子どもが「熱中症」になりやすい理由をご存じですか? 就寝時に気をつけることとは?
猛暑が続く中では、「熱中症」に気をつけなければなりませんが、子どもは大人以上に注意が必要なようです。その理由を看護師の吉村さんに教えてもらいました。就寝時に気をつけることとは?
※この記事はMedical DOCにて【子どもの熱中症予防は何に気をつければいい? 気を付けるポイントを教えて!】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
監修看護師:
吉村 真佐美(看護師)
編集部
そもそも熱中症とは、どのような状態ですか?
吉村さん
暑さによって体温が調節できなくなり、体内に熱がこもってしまう状態を熱中症と言います。重症になると脳や内臓がダメージを受けることもあり、大変危険です。気温や湿度の上昇、無風状態、激しい運動などが引き金になります。
編集部
子どもは熱中症になりやすいと聞きましたが、なぜでしょうか?
吉村さん
子どもは体重あたりの体表面積が大きいので、気温の影響を受けやすい傾向があるためです。そのうえ、体温調節が未熟で、汗をかく能力が大人より低いため、体内の温度が上昇しやすくなります。また、子どもは自分で体調管理が難しかったり、地面からの距離が短いため熱の影響を受けやすかったりすることなども影響します。
編集部
寝ている間にも熱中症になる危険性はありますか?
吉村さん
日中に比べると可能性は低いですが、睡眠中も熱中症になる危険性はあります。寝る前の水分補給や、室内の温度調節が大切です。空調機の温度を高めに設定して、扇風機で空気を循環させるといいでしょう。その際、風や冷気が体に直接当たらないようにする必要があります。