消化が良く、手軽に食べられるうどんは、日本の食卓で長く親しまれてきた主食の一つです。体調が優れないときにも食べやすい食品ですが、その効果は消化の良さだけではありません。この記事では、うどんに含まれる栄養素や健康への効果について管理栄養士が解説します。
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帝京平成大学健康メディカル学部健康栄養学科卒業 横浜未来ヘルスケアシステム、戸塚共立第一病院3年7ヶ月勤務 株式会社コノヒカラ、障がい者グループホーム半年勤務 その後フリーランスを経て株式会社Wellness leadを設立。栄養士事業と健康事業を行なっている。
保有免許・資格
管理栄養士資格
うどんの基本的な栄養と特徴
うどんは小麦粉、水、塩を主原料とする麺類で、主に炭水化物から構成されています。
主な栄養成分
炭水化物:主なエネルギー源で、活動や脳の働きに必要
たんぱく質:筋肉や皮膚など体をつくる成分(量は少なめ)
ナトリウム:塩を使用するため、微量含まれる
ゆでうどん1玉(約250g)あたりのエネルギーは約260kcal、炭水化物は約55gです。
消化の良さ
うどんは柔らかく、水分を多く含むため消化吸収が良い食品です。特に体調不良時や咀嚼力が低下している方にも向いています。
うどんがもたらす健康効果
うどんには次のような健康面での効果が期待できます。
胃腸への負担軽減
消化吸収が早く、胃腸にやさしいため、病後の回復期や食欲がないときの栄養補給に適しています。
水分補給の補助
ゆでうどんは水分量が多く、汁や具材と合わせることで食事からの水分摂取量を増やすことができます。
体を温める効果
温かいうどんは、寒い季節や冷えを感じるときに体温を上げ、血行を促すサポートになります。
アレンジによる栄養強化
具材に卵や肉、野菜を加えることで、ビタミン・ミネラル・たんぱく質を補え、栄養バランスの良い一品になります。