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「パーキンソン病」を予防する可能性の高い「2つの食べ物」はご存知ですか?

 公開日:2024/12/26

パーキンソン病になりやすい性格とは?Medical DOC監修医がパーキンソン病になりやすい人の性格・生活習慣・初期症状・原因・予防法などを解説します。

※この記事はMedical DOCにて『「パーキンソン病になりやすい人の性格」はご存知ですか?初期症状も医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

村上 友太

監修医師
村上 友太(東京予防クリニック)

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医師、医学博士。福島県立医科大学医学部卒業。福島県立医科大学脳神経外科学講座助教として基礎・臨床研究、教育、臨床業務に従事した経験がある。現在、東京予防クリニック院長として内科疾患や脳神経疾患、予防医療を中心に診療している。
脳神経外科専門医、脳卒中専門医、抗加齢医学専門医。日本認知症学会、日本内科学会などの各会員。

「パーキンソン病」とは?

パーキンソン病とは、安静時の手の震えや動作の緩慢さ、ぎこちなさを代表的な症状とする病気です。有病率は10万人あたり100人~300人であり、年を重ねるごとに発症しやすくなります。40歳未満での発症は珍しいのですが、65歳以上では1年間で1000人に1.6人が発症し、65歳以上全体で100人に1人程度が発症者となります。
パーキンソン病は神経変性疾患の中では有病率の高い病気であり、これまで様々な研究がなされています。症状を抑える治療法については薬物治療からデバイス療法まで様々なものがあります。
ここではパーキンソン病についての過去の報告をふまえて、パーキンソン病はどのような人になりやすいかなどをご説明いたします。

パーキンソン病を予防する可能性の高い食べ物

パーキンソン病の正確な病因・病態は十分に解明されておらず、現時点では確立した予防法などはありません。観察研究などから予防効果のあるとされる食べ物は報告されており、そちらをご紹介いたします。

コーヒー

コーヒーはメタアナリシスでもパーキンソン病の発症や進行を抑える効果が確認されており、最も注目されている食品です。カフェインの抗酸化作用などが関与していると考えられていますが、ポリフェノールやビタミンA・C・Eなど抗酸化作用のあるその他の栄養素では有効性が証明されておらず、メカニズムはわかっておりません。

地中海食・MIND食

地中海食は果物、野菜、豆類、シリアル、ナッツ、魚、一価不飽和脂肪酸を多く含み、アルコール摂取は適度で、乳製品と赤身の肉の摂取量が少ない食事を指し、それに加えて葉物野菜やベリーの摂取を推奨したものをMIND食といいます。動脈硬化の予防にも有効で、健康的な食事として知られています。いくつかの研究からパーキンソン病においても発症や進行を予防する効果があると考えられています。

パーキンソン病の予防法

カフェイン入りのコーヒーの摂取

カフェイン入りのコーヒーの摂取は特に男性において予防効果があるといわれています。カフェイン入りのコーヒーを1日2杯以上飲む男性はパーキンソン病の発症リスクが50%弱低下したとの報告もあり、積極的にコーヒーを飲用することで発症を予防したり、遅らせたりできる可能性があります。

食事療法

地中海食やMIND食などの食事療法はパーキンソン病の発症や進行を予防できる可能性があります。これらの食事は動脈硬化などの予防にも有効で、心筋梗塞や脳梗塞の予防にも有効とされています。肉食や乳製品を控え、野菜や魚、ナッツ類などを多く摂取する食事を心がけましょう。

生活習慣病の薬物治療

高血圧の治療薬であるACE阻害薬(レニン-アンギオテンシン系阻害薬)や糖尿病の治療薬であるGLP-1受容体作動薬、高コレステロール血症の治療薬であるスタチンにパーキンソン病の予防効果があるのではと考えられています。生活習慣病にならないような生活習慣(バランスの取れた食事や適度な運動)が望ましいですが、生活習慣病になった場合には適切に治療を受けることも重要です。

喫煙

喫煙している人は喫煙していない人に比べてパーキンソン病の発症リスクが低いとの複数の報告があり、喫煙とパーキンソン病の間には強い関連があると想定されています。ニコチンによる神経保護作用が想定される一方で、パーキンソン病では発症前からドーパミンが大幅に減少するため、喫煙に伴う快楽物質の分泌が少なく、パーキンソン病のリスクのある人は喫煙を好まないからではないかとの検討もされています。
喫煙は舌癌や肺癌などの悪性腫瘍、生活習慣病にも関与し、様々な悪影響があることが知られており、パーキンソン病の発症に予防効果がある可能性はありますが、推奨はされません。

「パーキンソン病になりやすい性」についてよくある質問

ここまでパーキンソン病になりやすい性格などを紹介しました。ここでは「パーキンソン病になりやすい性格」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

ストレスが原因でパーキンソン病を発症することはありますか?

村上 友太(むらかみ ゆうた)医師村上 友太(むらかみ ゆうた)医師

パーキンソン病の症状の一つとしてうつ病などの精神症状があります。心理社会的要因やうつ病などの疾患がパーキンソン病の発症リスクになるかはわかっていませんが、うつ病などの精神症状とパーキンソン病との関連は指摘されています。

編集部まとめ

パーキンソン病は加齢とともに増加する病気であり、神経変性疾患の中では頻度の多い病気です。孤発例も多く、誰にでも発症する可能性があります。進行を抑える治療や予防法は確立していませんが、薬物治療により症状の改善が期待できる病気ですので、健康的な生活で予防に努めるとともに、パーキンソン病を疑う症状が現れた場合には脳神経内科に受診するようにしましょう。

「パーキンソン病」と関連する病気

「パーキンソン病になりやすい人」と関連する病気は8個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

脳神経系内科の病気

  • 進行性核上性麻痺
  • 多系統萎縮症
  • 脳血管性パーキンソニズム
  • 薬剤性パーキンソニズム
  • レビー小体型認知症

パーキンソン病は、薬物治療・非薬物療法により症状の改善が期待できるため早めから医療機関での相談を行うことをお勧めします。また、普段から健康的な生活で予防に努めていきましょう。

「パーキンソン病」と関連する症状

「パーキンソン病」と関連している、似ている症状は7個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

関連する症状

  • 動作が遅くなる
  • 細かい動作がしづらくなる
  • 安静時に手が震える
  • 歩行時に足が出にくい、手の振りが小さい
  • 首や腰が曲がる
  • 転びやすくなる
  • 寝相が悪い

これらの症状が見られる場合には、早めの医療機関への受診をお勧めします。

この記事の監修医師

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