「ロキソニン」服用時の注意点とは? 何日までなら連続で飲めるか・飲み合わせも薬剤師が解説
ロキソニンは、何日までなら連続で飲めるかご存じですか? 服用時の注意点や飲み合わせについて「薬剤師」の岡村さんに解説していただきました。
監修薬剤師:
岡村 奈津子(薬剤師)
編集部
ロキソニンを服用するときの注意点を教えてください。
岡村さん
編集部
ロキソニンは何日までなら連続服用しても大丈夫ですか?
岡村さん
市販薬のロキソニンは「効果がある場合は3~5日間服用できます」となっています。1日の服用量にもよりますが、必要最低限で服用するようにしましょう。処方薬のロキソニンを服用されている方は主治医、かかりつけ薬剤師と相談してください。
編集部
ロキソニンの服用頻度の目安を教えてください。
岡村さん
頭痛で服用している場合、痛み止めを過剰に服用することにより薬物乱用性頭痛のリスクがあります。薬物乱用性頭痛は薬剤の使用過多によって、脳が痛みに過敏になってしまい頭痛を引き起こしてしまう症状です。1ヶ月に10錠以上服用するような頭痛がある場合は、市販薬に頼りすぎずに受診するようにしましょう。
編集部
飲み合わせに注意が必要な薬はありますか?
岡村さん
ワーファリンと併用するとワーファリンの効果が増強する可能性があるので注意が必要です。一部の抗生剤と併用で痙攣の副作用の報告もあります。ロキソニンの成分ではなくても、ほかの痛み止めや解熱剤の併用は避けましょう。総合感冒剤の中にも、解熱鎮痛剤が配合されていることは多いので注意が必要です。ほかにも併用することにより、効果に影響が出る薬剤があります。併用薬がある場合は主治医、薬剤師に服用について相談しましょう。
編集部
あらためて、どのようにロキソニンと向き合えばいいですか?
岡村さん
大切な仕事、予定があるときは痛みに気をとられずに過ごしたいですよね。ロキソニンは効果も早く、鎮痛効果も高いので、上手に使用すればとても良い薬です。しかし市販でも手軽に購入できる分、つい頼りがちになってしまいます。身近な鎮痛剤だからこそ、適切な服用方法を理解して使用することが大切です。
※この記事はMedical DOCにて【【薬剤師が教える】ロキソニンは毎日服用しても大丈夫? 長期間服用するとどうなる?】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。