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製品によって「ヨーグルトのカロリー」はどう違う?【管理栄養士監修】

 公開日:2025/11/26
製品によって「ヨーグルトのカロリー」はどう違う?【管理栄養士監修】

ヨーグルトのカロリーは、原料となる乳の種類や脂肪含有量、添加物の有無によって大きく異なります。プレーンヨーグルトで100gあたり約40〜65kcal程度ですが、加糖タイプや果実入りヨーグルトでは80〜100kcal以上になることもあります。製品選択においては、カロリー表示を確認し、自身の健康状態や食生活全体のバランスを考慮することが大切です。本章では、脂肪含有量や添加物がカロリーに与える影響について詳しく見ていきます。

武井 香七

監修管理栄養士
武井 香七(管理栄養士)

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帝京平成大学健康メディカル学部健康栄養学科卒業 横浜未来ヘルスケアシステム、戸塚共立第一病院3年7ヶ月勤務 株式会社コノヒカラ、障がい者グループホーム半年勤務 その後フリーランスを経て株式会社Wellness leadを設立。栄養士事業と健康事業を行なっている。

保有免許・資格
管理栄養士資格

ヨーグルトのカロリーと製品による違い

ヨーグルトのカロリーは、原料となる乳の種類や脂肪含有量、添加物の有無によって大きく異なります。製品選択においては、カロリー表示を確認し、自身の健康状態や食生活全体のバランスを考慮することが重要です。

プレーンヨーグルト(無糖)の場合、全脂肪タイプで100gあたり約60〜65kcal、低脂肪タイプで約45〜50kcal、無脂肪タイプで約40kcal前後となります。一方、加糖タイプや果実入りヨーグルトでは、添加された砂糖や果実シロップにより、100gあたり80〜100kcal以上になることもあります。

デザートタイプのヨーグルトやドリンクヨーグルトは、さらにカロリーが高い傾向にあり、1個または1本で150〜200kcalに達する製品も珍しくありません。これらの製品は味わいや食べやすさが重視されている一方、糖質や脂質の含有量も増加するため、頻繁な摂取には注意が必要です。

脂肪含有量とカロリーの関係

ヨーグルトのカロリーを左右する最大の要因は、脂肪含有量です。全脂肪タイプのヨーグルトは、原料乳の乳脂肪がそのまま含まれており、コクのある味わいが特徴ですが、脂質は1gあたり9kcalと高エネルギーであるため、総カロリーも高くなります。

低脂肪タイプや無脂肪タイプは、脂肪分を一部または完全に除去しているため、カロリーが抑えられています。ただし、脂肪を減らすことで味わいが淡白になるため、一部の製品では甘味料を追加して味を調整している場合があります。カロリー表示だけでなく、原材料表示も確認することで、より適切な選択が可能となります。

添加物とカロリーへの影響

加糖ヨーグルトに含まれる砂糖は、100gあたり10〜15g程度添加されていることが多く、これだけで40〜60kcalのエネルギー増加となります。果実やジャム、グラノーラなどが付属する製品では、さらにカロリーが高くなります。

甘味料の種類も多様化しており、砂糖の代わりにオリゴ糖や人工甘味料を使用した製品も増えています。オリゴ糖は腸内環境への好影響が期待できる一方、カロリーは砂糖の半分程度です。人工甘味料は低カロリーまたはゼロカロリーですが、長期的な健康影響については議論が続いています。

まとめ

ヨーグルトは、適切に選択し摂取することで、腸内環境の改善、栄養補給、体重管理、血糖コントロールなど、多方面から健康をサポートする食品です。一方で、製品によってカロリー、糖質、脂質の含有量は大きく異なるため、自身の健康状態や目的に応じた選択が重要です。プレーンヨーグルトを基本とし、1日100〜200g程度を目安に、バランスの取れた食事の一部として取り入れることで、長期的な健康維持に貢献します。ダイエットや糖尿病管理など、特定の目的がある場合は、医師や管理栄養士と相談しながら、適切な摂取方法を検討することが推奨されます。

この記事の監修管理栄養士

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