子どもの熱中症予防は「喉が渇く前に水分補給する」ことが大事なワケ
子どもの熱中症を予防するためには、水分補給をどのぐらいおこなえばいいか、また何を飲ませたらいいかなどについて、看護師の吉村さんに解説してもらいました。
※この記事はMedical DOCにて【子どもの熱中症予防は何に気をつければいい? 気を付けるポイントを教えて!】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
監修看護師:
吉村 真佐美(看護師)
編集部
どのタイミングで、どれぐらい水分補給をすればいいのでしょうか?
吉村さん
子どもは夢中になって遊んでいると、水分補給を忘れてしまいがちです。喉が渇いたと感じる時点ですでに脱水は始まっているので、渇く前に補給することを心がけてください。食事のとき、出かける前、おやつを食べるタイミングなど、時間を決めて補給するのがおすすめです。必要な水分量は年齢によって違いますが、幼児なら1回100ml程度を少しずつ補給するといいでしょう。
編集部
経口補水液が必要なのはどんな時でしょうか?
吉村さん
経口補水液を飲ませた方がいい場面は、熱中症が疑われるとき、体調不良で食事を食べられていないとき、真夏に屋外で長時間運動をするときなどです。糖尿病、腎臓疾患などの持病があって、ブドウ糖、塩分、カリウム制限のあるお子さんは経口補水液を飲ませない方がいい場合があるので、医師に相談しましょう。
編集部
スポーツドリンクの方がいいのでしょうか?
吉村さん
基本的には食事がしっかり摂れていれば、麦茶や水でも大丈夫です。夏で暑いからといってスポーツドリンクや経口補水液を習慣的に飲んでいると、糖分の摂りすぎに繋がります。授乳中の赤ちゃんも、普段はミルクや冷ましたお湯で大丈夫です。
編集部
ほかに注意が必要なポイントはありますか?
吉村さん
一番大切なのは、子どもの様子に常に注意を配り一人にしないことです。屋外で遊ぶときは、涼しい時間帯を選び、時々休憩をしましょう。こまめな水分補給や衣服の着脱など親が声かけするといいでしょう。また、ベビーカーに乗ったお子さんは、熱反射を受けやすいので特に注意が必要です。