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尋常性白斑の症状や原因、治療方法とは?

 更新日:2023/03/27

尋常性白斑(読み方:じんじょうせいはくはん)とはどんな病気なのでしょうか?その原因や、主にみられる症状、一般的な治療方法などについて、医療機関や学会が発信している情報と、専門家であるドクターのコメントをまじえつつ、Medical DOC編集部よりお届けします。

この記事の監修ドクター:
高橋 典大 医師 飯田橋クリニック院長

尋常性白斑とは

尋常性白斑とは皮膚の基底層に分布するメラノサイト(色素細胞)が何らかの原因で減少・消失する後天性の病気です。
メラノサイト(色素細胞)は紫外線から皮膚を守るためにメラニン色素を産生しますが、その減少、消失により皮膚の色が白く抜けていきます。

引用:日本皮膚科学会
https://www.dermatol.or.jp/qa/qa20/s1_q01.html

高橋 典大 医師 飯田橋クリニック院長監修ドクターのコメント
尋常性白斑とは後天的に発症する皮膚病で、皮膚の色素が完全に消失してしまいます。症状は全身に見られる疾患です。俗語で「シロナマズ」と呼ばれていました。

身体の一部に白斑が認められるものを「限局型」、全身あちこちに白斑が認められるものを「汎発型」、また神経の通り道に沿って白斑が認められるものを「神経分節型」と、その症状により3つのタイプに分類されます。

尋常性白斑の症状

尋常性白斑は後天的にメラノサイトが減弱、もしくは消失することによって、白斑(色が抜けた斑点)が形成される病気です。徐々に白斑が広がることも多く、手のひら、足の裏をのぞき、全身どこにでも発症しえます。

引用:はなふさ皮膚科
http://mitakahifu.com/disease_pt/vitiligo/

高橋 典大 医師 飯田橋クリニック院長監修ドクターのコメント
尋常性白斑の症状は、白斑です。

なお、患部に痛みやかゆみを感じることはほとんどありません。また伝染するようなこともありません。

・見た目がまだら模様みたいになっているので、人目が気になって外が歩けない。
・首の後ろに大きな白斑があって、暑い時期でも髪をアップにできない。
・額に斑点があって、前髪で隠そうとしても目立ってしまう。

このような場合は、一度専門医にご相談されたほうがよろしいでしょう。

尋常性白斑の原因

色素細胞関連分子に対する自己免疫疾患です。

引用:東京医科大学 皮膚科学分野
http://www.tokyo-med.ac.jp/derma/patient_care/symptom/vitiligo.html

尋常性白斑の検査法

通常、診断は臨床所見をもとに行われ、検査室検査や生検は必要とされない。

引用:Nature Reviews
https://www.natureasia.com/ja-jp/nrdp/primer/64734

高橋 典大 医師 飯田橋クリニック院長監修ドクターのコメント
原因ははっきりとわかっていませんが、自己免疫疾患が理由ではないかと推定されています。
医師による視診により診断可能です。

尋常性白斑の治療方法

①ステロイド外用薬(保険適応)
比較的弱めのステロイド薬を、1日2回患部に塗布します。
限局型や、B型の病初期には有効なことが多いようです。非常に簡単な治療なのですが、長期で使用した場合副作用が問題になることがあります。
発症して長い時間が経った病変にはあまり効果がありません。
②活性型ビタミンD3外用薬(保険適応外)
活性型ビタミンD3外用薬による尋常性白斑に対する効果が報告されつつあります。なぜ効くのかははっきりとは分かっていません。ステロイド外用薬と比べて副作用が少なく比較的使いやすい薬剤です。
③紫外線治療(週に1回程度の通院が必要になります)
尋常性白斑に対して紫外線治療が有効です。光線治療にも様々なものがありますが、最も効果が高いのが、ナローバンドUVBという紫外線照射器を使った治療で、その治療を行った場合、尋常性白斑の63%で有効であったと報告されています。

引用:はなふさ皮膚科
http://mitakahifu.com/disease_pt/vitiligo/

高橋 典大 医師 飯田橋クリニック院長監修ドクターのコメント
一般的な皮膚科では、大きな機械が置いていないという事もあり、ステロイド外用薬による治療が多いと思われます。また、活性型ビタミンD3外用薬はある程度の効果がありますが、保険適用外となります。

ただ、上記のような方法では後押し的な効果は期待できますが、ほとんどの方は完治しません。

紫外線治療に関しては、ナローバンドUVBやエキシマライトでの光線療法が一般的となっております。保険が適用されるのでリーズナブルに治療が受けられますが、効果を実感できるまでに長期間にわたる通院が必要となることがネックです。

なお、これまでは「PUVA(プーヴァ)」=紫外線照射療法が一般的でした。しかしこれは病変部のみを選択して照射することができないため、大量の紫外線を浴びることで、発がん性の心配がありました。

●当院での治療法・・・最も有効性の高いエキシマレーザー

「XTRAC(エクストラック)」という患部にレーザーを照射する装置を使用することで、病変部以外の健康的な皮膚に影響を与えずに、進行を抑えます。週2回のレーザー治療(72時間以上あけます)と合わせて、乾癬治療薬ドボネックスと併用します。発症して10年以内の疾患の人により効果が表れやすいので、初期の段階で治療をお受けになられることをお勧めします。色素が消失した皮膚は、周りから色が付いていき、一度付くとめったに消えることはありません。

なお当院は、日本で初めてエキシマレーザーを白斑や乾癬の治療に取り入れたクリニックです。エキシマレーザーの導入にあたり、アメリカを中心に海外からさまざまな文献を取り寄せ、症例や副作用のリスクについて日夜研究を重ねました。

私は日本皮膚科学会認定の専門医であり、副作用のきわめて少ないエキシマレーザー治療の第一人者として、白斑の症状でお悩みの方にエキシマレーザーをおすすめしています。

平成16年の春にエキシマレーザーの導入に踏み切って以来、2,000人以上の方にレーザー治療を施術し、多くの方に効果を実感していただいております。

「何をやってもムダ」
そう考える前に、ぜひ一度当院のエキシマレーザー治療を体験してみてください。

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