「味噌汁の具」は何を選ぶと体に良いかご存知ですか? 調理時のコツを併せて紹介
みなさんは、お気に入りの味噌汁の具はありますか? 豆腐やわかめといった定番のものからトマトや納豆などの変わり種まで、味噌汁は様々な食材を合わせることができます。そこで今回は、「健康に良い味噌汁の具」について、管理栄養士の山口さんに伺いました。
※この記事はMedical DOCにて【味噌汁に含まれる栄養素と健康効果とは? 味噌汁が健康に良い理由を管理栄養士が解説】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
監修管理栄養士:
山口 史恵(管理栄養士)
編集部
味噌汁の栄養バランスを整えてくれる具材を教えてください。
山口さん
タンパク質を多く摂取するには、卵や鮭、鯖缶、豆腐、油揚げ、アサリ、しじみなどを入れると良いでしょう。特にしじみは肝臓機能を向上させてくれるため、二日酔い防止になる上、肌の調子も整えてくれます。ビタミンやミネラル摂取を向上させたい場合は、小松菜やブロッコリー、にんじん、カボチャなどの緑黄色野菜の豊富な具、きのこや海藻類などをお勧めします。
編集部
具材とは別に、出汁などで栄養バランスを整えるのはいかがでしょうか?
山口さん
昆布だしを前もって作っておくことをお勧めします。蓋付き容器に昆布を入れ水に一晩以上浸し、昆布を取り出して蓋をしてそのまま冷蔵庫へ。昆布は分量水の2%ほど入れてください。例えば、1リットルの水を使う場合、20gほどの昆布を浸しましょう。また、水出しに使った昆布はまだ旨味成分が残っているので千切りにしてそのまま味噌汁の具材として使うと食物繊維がたっぷり摂取できます。そのほか、トマトやさくらえび、干し椎茸、豚肉、魚の切り身など旨味が出る食材を使えば出汁の代わりになります。
編集部
インスタント味噌汁の栄養価を向上させる食材はありますか?
山口さん
野菜や肉を調理する時間や場所がない場合は、コンビニなどで買えるすでに調理してあるベーコンやささみ肉、ソーセージや茹で卵、さつまいもやかぼちゃなどを一緒に摂取すると良いでしょう。また、サラダカップや豆腐は生でも食べられるので長時間火を通さなくて良い上、インスタント味噌汁の中に入れることでビタミンやミネラルの補給もできます。変わり種で言うと、キムチを入れることで善玉菌を増やす乳酸菌の摂取量も高めてくれます。