圧迫性視神経症の症状・原因・治療方法とは?
更新日:2023/03/27

目次 -INDEX-
圧迫性視神経症とは
視神経は眼球の後端から約30 mmのところで視神経管を経て頭蓋内に入り、間もなく視交叉という左右の視神経が集合する部位で50%は交叉し、50%は交叉せずに、視索を経て脳に入ります。この途中で、腫瘍などに圧迫されると、視神経が徐々に障害されて視力や視野の障害が起こります
引用:日本眼科学会 http://www.nichigan.or.jp/public/disease/shishinkei_shishinkei.jsp
ドクターの解説視神経とは網膜というセンサーが光を受け取り脳がモノを見ています。網膜のセンサーの役割をする神経細胞から電線が伸びていて、脳まで信号届けるのですが、その電線、1本、1本が100万本ほど束になったものが視神経です。
圧迫性視神経症は、その神経を周りから圧迫するものがあれば圧迫性視神経症となります。主な要因としては腫瘍ですが、怪我でなることもあります。
圧迫性視神経の症状
直接対光反射の障害を伴い、多くの場合には中心暗点を示します。視覚症状は漠然としており、通常の眼科学的な検査で見つかったり、あるいは片眼が失明してからに見つかることもあります。圧迫性視神経症の患者は物の色や鮮やかさが褪せて見えたり、視野が狭くなったりすることもあります。丁寧に観察すれば患眼が前方に突出していることに気がつくこともあります。
引用:清澤眼科医院 http://blog.livedoor.jp/kiyosawaganka/archives/51405094.html
ドクターの解説症状は、神経なので痛みはなく、圧迫性視神経症の場合は両目ではなく片目に影響がでてきます。視野の一部が欠けたり、視界がぼやけて見えるといった症状がでることがあり、もう片方の目ががよく見えてる場合は気がつきにくいことがあります。
圧迫性視神経の原因
圧迫性視神経症の原因は単一ではなくて、眼窩内の腫瘍や、甲状腺機能異常に関連した外眼筋の腫大、副鼻腔の占拠性病変(蓄膿症の術後嚢胞、悪性腫瘍など)、頭蓋内腫瘍、頭蓋内の内頸動脈瘤などがあります。副鼻腔病変による圧迫性視神経症は、特に鼻性視神経症と呼ばれることもあります。
引用:清澤眼科医院 http://blog.livedoor.jp/kiyosawaganka/archives/51405094.html
ドクターの解説圧迫している要因となるものが、腫瘍であれば脳外科や副鼻腔炎などが原因であれば耳鼻科などで診察を受けていただく必要があります。
圧迫性視神経の検査法
圧迫性視神経症が疑われる場合、確定診断にはCT・MRIなどの画像診断が必須になります。
引用:川口あおぞら眼科 http://www.aozoraganka.co.jp/illness-of-eyes/disease2
ドクターの解説視力検査や視野検査、医師の診察や眼底検査等で視神経が弱っていると判定した場合、なぜ神経が弱ってるのか原因をつきとめるために、CTやMRIをとらなければなりません。
圧迫性視神経の治療方法
多くは脳外科的治療が必要です。
引用:日本眼科学会 http://www.nichigan.or.jp/public/disease/shishinkei_shishinkei.jsp
ドクターの解説何が圧迫しているのか原因を突き止め、総合病院などで眼科や圧迫の原因となるものの専門の科が連携して、治療していくことになります。年齢、性別等でこの病気になりやすいということはありません。治療は圧迫を取るということが第一で、原因となる箇所の治療や、腫瘍であれば放射線治療などを行う必要があります。