防に効果がある可能性が示唆されています。そして、肺がんにおいてはがんのリスクを低くする可能性があります。
厚生労働省からは、1日の野菜摂取目標は350gとされています。果物と合わせると、野菜を小鉢5皿分、果物を1皿分とることでおよそ400gがとれます。

運動をする

肺がんに限らず、運動習慣はがんの発症リスクを下げると報告されています。
18〜64歳の方は、歩行や歩行程度のきつさの運動を1日60分行いましょう。加えて、息が多少上がり汗をかくくらいの運動を、1週間に60分行いましょう。
65歳以上の方は、毎日40分程度は歩いたり運動したりすることがすすめられています。

適正体重を保つ

BMI(body mass index)を適切に保つことががん全体の死亡のリスクを下げることが明らかになっています。なお、BMIが男性では21.0-26.9、女性では21.0-24.9でがんによる死亡リスクが低いとされています。

「肺がんを予防する可能性の高い食べ物」についてよくある質問

ここまで肺がんを予防する可能性の高い食べ物などを紹介しました。ここでは「肺がんを予防する可能性の高い食べ物」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。

肺に良い食べ物はありますか?

木村 香菜医師木村 香菜(医師)

肺がんを予防するために最も大切なことは、禁煙や受動喫煙を避けることです。しかし、野菜や果物を積極的にとることで、肺がんのみならずさまざまながんの予防につながることが期待できます。

大豆イソフラボンの摂取で肺がんを予防することはできるのでしょうか?

木村 香菜医師木村 香菜(医師)

大豆イソフラボンと肺がんのリスクについてはいまのところははっきりとした結論は出ていません。しかし、喫煙経験のない男性では、イソフラボン摂取が多いほど肺がんになりにくいことが示されたという日本での調査結果があります。女性でも同様の傾向がみられたとされています。 毎日の食生活で、大豆食品も取り入れるようにするとよいでしょう。

編集部まとめ

今回の記事では、肺がんの予防に効果があるかもしれない食べ物について解説しました。肺がんに限らず、がんの予防のためには野菜や果物を含めたバランスの良い食事、運動、適正体重の維持、禁煙、節酒が大切です。今回の記事をきっかけに、日々の生活習慣の見直しをしていきましょう。

「肺がん」と関連する病気

「肺がん」と関連する病気は3個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

呼吸器科の病気

  • アスベスト関連肺疾患
  • 肺結核
  • 慢性閉塞性肺疾患(COPD)

肺がんと関連している疾患にはこれらのようなものがあります。

「肺がん」と関連する症状

「肺がん」と関連している、似ている症状は9個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

関連する症状

  • 血痰
  • 息切れ
  • 背部痛
  • 頭痛
  • ふらつき
  • 体重減少
  • ばち指

肺がんは初期症状に乏しく、進行すると上記のような呼吸器症状が出現します。骨や脳に転移した場合には、その部位によって異なる症状が現れます。

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