「プロテイン」は体に悪い? 飲み過ぎによってどんな不調が起こる?【管理栄養士監修】
「プロテインは体に悪い」という説を聞いたことはありませんか? 今回は、この説の真相やプロテインの飲み過ぎによって起こる不調について「管理栄養士」の小山さんに解説していただきました。
監修管理栄養士:
小山 有美(管理栄養士)
編集部
「プロテインは体に悪い」と聞いたことがあります。実際にはどうなのでしょうか?
小山さん
適量を守って飲めば、「体に悪い」ものではありません。ただ、飲み過ぎるとたんぱく質の摂り過ぎになってしまいますので気を付けましょう。たんぱく質の適量を知り、足りない分を補うようにして飲めば、飲みすぎを回避できます。
編集部
たんぱく質の適量を知る方法はありますか?
小山さん
1日に必要なたんぱく質量は、おおよそ体重1㎏当たり1~1.5gと言われています。食事で必要量を補えない場合などに、プロテインを取り入れましょう。
編集部
プロテインを飲み過ぎると、どんな不調が起こりますか?
小山さん
1つ目は、腎臓への負担です。たんぱく質が体内で分解されてできた老廃物は、最終的に腎臓で処理されます。たんぱく質摂取量が増え、処理する老廃物量が増加すると腎臓に負担がかかってしまい、腎機能の低下につながることもあります。2つ目は、腸内環境の悪化です。プロテインを飲んでお腹がゆるくなった、お腹にガスが溜まったという経験をしたことはないでしょうか。たんぱく質を摂り過ぎると腸内に悪玉菌が増え、腸内環境を悪化させると言われています。適量を守ってプロテインを飲むことはもちろんですが、腸内環境を整える乳酸菌や食物繊維、水分をしっかり摂ることも重要です。