「低脂肪牛乳」と普通の牛乳の違いはご存じですか? 選ぶポイントやオススメの飲み方も解説!
「低脂肪牛乳」と普通の牛乳の違いはご存じですか? 牛乳を選ぶ際のポイントやオススメの飲み方について、「管理栄養士」の亀崎さんに解説していただきました。
※この記事はMedical DOCにて【牛乳の栄養素はカルシウムだけではない! 管理栄養士が牛乳の栄養と健康効果を徹底解説】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
監修管理栄養士:
亀崎 智子(管理栄養士)
編集部
普通の牛乳と低脂肪牛乳は、何が違いますか?
亀崎さん
一般的に、牛乳とは生乳100%のものを指します。この生乳100%の中に含まれているのが、普通の牛乳と低脂肪牛乳です。普通の牛乳と低脂肪牛乳の大きな違いは、その名前の通り「脂肪の含有量」です。普通の牛乳は、生乳100%のものを加熱殺菌したものです。一方、普通の牛乳の乳脂肪分を減らしただけで、それ以外の成分は普通の牛乳をほぼ同じものを低脂肪牛乳とよびます。ほかにも、成分調整牛乳や無脂肪牛乳、生乳に乳製品を加えた加工乳や乳飲料などもあるため、好みにあわせて選ぶとよいでしょう。
編集部
牛乳におすすめの飲み方がありますか? 朝・昼・夜のどの時間帯に飲むのがおすすめか教えてください。
亀崎さん
基本的に、牛乳はどの時間帯に飲んでも問題ありません。飲む目的にあわせて時間を意識してみるのもおすすめです。朝食時に牛乳を飲むと、眠っている胃腸を起こして、体内時計をリセットするとともに、便秘解消も期待できます。トレーニング効果をアップさせたいという場合、昼間に牛乳を飲むとカルシウムの補給に、夕方に飲むと良質なタンパク質、カルシウム、リンの補給に繋がります。また、睡眠中の骨や骨格形成のサポートとして、材料となる良質なタンパク質やカルシウムが含まれているため、夕食時に飲むのもおすすめです。特に、成長期にはより意識をしてあげるとよいでしょう。
編集部
牛乳を選ぶ時に、注目したいポイントはどこですか?
亀崎さん
いろいろな種類がある牛乳ですが、選ぶ時におすすめなのは、生乳100%で加熱殺菌だけした「普通の牛乳」です。パッケージには、成分無調整と記載されているものも多いですね。決して、ほかのものを否定するわけではありませんが、健康のために飲むという意識が強い場合は、原材料がシンプルで、できるだけ加工されていないものを選ぶ方がよいでしょう。さらに、こだわりたいという方は、乳牛の飼育方法にこだわっているものや分離しやすい脂肪の均質化を行っていないノンホモジナイズ牛乳、低温殺菌のものなどを選ぶのもおすすめです。