大腸がんを早期発見できる「CTコロノグラフィ検査」はご存じですか? 受けた方がいい人も専門家が解説!
公開日:2024/03/26
大腸がんを早期発見できる「CTコロノグラフィ検査」はご存じですか？ 今回は、CTコロノグラフィ検査を受けた方がいい人について「放射線技師」の隅田さんに解説していただきました。
※この記事はMedical DOCにて【大腸がんを早期発見できる大腸CTコロノグラフィってどんな検査？】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
監修放射線技師：
隅田 吉政（放射線技師）
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診療放射線技師として大阪の民間病院で7年ほど勤務。その後、会員制の検診施設で日常の撮影業務に加え、放射線管理業務やスタッフの放射線安全教育に携わる。第1種放射線取扱主任者免状取得。
編集部
CTコロノグラフィとは、どんな検査なのでしょうか？
隅田さん
CTで撮影した画像をコンピュータで画像処理することで、内視鏡で見ている様な3D画像を作成し、その画像をもとに腫瘍性病変などを診断する検査です。実際には内視鏡を挿入しないため「バーチャル大腸内視鏡検査」とも呼ばれています。
編集部
どのような病気が発見できますか？
隅田さん
大腸がんやポリープのほかに、腸管の狭窄や癒着も調べることができます。日本では大腸がんの術前検査として発展してきましたが、大腸がん検診としてCTコロノグラフィ検査を行っている施設は限られています。すでに欧米では普及が進んでおり、大腸がん検診への応用が一般的になっています。また大腸の診断だけでなく、CTで腹部全体を撮影するため、肝臓や膵臓、子宮や前立腺、腎臓など腹部臓器の診断が行えます。
編集部
どういう人におすすめの検査ですか？
隅田さん
内視鏡検査に比べ少ない痛みで検査が可能なため、高齢者や子宮内膜症の女性、腹部の手術歴のある方などはCTコロノグラフィ検査がおすすめです。また、内視鏡の下剤がどうしても苦手で飲めないという方にも、ぜひご検討いただきたい検査になります。
