目次 -INDEX-

  1. Medical DOCTOP
  2. 配信コンテンツ
  3. 「パーキンソン病の原因」となる可能性の高い「3つの食べ物」はご存知ですか?

「パーキンソン病の原因」となる可能性の高い「3つの食べ物」はご存知ですか?

 公開日:2024/12/25

パーキンソン病になりやすい性格とは?Medical DOC監修医がパーキンソン病になりやすい人の性格・生活習慣・初期症状・原因・予防法などを解説します。

※この記事はMedical DOCにて『「パーキンソン病になりやすい人の性格」はご存知ですか?初期症状も医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

村上 友太

監修医師
村上 友太(東京予防クリニック)

プロフィールをもっと見る
医師、医学博士。福島県立医科大学医学部卒業。福島県立医科大学脳神経外科学講座助教として基礎・臨床研究、教育、臨床業務に従事した経験がある。現在、東京予防クリニック院長として内科疾患や脳神経疾患、予防医療を中心に診療している。
脳神経外科専門医、脳卒中専門医、抗加齢医学専門医。日本認知症学会、日本内科学会などの各会員。

「パーキンソン病」とは?

パーキンソン病とは、安静時の手の震えや動作の緩慢さ、ぎこちなさを代表的な症状とする病気です。有病率は10万人あたり100人~300人であり、年を重ねるごとに発症しやすくなります。40歳未満での発症は珍しいのですが、65歳以上では1年間で1000人に1.6人が発症し、65歳以上全体で100人に1人程度が発症者となります。
パーキンソン病は神経変性疾患の中では有病率の高い病気であり、これまで様々な研究がなされています。症状を抑える治療法については薬物治療からデバイス療法まで様々なものがあります。
ここではパーキンソン病についての過去の報告をふまえて、パーキンソン病はどのような人になりやすいかなどをご説明いたします。

パーキンソン病の主な原因

パーキンソン病の病態に関しては腸管から脳に順に変性が進んでいくとしたBraak仮説、腸管からに加え、鼻腔からも神経変性が進むとしたDoal-hit仮説、遺伝的要因や環境要因が相互に作用して発症するとしたmultiple-hit仮説など様々な仮説が立てられていますが、まだわかっていないことが多く、パーキンソン病の原因は不明です。
遺伝的な要因を含めて関与しうると想定されている要因について説明します。

遺伝的要因

パーキンソン病はSNCA遺伝子、LRRK2遺伝子、RPKN遺伝子、PINK1遺伝子、DJ-1遺伝子などに異常がある場合に発症しやすくなります。遺伝的な関与があるパーキンソン病は全体の10%未満と多くはないですが、50歳未満とより若い年齢で発症します。

環境要因

これまでの観察研究により、便秘や気分障害、頭部外傷の既往、殺虫剤への暴露、農村生活、農業への従事、井戸水の飲用、降圧薬(β-blocker)の内服がパーキンソン病の発症リスクを増加させることが報告されています。まだどのような形で発症に関与しているかは判明していませんが、殺虫剤や農薬などの薬物の関与などが想定されています。

パーキンソン病の原因となる可能性の高い食べもの

パーキンソン病の正確な病因・病態は十分に解明されておらず、発症の要因となる食事がどのようなものかはわかっておりません。観察研究などから得られた現時点で悪影響が予想される食べ物についてご紹介いたします。

乳製品

アイスクリーム、チーズ、ヨーグルトなどの乳製品はパーキンソン病の発症や進行に関連があると言われており、特に低脂肪乳製品で悪影響があることが報告されています。尿酸値の関連や乳糖不耐症との関連、インスリン抵抗性などとの関連が考えられていますが、メカニズムはまだわかっておりません。

揚げ物

油は空気に触れたり、加熱したり、光に当たることで酸化し、過酸化脂質となります。過酸化脂質は唐揚げや天ぷらなどの揚げ物は活性酸素の増加に関与しているといわれ、パーキンソン病の進行を早める可能性があります。天ぷらや唐揚げなどの揚げ物は過酸化脂質を多く含みやすく、注意が必要です。

缶詰の野菜・果物

缶詰の野菜や果物の摂取はパーキンソン病の進行を早めるとの報告があります。缶の内側のコーティングとして使用されるビスフェノールAやアルミニウムが関連しているのではと想定されています。

「パーキンソン病になりやすい性」についてよくある質問

ここまでパーキンソン病になりやすい性格などを紹介しました。ここでは「パーキンソン病になりやすい性格」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

ストレスが原因でパーキンソン病を発症することはありますか?

村上 友太(むらかみ ゆうた)医師村上 友太(むらかみ ゆうた)医師

パーキンソン病の症状の一つとしてうつ病などの精神症状があります。心理社会的要因やうつ病などの疾患がパーキンソン病の発症リスクになるかはわかっていませんが、うつ病などの精神症状とパーキンソン病との関連は指摘されています。

編集部まとめ

パーキンソン病は加齢とともに増加する病気であり、神経変性疾患の中では頻度の多い病気です。孤発例も多く、誰にでも発症する可能性があります。進行を抑える治療や予防法は確立していませんが、薬物治療により症状の改善が期待できる病気ですので、健康的な生活で予防に努めるとともに、パーキンソン病を疑う症状が現れた場合には脳神経内科に受診するようにしましょう。

「パーキンソン病」と関連する病気

「パーキンソン病になりやすい人」と関連する病気は8個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

脳神経系内科の病気

  • 進行性核上性麻痺
  • 多系統萎縮症
  • 脳血管性パーキンソニズム
  • 薬剤性パーキンソニズム
  • レビー小体型認知症

パーキンソン病は、薬物治療・非薬物療法により症状の改善が期待できるため早めから医療機関での相談を行うことをお勧めします。また、普段から健康的な生活で予防に努めていきましょう。

「パーキンソン病」と関連する症状

「パーキンソン病」と関連している、似ている症状は7個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

関連する症状

  • 動作が遅くなる
  • 細かい動作がしづらくなる
  • 安静時に手が震える
  • 歩行時に足が出にくい、手の振りが小さい
  • 首や腰が曲がる
  • 転びやすくなる
  • 寝相が悪い

これらの症状が見られる場合には、早めの医療機関への受診をお勧めします。

この記事の監修医師

注目記事