「ロキソニン」はなぜ痛みに効くのかご存じですか? 痛み止め以外の効果も薬剤師が解説!
公開日:2024/10/29
「ロキソニン」はなぜ痛みに効くのかご存じですか? 痛み止め以外の効果についても「薬剤師」の岡村さんに解説していただきました。
監修薬剤師:
岡村 奈津子(薬剤師)
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薬学部卒業後、大学病院薬剤部での研修を経て、病院薬剤師、ドラッグストア、調剤薬局と様々な職種を経験。現在は地域医療や在宅ケアに力を入れている。適切な情報をより多くの方へ届けるため、執筆活動中。
編集部
ロキソニンはどのような作用機序で痛みを緩和させますか?
岡村さん
私たちの体内でプロスタグランジンという物質が作られると、痛みや発熱、炎症が起こります。ロキソニンはプロスタグランジンが生成されるのに必要な「シクロオキシゲナーゼ」という酵素を阻害することにより効果を発揮します。
編集部
ロキソニンは痛み止め以外に効果はありますか?
岡村さん
ロキソニンは痛み止めだけでなく、解熱作用や抗炎症作用を持っています。痛み止めとしては頭痛、歯痛、生理痛、打撲痛などに効果があります。適応は15歳以上ですが、妊娠中、授乳中の人、持病がある人は、医師または薬剤師にご相談ください。
編集部
ロキソニンを服用したらどのくらいの時間で痛みは緩和しますか?
岡村さん
ロキソニンは服用すると約30分で血中最大濃度に到達します。服用後15分くらいから効果を感じてくるでしょう。効果が早く実感できる薬で、薬の濃度が体内で半分になるまでにかかる時は約75分です。例えば、市販薬のロキソニンは服用間隔が4時間、1日最大3回までとされています。
※この記事はMedical DOCにて【【薬剤師が教える】ロキソニンは毎日服用しても大丈夫? 長期間服用するとどうなる?】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。