胃粘膜下腫瘍(良性)の症状・原因・治療方法とは?
胃粘膜下腫瘍(読み方:いねんまくかしゅよう)とはどんな病気なのでしょうか?その原因や、主にみられる症状、一般的な治療方法などについて、医療機関や学会が発信している情報と、専門家であるドクターのコメントをまじえつつ、Medical DOC編集部よりお届けします。
この記事の監修ドクター:
池内 孝夫 医師 医療法人社団池内クリニック 副院長
胃粘膜下腫瘍とは
胃の中にできるポリープのような病気ですが、胃の粘膜よりも深いところ(粘膜下)にできる腫瘍です。胃GIST(ジスト)、平滑筋腫、神経系腫瘍などが粘膜下腫瘍に含まれます。
引用:順天堂大学医学部附属順天堂医院
https://www.juntendo.ac.jp/hospital/clinic/teishinsyu/about/disease/kanja02_02.html
胃粘膜下腫瘍の症状
大きくなるまでは無症状です。症状がある場合も特有なものはなく、鈍痛や上腹部不快感等がほとんどです。大きいものでは、出血を起こし吐血や下血を来すことがあります。
引用:虎の門病院消化器外科上部消化管グループ
http://www.torages.jp/disease/i-nennmakusyuyou.htm
胃粘膜下腫瘍の原因
胃粘膜下腫瘍の検査法
内視鏡検査やバリウム検査で腫瘍を確認します。超音波内視鏡検査などで腫瘍から組織を一部取り顕微鏡でどのような性状の腫瘍かを調べることもあります。またCT検査等で腫瘍の大きさなどを調べます。
引用:順天堂大学医学部附属順天堂医院
https://www.juntendo.ac.jp/hospital/clinic/teishinsyu/about/disease/kanja02_02.html
そのほか、腹部超音波、CT、MRIなどがありますが、画像だけでは正確な診断をすることは困難です。
胃粘膜下腫瘍の治療方法
良性のものは原則として外科治療の対象となりません。しかし内視鏡による経過観察が必要で、大きいものや短期間に形の変わるものは悪性の疑いがあり、内視鏡下にあるいは外科的に切除することがあります。
引用:虎の門病院消化器外科上部消化管グループ
http://www.torages.jp/disease/i-nennmakusyuyou.htm
胃粘膜下腫瘍は、種類、大きさ、組織形態によって、大きく治療方針が異なるため、適確な診断が非常に重要といえます。