「あせも」の予防法5選! “夏の肌トラブル”を避けて快適に過ごそう
なぜ、あせもができるかご存じですか? 今回は、あせもの原因と予防法について「薬剤師」の長岡さんに解説していただきました。
※この記事はMedical DOCにて【「あせもにステロイド外用薬」は効く? 副作用や使用時の注意点を薬剤師が解説】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
監修薬剤師:
長岡 志帆(薬剤師)
編集部
はじめにあせもとはどのような疾患なのでしょうか?
長岡さん
あせもは医学的には汗疹(かんしん)といい、「水晶性汗疹」「紅色汗疹」「深在性汗疹」の3つに分類されます。皆さんが経験する一般的な症状は、「紅色汗疹」に当てはまります。汗を大量にかくことで汗腺が老廃物でふさがってしまい、赤い湿疹やかゆみが表れます。首、背中、お腹、ひじやひざの内側、足の付け根が、あせのものできやすい部位ですね。
編集部
なぜあせもができてしまうのですか?
長岡さん
あせもはたくさん汗をかいたときに、肌がむれてしまうことで発症します。通気性や吸水性、速乾性のない衣服を着ている場合、汗をかいても乾かせる環境ではなかった場合に発症しやすくなります。また、赤ちゃんや寝たきりの高齢者は、背中と床が密着している時間が長く、汗で肌がむれてしまうので、あせもができてしまうことが多いですね。
編集部
あせもは予防することができますか?
長岡さん
・汗を書いたらシャワーを浴びる、タオルで拭き取るなどをして汗を放置しない
・通気性、吸水性、速乾性のある衣服を着る
・締め付けのある衣服を控える
・横になる姿勢が多い赤ちゃんや高齢者は、体位をこまめに変える
・エアコンなどで汗をかかない温度、湿度を保つ
特に赤ちゃんは体温が高く体内水分量も多いので、あせもになるリスクが高くなっています。大人の基準で温度や湿度を設定してしまうと、赤ちゃんにとっては暑い場合もあるので注意しましょう。