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「若年性アルツハイマーの予防法」はご存知ですか?セルフチェック法も医師が解説!

 公開日:2025/02/11

Medical DOC監修医が若年性アルツハイマーのセルフチェック法・予防法などを解説します。

※この記事はMedical DOCにて『「若年性アルツハイマーの原因」はご存知ですか?発症しやすい人の特徴も医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

秋谷 進

監修医師
秋谷 進(東京西徳洲会病院小児医療センター)

プロフィールをもっと見る
1999年、金沢医科大学卒業。金沢医科大学研修医を経て2001年国立小児病院(現・国立成育医療研究センター)小児神経科、2004年6月獨協医科大学越谷病院(現・獨協医科大学埼玉医療センター)小児科、2016年児玉中央クリニック児童精神科、三愛会総合病院小児科を経て、2020年5月から現職(東京西徳洲会病院小児医療センター)。専門は小児神経学、児童精神科学。

「若年性アルツハイマー」とは?

「若年性アルツハイマー病」とは、一般的には65歳以上で発症することが多いアルツハイマー病が、65歳未満で発症する認知症のこと。若年で発症すると、働き盛りや子育てなどが大変な時期なので、本人だけでなく家族や周囲にも大きな影響を与えやすいですよね。

さらに若年性アルツハイマー病は、記憶障害だけでなく、判断力や計画性の低下、性格の変化など、さまざまな症状が現れます。早期発見・早期治療が重要ですが、若年層ではうつ病やストレスなどと誤診されるケースもあり、診断が遅れやすいのも特徴です。

今回、若年なのに「認知症かな?」と思った方に対して、若年性アルツハイマー病の主な特徴や原因、セルフチェック法を含めてわかりやすく解説していきます。

受診・予防の目安となる「若年性アルツハイマー」のセルフチェック法

以下の項目をチェックし、4個以上当てはまる場合は、若年性アルツハイマー病の可能性があります。早めに医療機関を受診し、専門医に相談しましょう。

最近の出来事をよく忘れる
同じことを何度も質問したり、話したりする
約束や予定を忘れてしまう
置き忘れが増えた
仕事や家事の段取りがうまくいかなくなった
複雑な問題を解決するのが難しくなった
時間や場所がわからなくなることがある
慣れた道でも迷ってしまうことがある
感情の起伏が激しくなった
物の位置や距離感がつかみにくくなった

若年性アルツハイマーの予防法

予防法

若年性アルツハイマーは乱れた生活習慣と密接に関係します。まずは以下のことから始めてみましょう。

● バランスの取れた食事: 野菜、果物、魚、全粒穀物などを積極的に摂取し、脂肪分や糖分の過剰摂取を避ける。
● 適度な運動: 定期的な有酸素運動や筋トレなど、適度な運動を習慣化する。
● 十分な睡眠: 毎日7〜8時間の質の高い睡眠を確保する。
● 禁煙: 喫煙は脳の血管にダメージを与え、血流を悪化させるため、禁煙することが重要です。
● 節酒: 過度の飲酒は脳細胞を傷つけるため、適量を守ることが大切です。

新しいことを学ぶ

新しいことを学ぶことは、脳を積極的に使い、認知機能を維持・向上させるために非常に重要です。新しいことを勉強する、読書する、語学学習をしてみる、新しい楽器を演奏してみる、新しい趣味を開拓する・・・どんなことでもかまいません。
認知機能を高めるためにも、新しい挑戦をどんどんしていきましょう!

「若年性アルツハイマーの原因」についてよくある質問

ここまで若年性アルツハイマーの原因などを紹介しました。ここでは「若年性アルツハイマーの原因」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

ストレスが原因で若年性アルツハイマーを発症することはありますか?

秋谷 進秋谷 進 医師

はい。
ストレスはアルツハイマーの発症や進行と大きく関わっていることが言われています。
ストレスは、脳内で炎症を引き起こしたり、神経細胞の保護機能を低下させたりする可能性があり、これらがアミロイドβの蓄積などの病理学的変化を促進する可能性があることがわかっています。したがって、ストレスを軽減するための対策を普段からとることが大切です。

編集部まとめ

この記事では、若年性アルツハイマー病の原因、特に10代・20代で発症する原因、なりやすい人の特徴、初期症状、セルフチェック法、予防法などを詳しく解説しました。
若年性アルツハイマー病は、まだ原因が完全には解明されていませんが、遺伝的要因、頭部外傷、生活習慣などが複雑に絡み合って発症すると考えられています。早期発見・早期治療が重要ですが、若年層では他の疾患と誤診されるケースもあるため、セルフチェックや専門医への相談が大切です。
予防法としては、バランスの取れた食事、適度な運動、十分な睡眠、禁煙、節酒などの健康的な生活習慣を心がけること、そして、脳を積極的に使ったりや普段からストレスを減らすことも大切になってくるでしょう。
若年性アルツハイマー病は、本人だけでなく家族や周囲にも大きな影響を与える病気です。正しい知識を持ち、予防や早期発見に努めましょう。

「若年性アルツハイマー」と関連する病気

「若年性アルツハイマー」と関連する病気は6個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

脳神経科の病気

  • 家族性アルツハイマー病
  • 血管性認知症
  • 前頭側頭型認知症
  • レビー小体型認知症
  • 薬物関連認知症
  • 自己免疫疾患や感染症による認知症

若年性アルツハイマー病全体の中で家族性アルツハイマー病が占める割合は少なく、遺伝以外の要因も複雑に絡み合っていることが多いと考えられています。

「若年性アルツハイマー」と関連する症状

「若年性アルツハイマー」と関連している、似ている症状は8個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

関連する症状

  • 同じこと何度も繰り返し話す
  • 予定や約束を忘れる
  • 仕事や家事の段取りが悪い
  • 時間や場所がわからない
  • ものの位置や距離感がつかみにくい
  • 慣れた道でも迷ってしまう
  • 感情の起伏が激しい

診断が難しい病気ですが、日頃から違和感を感じることが増える場合には早めに専門医療機関への相談をお勧めします。

この記事の監修医師

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