「コーヒー」はいつ飲むのが良いのかご存じですか?管理栄養士が解説!
公開日:2025/11/29

「何を食べるか」だけでなく「いつ食べるか」が、体の調子や健康維持に大きく影響することが分かってきています。これは「時間栄養学」と呼ばれる考え方に基づくもので、食事のタイミングを意識することで、エネルギーの利用効率や睡眠の質、体重管理に役立つとされています。本記事では、食事とタイミングについて解説します。

監修管理栄養士:
武井 香七(管理栄養士)
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帝京平成大学健康メディカル学部健康栄養学科卒業 横浜未来ヘルスケアシステム、戸塚共立第一病院3年7ヶ月勤務 株式会社コノヒカラ、障がい者グループホーム半年勤務 その後フリーランスを経て株式会社Wellness leadを設立。栄養士事業と健康事業を行なっている。
保有免許・資格
管理栄養士資格
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目次 -INDEX-
食べ物とタイミングの関係を知ろう
食べる内容だけでなく「何をいつ食べるか」も、健康効果を左右する大事なポイントです。特定の食べ物は、摂る時間帯によってより良い働きを発揮する場合があります。コーヒーは朝すぐよりも9〜10時がベスト
起床直後は「コルチゾール」という覚醒ホルモンが多く分泌されており、この時間帯にコーヒーを飲んでも効果が弱いとされています。むしろ9〜10時ごろに飲む方が集中力が持続しやすいと言われています。果物は朝や昼に摂ると効率的
果物に含まれる果糖やビタミンCは、活動時間帯のエネルギー源や抗酸化作用として働きやすいです。朝食にオレンジやキウイを添えたり、昼食後にりんごを食べると効率的です。夜遅くに果物を摂ると血糖値の上昇を招きやすいため、日中に摂ることが望ましいです。乳製品は夜に摂ると睡眠をサポート
牛乳やヨーグルトに含まれるトリプトファンは、睡眠ホルモンであるメラトニンの生成に関わります。夕食後や就寝前にホットミルクを飲むことで、入眠がスムーズになる人もいます。魚のDHA/EPAは夕食で摂るとよい
青魚に多いDHA・EPAは、血中脂質の改善や脳の働きを助ける栄養素です。夜に摂ると就寝中に脂質代謝が働きやすく、心血管リスクの予防に役立つ可能性があるとされています。焼き魚や刺身を夕食に取り入れるのは理にかなっています。甘いものは午後に取り入れるのが望ましい
午後は脳や体がエネルギーを消費しやすいため、どうしても甘いものを食べたい場合はこの時間が適しています。例えば「15時のおやつ」として少量の和菓子やフルーツを食べると満足感も得られやすく、夜の血糖値上昇を避けることができます。カフェイン飲料は夕方以降は控えめに
コーヒーや緑茶は覚醒作用があるため、夕方以降に摂ると睡眠に影響を及ぼすことがあります。特に就寝の6時間以内は控えると、睡眠の質を守ることにつながります。まとめ
食べ物の種類だけでなく「食べるタイミング」を意識することは、健康的な生活において大切な要素です。朝食を抜かないこと、昼食は炭水化物だけで済ませないこと、夜は遅すぎない軽めの食事にすることが基本のポイントです。さらに、果物は朝・昼、乳製品は夜、コーヒーは午前中、甘いものは午後など「食べ物と時間帯の相性」を知って取り入れると、より体に優しい食生活につながります。 特に夜は「デザートやアルコールの量とタイミング」に注意することで、体調管理や睡眠の質を守ることができます。毎日の習慣の中で「いつ食べるか」を工夫することが、体調を整え、長期的な健康の土台をつくります。参考文献