【二日酔い】頭痛・吐き気…症状に合わせた薬を正しく選ぶのが重要な理由
お酒を飲みすぎた翌日の二日酔い。人によって症状は異なりますが、症状に合わせて薬を選んでいますか? 実は病院を受診して治療薬をもらうことも可能です。詳細を薬剤師の福田さんにお聞きしました。
監修薬剤師:
福田 治樹(薬剤師)
編集部
二日酔いになった場合は病院を受診して治療薬をもらった方が良いのですか?
福田さん
基本的に、二日酔いになってしまっても医療機関への受診は必要ありません。二日酔いは疾病や怪我に分類されておらず、早急な医師の治療は適用されないからです。もちろん人によっては強い身体症状が出るため、何もせず過ごすのは辛いでしょう。症状が強い場合は市販薬を使用してください。市販で売られている治療薬にも高い効果を示す成分が含まれているので、充分に効果が得られます。ただし、二日酔いの症状が長引きすぎたり、身体の異常があまりにも著しかったりする場合は、命にかかわる危険性があるため医療機関で適切な処置を受けてください。
編集部
二日酔いの治療薬はどこで購入できますか?
福田さん
二日酔いの治療薬である一般用医薬品は、町の調剤薬局やドラッグストアで購入することができます。一般用医薬品とは、医師が発行する処方箋がなくても購入・使用できる医薬品のことです。これらは身体への作用が高い順に、一~三類に分類されています。実は一般用医薬品でも、さまざまな二日酔いの症状に対応することができるのです。例えばCMでもおなじみの「ロキソニン」。頭痛や発熱に使われる方が多いのではないでしょうか。これはもともと処方箋が必要な薬剤でしたが、現在は医師が処方する薬剤と同等のものが購入できます。薬局の薬剤師と相談して、自分に合う治療薬を購入してください。
編集部
二日酔いの症状によって薬の使い分けが必要ですか?
福田さん
二日酔いの治療薬は、自分の症状をきちんと把握し適切なものを選択するようにしましょう。二日酔いの治療薬は、1剤で全ての症状を解消することはできません。しかし、二日酔いの症状は個人差があり、その症状の種類も重さも異なります。もし症状と治療薬の効能が合っていない場合、思うような効果を感じられなかったり症状が悪化してしまったりする可能性もあります。薬剤を選ぶ際は、必ず自身の症状と薬剤の効能が一致しているか確認してください。