薬を飲み忘れないようにするための工夫! 薬剤師が教える「薬の飲み忘れ対策」とは?

「お昼の薬を飲み忘れてしまったけど、もう夕方だし今から飲んでいいのかな?」「食前の薬を飲み忘れてご飯を食べてしまったけど食後に飲んでもいいのかな?」このように薬を飲み忘れた時にどのように対処していいか迷った経験をされた方も多いと思います。薬の飲み忘れを防ぐ工夫など、薬の飲み忘れに関するよくある疑問を薬剤師の小泉さんに詳しく解説してもらいました。

監修薬剤師:
小泉 優莉(薬剤師)
編集部
毎日同じ時間に忘れずに薬を飲めるようにするための工夫はありますか?
小泉さん
生活リズムに合わせて、毎日の行動と薬の服用を結びつけることが効果的です。食後服用の薬が多い理由は、食事と薬の服用の習慣を結びつけることで飲み忘れを防止する目的もあります。薬の服用時間にアラームを設定するのも良い方法です。また、薬局でお薬を曜日や時間ごとにセットできるカレンダーをお渡しするところもあります。
編集部
外出時や旅行時に薬を飲み忘れないための良い方法はありますか?
小泉さん
携帯用のピルケースを使用し、数日分の薬をあらかじめ準備しておくと便利です。自宅での保管分とは別で外出用に常にカバンに入れておいても良いでしょう。また、旅行前にあらかじめスマートフォンのアプリでリマインダーを設定することもおすすめです。
編集部
たくさんの種類の薬を服用している場合のおすすめの管理方法はありますか?
小泉さん
ピルケースやお薬カレンダーにあらかじめ薬をセットしておくと、毎回の服用時に管理がしやすくなります。また、 通常はシートの状態でお渡ししてご自身で飲む分を出して飲んでいただくことが多いですが、一度に飲む量が多く、管理が大変な場合は薬局で一回服用分ごとにあらかじめ小さい袋にまとめて入れる一包化という方法で準備をしてお渡しすることも可能です。ぜひ、かかりつけの薬局でご相談ください。
編集部
適切に薬を服用するのが重要ですね。
小泉さん
そうですね。薬の服用時間は、薬の特徴や症状にあわせて最適なタイミングに設定されています。ただ、忙しい毎日の中で飲み忘れてしまうこともあるかと思います。なるべく飲み忘れが出ないように、その人にあった方法を薬剤師が一緒に考えていくこともできますので、いつでもお気軽にかかりつけの医師や薬剤師にご相談ください。
※この記事はMedical DOCにて<「薬を飲み忘れてしまったらどうしたらいいですか?」薬剤師が回答>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。