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「大腸がん手術後」で早期復帰が難しい場合の”4つの支援制度”とは?医師が解説!

 公開日:2026/04/08
「大腸がん手術後」で早期復帰が難しい場合の”4つの支援制度”とは?医師が解説!

治療中の経済的負担を軽減する制度とは?メディカルドック監修医が、高額療養費制度や傷病手当金、障害年金など、入院や休職時に役立つ公的支援を詳しく解説します。

※この記事はメディカルドックにて『「大腸がん手術後」の「仕事復帰」はいつ?知っておきたい支援制度も解説!【医師監修】』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

山本 康博

監修医師
山本 康博(MYメディカルクリニック横浜みなとみらい)

プロフィールをもっと見る
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい院長
東京大学医学部医学科卒業 医学博士
日本呼吸器学会認定呼吸器専門医 日本内科学会認定総合内科専門医

大腸がんとは

大腸がんとは盲腸から始まり直腸に至るまでの腸管部分に起きるがんです。大腸がんには良性のポリープががん化したものと、正常な粘膜だった細胞ががん細胞に変化したものの二通りがあります。早期に手術を中心とした適切な治療を行えば問題なく完治する一方で、ある程度進行するまで自覚症状がほとんど出ない特徴があります。
そのため定期的な検診による早期発見が必要です。また大腸がんは食生活の欧米化などに伴い、近年増加傾向にあります。

早期の復職が難しい場合に知っておきたい支援制度

大腸がんで早期の復職が難しい場合に困るのは入院費用と生活費用です。
こういった問題を解決するために国民健康保険や社会保険、年金制度においてさまざまな支援制度があります。ここでは事前に知っておくべき支援制度を解説します。

高額療養費制度

高額療養費制度とは医療機関や薬局の窓口で支払った額が一月(月の初めから終わりまで)で自己負担の上限額を超えた場合に、その超えた金額を支給する制度です。
この額には個室を選択した際のベッド代の差額や食事代は含まれません。高額療養費制度は公的医療保険に高額医療費の支給申請書を提出すれば支給が受けられます。

高額医療費貸付制度・高額療養費資金貸付制度

高額療養費制度は申請から払い戻しが発生するまでに3~4ヶ月のタイムラグが生じます。
その間の金銭的負担を減らすために、高額療養費支給見込額の8~9割を無利子で借りることができます。対象者は国民健康保険や一般の健康保険の加入者で、保険料を完納していることが条件です。

傷病手当金

傷病手当金は社会保険に加入している被保険者が病気やけがのために会社を休み給料の支給を受けられない場合に、加入している健康保険から支給を受ける制度です。
支給金額は支給開始日の以前各種標準報酬月額を30日で割り、3分の2をかけたものになります。また支給期間は同一のけが・病気に対して支給開始から1年6ヶ月に達する日までが上限になります。支給条件は以下のとおりです。

  • 病気やけがで療養中である
  • そのため仕事につけない
  • 連続する3日間を含み4日以上仕事を休んでいる(最初の3日間は支給対象外)
  • 仕事を休んだ期間に給与の支払いがない

障害年金

障害年金とは障害を負ったことで国民生活の安定が損なわれることのないように、就業生活や日常生活を送るうえで困難がある人に支払われる年金です。
国民年金の場合は障害基礎年金が支払われ、厚生年金や共済年金の場合は窓外厚生年金が支払われます。受給条件は以下のとおりです。

  • 初診日に国民年金、厚生年金、共済年金などに加入していること
  • 初診日の前々月までに3分の2以上の保険料納付をしていること
  • 障害の状態が障害認定日(障害認定日以後に20歳に達したときは、20歳に達した日)に障害等級表に定める1級または2級に該当していること

大腸がん手術後の仕事復帰についてよくある質問

ここまで大腸がん後の仕事復帰のケースを紹介しました。ここでは「大腸がん手術後の仕事復帰」によくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。

人工肛門を作った場合は仕事復帰が遅くなりますか?

山本 康博医師山本 康博(医師)

開腹手術の場合、人工肛門を作った場合でも仕事復帰のタイミングは変わりません。人工肛門を作る場合は開腹手術と同時に行うからです。腹腔鏡手術と比べた場合には3~4日ほど入院期間は長くなりますが、入院期間は2週間程度です。

手術方法によって仕事復帰までの時期に違いがありますか?

山本 康博医師山本 康博(医師)

腹部に1~5ヵ所の小さな穴を空ける腹腔鏡手術やロボット支援手術と比べると、10~20cmを切開する開腹手術のほうが術後の回復に時間がかかります。そのため3~4日ほど入院期間に違いが出ますがそれでも2週間程度です。

編集部まとめ

大腸がんの手術から問題なく復職できるケースがすべてではありません。仮に合併症などを起こした場合には長期にわたる入院が必要な場合もあります。

このようなときにさまざまな支援制度を利用すれば安心して入院生活を送れます。とはいえ大腸がんにかからないことが一番重要です。

定期健診などを利用し、早期検査・早期発見に努めましょう。

大腸がんと関連する病気

関連する病気

大腸がんと関連する症状

関連する症状

  • 体重減少
  • 鮮血便
  • 下痢・便秘の繰り返し
  • 腹部不快感

この記事の監修医師

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