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「白血病になりやすい人の特徴」はご存知ですか?医師が徹底解説!

 公開日:2026/01/05

メディカルドック監修医が白血病の原因などを解説します。

※この記事はメディカルドックにて『「白血病の原因」はご存知ですか?白血病の種類やなりやすい人の特徴も医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

影山 広行

監修医師
影山 広行(医師)

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CT,MRI,PETなどの画像診断が専門、PET-CTを含めた健診、生活習慣治療、アンチエイジング、スポーツ医学などの実績も豊富
保有資格
放射線診断専門医
核医学専門医
PET核医学認定医
日本医師会認定産業医
日本医師会認定健康スポーツ医
抗加齢医学専門医
日本スポーツ協会公認スポーツドクター

「白血病」とは?

血液の中の細胞には、酸素を運ぶ赤血球、体内に侵入した細菌やウイルスなどを排除する白血球、出血を止める血小板があります。このうち、骨髄で血液細胞をつくる過程で異常が起こり、白血球が無制限に増殖するがん化した細胞(白血病細胞)となったものを白血病と言います。

白血病になりやすい人の特徴

放射線被曝のある人

他のがんの治療を目的とした放射線治療や抗がん剤は正常細胞を傷付けることがあり、白血病のリスクが少し高くなります。また、原子爆弾や原発事故による被曝でも白血病になるリスクが高くなります。

喫煙

白血病のリスクは特別に上昇するというわけではありませんが、喫煙は他のがんと同様に悪性腫瘍の罹患リスクを高めます。白血病も例外ではなく、喫煙で白血病のリスクが高まります。

HTLV-1感染

成人T細胞性白血病ではHTLV-1(ヒトT細胞白血病ウイルス1型)に感染することが原因と判明しています。HTLV-1は脊髄で慢性炎症を引き起し、脊髄が傷害され、両下肢のつっぱり感、歩行困難、しびれ感、排尿困難や便秘などの症状を引き起こすこともあります
HTLV-1(ヒトT細胞白血病ウイルス1型)に感染すると成人T細胞性白血病を発症することがあります。HTLV-1感染は白血病になりやすい、と言えるでしょう。

「白血病の原因」についてよくある質問

ここまで白血病の原因を紹介しました。ここでは「白血病の原因」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。

白血病はストレスや過労が原因で発症するのでしょうか?

影山 広行影山 広行 医師

多くの悪性腫瘍と同様に白血病の原因もよくわかっていませんが、ストレスや過労と白血病の発症にあまり関連はありません。

子供で白血病を発症する原因について教えてください。

影山 広行影山 広行 医師

白血病の家族内発症リスクがわずかに高いこと、兄弟や一卵性双生児では発症リスクが高いことから遺伝や環境因子が存在する可能性はありえますが、一般論としては原因についてははっきりしておらず、何が原因というわけではなく、ご両親からの遺伝や食べ物などの生育環境が問題とも考えられてはいません。

編集部まとめ

急性白血病では、貧血症状、出血症状、発熱や感染症などの症状が急激に出現し、医療機関を受診して見つかることが多いです。慢性白血病は健康診断の採血などをきっかけに無症状で発見されることが多い傾向にあります。
小児白血病は以前では80%が死亡していましたが、現在は80%が治る時代となっています。急性白血病は若年者でも発症しますが、高齢者での発症率がより高くなります。成人急性白血病では過去20年ほど治療成績が変わっておらず、8割以上が寛解するが3-6割程度再発するとされており、5年生存率も40%以下です。一方、慢性白血病の慢性骨髄性白血病では5年生存率は9割以上、慢性リンパ性白血病での生存期間中央値は10年とかなり幅があります。
白血病の治療自体は確実に進歩しています。以前はがん細胞だけでなく正常な細胞もやっつけてしまう、有害事象の多い(副作用の強い)抗がん剤のみの治療でしたが、近年の分子病態の理解や解明が進み、がん細胞の増殖、進展に関連する分子だけを攻撃する分子標的薬や抗体医薬が多数開発され、有害事象も少なくなる傾向にあります。これらの治療には遺伝子・染色体や細胞表面マーカーの情報が必ず必要になります。
余談にはなりますが、白血病は相対的には従来の抗癌剤治療が効きやすい病気で、固形がんにはあまり効きませんでした。現在は固形がんの分子病態の解明が進み、効果的な分子標的薬や抗体医薬が増えてきており、治療が著しく進歩しています。適切な治療法を選択するには白血病と同様にがん細胞の遺伝子・染色体や細胞表面マーカーの情報が必ず必要となります。
その他にも、関節リウマチ、全身性エリテマトーデスなどの自己免疫疾患、潰瘍性大腸炎、クローン病などの炎症性腸疾患、骨粗鬆症などでも分子標的薬や抗体医薬による新しい治療が進んできています。
白血病などの血液の悪性腫瘍で最初に新しい分子標的薬や抗体医薬が導入され、効果が確認されると他の病気に応用されるという形で治療法が進歩している傾向にあります。そういう意味では今後もまだまだ新しい治療法が開発され、治療成績のさらなる改善に期待が持てる病気でもあります。
いずれにしても、白血病は種類もさまざまで、発症からの経過、治療法、治療経過や予後もさまざまです。白血病が疑われたら、直ちに専門医を受診して、適切な診断、治療を受けることをお勧めします。

「白血病の原因」と関連する病気

「白血病の原因」と関連する病気は1個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

感染症の病気

  • HTLV−1感染症

白血病の原因は多くの場合、不明のままですが、HTLV−1感染症のみ成人T細胞性白血病の原因になると判明しています。感染を指摘されたら、必ず専門の血液内科を受診するようにしてください。

「白血病の原因」と関連する症状

「白血病の原因」と関連している、似ている症状は4個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

関連する症状

  • 貧血
  • 血が止まりにくい
  • 感染症にかかりやすい

白血病に関連する症状は上記が挙げられます。複数自覚する場合は早めに医療機関を受診しましょう。

この記事の監修医師

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