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虹彩毛様体炎の症状・原因・治療方法とは?

 更新日:2023/03/27

虹彩毛様体炎(読み方:こうさいもうようたいえんとはどんな病気なのでしょうか?その原因や、主にみられる症状、一般的な治療方法などについて、医療機関や学会が発信している情報と、専門家であるドクターのコメントをまじえつつ、Medical DOC編集部よりお届けします。

この記事の監修ドクター:
川原 由宏 医師(川原眼科医院 院長)

虹彩毛様体炎とは

虹彩毛様体炎とは、虹彩と毛様体が炎症をおこす病気です。
虹彩および毛様体が炎症により腫れたり、充血したりします。眼の前のほうに位置する虹彩や毛様体の炎症なので、前部ぶどう膜炎ともいいます。

引用:中国鍼灸グループ
http://www.nannbyou.com/medical/me16.html

川原 由宏 医師 川原眼科医院 院長ドクターの解説
白内障の手術後に必発ですが、術後の虹彩炎は点眼で治る場合がほとんどです。
小児の場合は、若年性関節リウマチの患者さんにみられることがあります。

虹彩毛様体炎の症状

症状は、球結膜(白目)の充血、羞明、流涙、眼痛などが現れ、視力低下を招くこともあります。

引用:ボシュロム・ジャパン
http://www.bausch.co.jp/eye-dictionary/omonamenobyouki-2/budoumakunobyouki/kousaien/

川原 由宏 医師 川原眼科医院 院長ドクターの解説
結膜炎の充血は、瞼の裏側まで充血しますが、虹彩毛様体炎の充血は毛様充血と言われ、黒目から離れるほど赤みが薄くなり、瞼の裏側は充血しないことが多いです。

虹彩毛様体炎の原因

原因となる疾患はひとつではありません。たとえば「急性腹症(腹痛)」の場合、その原因は一時的な食あたりや便秘から、虫垂炎・胃潰瘍・急性膵炎・腹膜炎など多岐にわたり、それぞれ治療法も治りやすさも違います。虹彩毛様体炎の場合も、原因のはっきりしない一時的なものから、ウイルス等の感染によるもの、ベーチェット病・潰瘍性大腸炎・強直性脊椎炎などの全身疾患に伴うものなど様々です。

引用:京都府立医大病院 眼科
http://www.ganka.gr.jp/faq_12.htm

川原 由宏 医師 川原眼科医院 院長ドクターの解説
外因性と内因性があり、外因性は穿孔性外傷や手術により眼内の組織がダメージを受けた場合や、傷から直接細菌感染が起こった場合におこります。

それに対し内因性は、眼内組織の免疫反応や他の病巣からの細菌感染などで起こります。
結核やリウマチ、梅毒、糖尿病など、さまざまな病気の眼症状としてでることがあります。

虹彩毛様体炎の検査法

原因を特定するには血液検査やレントゲン撮影が必要になることが多いですから、既に点眼治療を受けていてそれでも治りにくい場合は専門のぶどう膜炎外来のある病院を受診されることをお勧めします。

引用:京都府立医大病院 眼科
http://www.ganka.gr.jp/faq_12.htm

虹彩毛様体炎の治療方法

炎症が虹彩毛様体に限られているときは、それを抑えるための治療薬として副腎皮質ステロイド薬の点眼がなされます。炎症が強いときは副腎皮質ステロイドの結膜下局所注射、内服も試みられます。また、虹彩と水晶体が癒着しないように散瞳薬の点眼も行われます。何らかの自覚症状があるときは、すみやかに眼科を受診しましょう。放っておくと、虹彩と水晶体が癒着して緑内障の原因となることもあるので注意が肝腎です。

引用:ボシュロム・ジャパン
http://www.bausch.co.jp/eye-dictionary/omonamenobyouki-2/budoumakunobyouki/kousaien/

川原 由宏 医師 川原眼科医院 院長ドクターの解説

炎症に伴って眼圧が上がり、続発性の緑内障になる恐れもありますが、ステロイドの副作用で眼圧があがる場合もあり、治療中は眼圧の変化に十分注意する必要があります。

また、虹彩と水晶体が癒着してしまうと白内障が起こった時に白内障の手術が難しくなることがあります。

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