ステロイド軟膏で副作用が出にくくなるコツはある? 用法・用量を守るべきワケとは
副作用を気にするあまり、本来の用量よりも少なく使用することも良くないそうです。副作用を出さないコツは結局、用法・用量を守ることが大事になると言います。薬剤師の川村さんに詳しく教えてもらいました。
※この記事はMedical DOCにて【ステロイド軟膏の副作用にまつわるウソ・ホント 使用時の注意点を薬剤師が解説】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
監修薬剤師:
川村 文栄(薬剤師)
編集部
ステロイド軟膏の正しい使い方を教えてください。
川村さん
回数や時間、塗る量、塗る場所は用法・用量に記載されている通りに使ってください。基本的に1回5g、手の指の第一関節の長さ分が、大体両手のひら分に塗る量です。少なく使わず十分な量を使ってください。強く塗りこまず、優しく伸ばすように塗りましょう。
編集部
ステロイド軟膏を使う際の注意点はありますか?
川村さん
効果が出たら治るまでしっかり使いましょう。1週間ほどたっても改善しない場合や悪化する場合は、医師や薬剤師にご相談ください。
編集部
副作用が出にくくなるコツはありますか?
川村さん
用法・用量通りに使ってください。恐がらずに使用する量は守ってください。できれば治ったと感じても、回数を減らしてしばらく使うことで、症状がぶり返すことがなくなります。
編集部
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
川村さん
ステロイド軟膏は安全性・効果が高い薬になっています。ステロイド軟膏に限らず、お薬には副作用があります。使い方を間違ったり、怖がって早めに治療をやめたりすることで、かえって治りが遅くなったり、皮膚状態が悪くなったり、副作用が出たりします。症状があるときはしっかり用法・用量を守って治療しましょう。そのためのお手伝いを私たち薬剤師がしますので、ご相談ください。