真菌性角膜炎(角膜真菌症)の症状・原因・治療方法
真菌性角膜炎(角膜真菌症)(読み方:しんきんせいかくまくえん、別名:かくまくしんきんしょう)とはどんな病気なのでしょうか?その原因や、主にみられる症状、一般的な治療方法などについて、医療機関や学会が発信している情報と、専門家であるドクターのコメントをまじえつつ、Medical DOC編集部よりお届けします。
この記事の監修ドクター:
小島 孚允 医師 小島眼科医院 院長
真菌性角膜炎(角膜真菌症)とは
真菌(カビ)によって炎症を起こした状態です。ソフトコンタクトレンズの連続装用、手術後に免疫が落ちたときなどに発症します。
抗真菌性点眼薬や内服薬などを使用し、治療は約1~6ヵ月など時間がかかることがあります。引用:井上眼科病院グループ
https://www.inouye-eye.or.jp/eyecare/keratitis/
真菌性角膜炎(角膜真菌症)の症状
眼痛、充血、角膜の混濁や視力低下が生じるのも細菌感染と似ています(図1)。進行はやや緩やかなことも多いのですが、早い場合もあるので油断はできません。
引用:医療社団法人 広辻眼科
http://hirotsuji-eye.com/eye/e110
真菌性角膜炎(角膜真菌症)の原因
真菌とは病原性カビの一種であり、これによる角膜感染症を真菌性角膜炎と呼びます。健康な角膜には真菌が進入するということはほとんどなく、この病気自体まれなものです。しかしもともと目に持病があり、抵抗力が落ちているような人では発症しやすいといわれています。また植物の枝で目を突いてしまったとか、土埃のついた異物が飛入したといった原因で起こることもあります。
引用:日本眼科学会
http://www.nichigan.or.jp/public/disease/kakumaku_kansen.jsp
真菌性角膜炎(角膜真菌症)の検査法
確定診断には角膜病変の一部をこすりとって、顕微鏡で観察したり培養したりして真菌の感染を確認します(専門病院でないとなかなかできませんが)。
引用:医療社団法人 広辻眼科
http://hirotsuji-eye.com/eye/e110
真菌性角膜炎(角膜真菌症)の治療方法
治療は、カビに効果のある抗真菌薬の点眼や内服、場合によっては点滴を行いますが、治癒するまで長期間要することもあります。
引用:日本眼科学会
http://www.nichigan.or.jp/public/disease/kakumaku_kansen.jsp