膀胱憩室の症状や原因、治療方法とは?
膀胱憩室(読み方:ぼうこうけいしつ)とはどんな病気なのでしょうか?その原因や、主にみられる症状、一般的な治療方法などについて、医療機関や学会が発信している情報と、専門家であるドクターのコメントをまじえつつ、Medical DOC編集部よりお届けします。
この記事の監修ドクター:
名城 文雄 医師 なしろハルンクリニック院長
膀胱憩室とは
腎臓でつくられた尿は、腎盂、尿管を通っていったん膀胱に溜められ、尿道から排出されます。この経路を尿路といいますが、そのどこかの壁にほころびができて壁が弱くなると、尿の圧力によってその部分が袋状に突出した状態になることを尿路憩室といい、膀胱憩室はその一つです。
引用:五本木クリニック
http://www.gohongi-clinic.com/section/hinyoukika/boukoukeishitsu.html
膀胱憩室の症状
膀胱憩室は、長い時間をかけて大きくなっていきますが、初期にはほとんど症状がありません。憩室が次第に大きくなってくると、尿が溜まることによって慢性膀胱炎を発症します。また、溜まった尿が結石になったり、憩室に炎症を起こします。その結果、尿の混濁、血尿、排尿痛、残尿感などの症状が現れ、多尿症や尿路感染症などの原因になります。
さらに、排尿してそれほど時間がたたないのにある程度の量の排尿がある、二次排尿が起きることもあります。場合によっては、憩室の内部に悪性腫瘍が発生することがあります。
引用:五本木クリニック
http://www.gohongi-clinic.com/section/hinyoukika/boukoukeishitsu.html
膀胱憩室の原因
尿路内の圧力が高ければ憩室ができやすいので、尿路に通過障害があるとその上流部に憩室ができやすくなります。前立腺(ぜんりつせん)の肥大にともなって尿道の狭窄(きょうさく)がおこり、それによって膀胱憩室ができるというのがその例です。
引用:コトバンク(家庭医学館)
https://kotobank.jp/word/尿路憩室-793622
膀胱憩室の検査法
診断は排尿時膀胱尿道造影による。
引用:MSDマニュアル プロフェッショナル版
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/プロフェッショナル/19-小児科/腎・尿路生殖器系の先天異常/膀胱異常
・CT検査:超音波検査での情報が不十分な場合に行います。
・MRI検査:超音波検査で情報が不十分な場合に行います。膀胱壁の厚さや膀胱腫瘍の有無を知るのに有用な検査です。
・排泄性尿路造影:血管(静脈)に造影剤を注入して尿路(腎.盂・腎杯、尿管、膀胱の尿の流れ)をレントゲン撮影します。
・膀胱造影:膀胱に造影剤を注入して、膀胱内腔をレントゲン撮影する検査です。膀胱憩室の他、膀胱腫瘍、神経因性膀胱、膀胱尿管逆流症などの病態を知るのに有効な検査です。
・膀胱鏡検査:膀胱憩室が見られる場合には膀胱結石ができやすく、さらに憩室の中に膀胱がんが発生しやすいため、膀胱の内部の状態を詳細に観察する際に行われます。
膀胱憩室の治療方法
憩室の外科的除去と膀胱壁の再建が必要になることがある。
引用:MSDマニュアル プロフェッショナル版
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/プロフェッショナル/19-小児科/腎・尿路生殖器系の先天異常/膀胱異常