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「肺に結節影」が見つかった場合どんな検査を行う?【医師解説】

 公開日:2026/04/08
肺の結節影と検査

肺に結節影が見つかった場合、どんな検査を行う?Medical DOC監修医が解説します。

※この記事はメディカルドックにて『「肺がんの結節影」がレントゲンで見つかる確率はどれくらい?【医師解説】』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

木村 香菜

監修医師
木村 香菜(医師)

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名古屋大学医学部卒業。初期臨床研修修了後、大学病院や、がんセンターなどで放射線科一般・治療分野で勤務。その後、行政機関で、感染症対策等主査としても勤務。その際には、新型コロナウイルス感染症にも対応。現在は、主に健診クリニックで、人間ドックや健康診断の診察や説明、生活習慣指導を担当している。また放射線治療医として、がん治療にも携わっている。放射線治療専門医、日本医師会認定産業医。

「肺がん」とは?

肺がんは、肺の細胞から生じるがんのことです。日本において死亡率の高いがんの一つです。初期段階では自覚症状が少なく、進行してから発見されることも多いため、早期発見が重要とされています。画像検査による診断が主な手段となっており、その中で「結節影」という影が見つかることがあります。

肺がんの結節影とは?

「結節影」とは、レントゲンやCT検査で確認される肺の異常陰影の一つで、大きさが直径3cm以下の丸い影を指します。この影の正体が良性か悪性かを見極めるためには、追加の検査が必要になります。結節影が肺がんによるものなのか、それとも炎症や良性腫瘍など他の原因によるものなのか、慎重な診断が求められます。

肺に結節影が見つかった場合、どんな検査を行う?

健康診断や検診などで肺のレントゲンを撮った際に肺の結節影が見つかることがあります。肺がんが疑われる場合には、以下のような検査が行われます。

胸部CTやPET-CT検査

レントゲンでは詳細がわからない場合、胸部CT検査が行われます。CT検査では、肺を輪切り状に撮影し、結節の大きさや形状、石灰化の有無などをより詳しく調べることができます。さらに、がんの転移や活動性を評価するためにPET-CT検査が行われることもあります。これは、がん細胞がブドウ糖を多く取り込む性質を利用して、全身のがんの広がりを確認する検査です。
これらの検査は、基本的に呼吸器内科で受けることができ、外来で実施されるため入院の必要はありません。検査自体は数十分程度で終了し、その日のうちに帰宅できます。

気管支鏡検査

結節影が気管支に近い場合、気管支鏡検査を行うことがあります。これは、細いカメラ付きの管を鼻や口から挿入し、気管や気管支の内部を直接観察しながら、病変部の細胞を採取する検査です。肺がんの確定診断をするためには、細胞を顕微鏡で詳しく調べることが必要になるため、とても重要な検査の一つです。
この検査は、呼吸器内科または肺がん専門の診療科で行われます。外来で実施することも可能ですが、通常は1泊程度の入院が必要となることが多いです。検査後は喉の違和感が数日続くことがあります。

針生検

結節影が肺の奥深くにあり、気管支鏡では届かない場合には、CTガイド下針生検が行われます。この検査では、CTで病変の位置を確認しながら、細い針を皮膚から肺に直接刺して、病変部の組織を採取します。より正確に細胞を採取できるため、肺がんの確定診断に役立ちます。
この検査は、放射線科や呼吸器内科で実施され、1泊程度の入院が必要となることが一般的です。針を刺すため、まれに気胸(肺に穴が開く状態)や出血のリスクがありますが、多くの場合は安全に行われます。

「結節影・肺がんの確率」についてよくある質問

ここまで結節影・肺がんの確率などを紹介しました。ここでは「結節影・肺がんの確率」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

肺に結節影が見つかった場合、経過観察はどのくらい行うのでしょうか?

木村 香菜医師木村 香菜(医師)

結節影の大きさや形状によって異なりますが、通常は3ヶ月〜6ヶ月ごとにCT検査を行い、1〜2年のフォローアップが推奨されます。サイズが変化しなければ良性の可能性が高く、経過観察のみとなることもあります。

編集部まとめ

肺がんの結節影はレントゲンやCT検査で偶然発見されることが多く、そのうちがんである確率は数%程度とされています。しかし、喫煙歴や家族歴がある場合、がんのリスクは高くなります。
結節影が発見された場合は、放置せず呼吸器内科を受診し、精密検査を受けることが重要です。また、定期的な経過観察を行い、変化がないかを確認することが大切です。

「肺がん」と関連する病気

「肺がん」と関連する病気は4個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

呼吸器内科の病気

  • 肺結核
  • 間質性肺炎
  • 慢性閉塞性肺疾患(COPD)
  • 石綿肺

上記のような肺の病気は、肺がんの危険性を高めることが報告されています。また、喫煙は肺がんのリスクとなる他、COPDの原因ともなります。

「肺がん」と関連する症状

「肺がん」と関連している、似ている症状は15個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

関連する症状

  • 血が混じる咳
  • 胸、背中、肩の痛み
  • 突然起こる息切れ
  • 声枯れまたは喘鳴
  • 飲み込みにくくなる、または飲み込むときに痛みがある
  • ばち状指(指先が丸く平たく変形すること)
  • 骨の痛み
  • 顔、腕、首の腫れ
  • 頭痛、めまい、手足の力が入らなくなったり、しびれたりする
  • 黄疸
  • 首や鎖骨付近のしこり
  • 原因不明の体重減少
  • 疲労感や脱力感
  • 食欲不振

肺がんそのものが大きくなったり周りの神経や臓器に浸潤したりすることで起こる症状と、肺がんが他の臓器に転移することで起こる症状があります。その他にも、がんの進行そのものにより全身の症状が現れる場合もあります。気になる症状がある場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

この記事の監修医師

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