結膜下出血の症状・原因・治療方法とは?

公開日:2018/06/08  更新日:2021/04/29

結膜下出血(読み方:けつまくかしゅっけつ)とはどんな病気なのでしょうか?その原因や、主にみられる症状、一般的な治療方法などについて、医療機関や学会が発信している情報と、専門家であるドクターのコメントをまじえつつ、Medical DOC編集部よりお届けします。

この記事の監修ドクター:
安里 良 医師 安里眼科 総院長

結膜下出血とは

結膜下出血とは、結膜下の小さな血管が破れて出血したもので、白目部分が真っ赤になります。
程度は様々で、小さな点状のものから斑状、時には眼球結膜全体をおおう広範なものもあります。
また、血腫を作ることもあります。
充血とは違って、赤い線が増えるのではなく,赤く染まったように見えます。

安里 良 医師 安里眼科 総院長ドクターの解説
結膜下出血とは、白目(結膜)の下の小さな血管が破れて出血したもので、白目部分が真っ赤になります。程度は様々で、小さな点状のものから広範囲なものまであります。なお、この血液が眼球内に入ることはなく、視力低下や痛みなどは基本的に伴いません。

結膜下出血の症状

異物感や発症時の一瞬の眼痛を訴える方がいますが、通常は、無症状です。
見えにくさ(視力低下や視野狭窄)もなければ、痛みやかゆみ、目やになどの症状もありません。

安里 良 医師 安里眼科 総院長ドクターの解説
自覚症状についてはほとんどの場合ありませんが、稀に異物感などを訴える方がおられます。なお視力障害はありません。

結膜下出血の原因

結膜下出血の原因はいろいろとあります。①眼局所の要因、②全身性疾患、③原因不明のもの、の3つに分けられます。

①眼局所の要因

・眼外傷、手術したあと、急性結膜炎にともなうもの
外傷後の出血は重篤な合併症が隠れている場合もあり、眼科受診をお勧めします。
また、目やにや、涙が増えるなどの症状がある場合も、急性出血性結膜炎による結膜下出血の場合があるため、眼科受診をお勧めします。

②全身性疾患

  • 動脈硬化、高血圧、糖尿病
  • 出血性素因(貧血、白血病、紫斑病など)
  • 腎炎にともなうもの
  • 急性熱性疾患(インフルエンザ、麻疹など)にともなうもの

何回も繰り返して結膜下出血が起きる場合は、受診して全身性の疾患がないか調べてもらってください。

③原因不明のもの

誘因がはっきりしないことも多いですが、せき、嘔吐、飲酒、月経、抗凝固薬(血液サラサラにする薬)の内服、分娩などがあげられます。

結膜下出血の検査法

視診と細隙燈顕微鏡検査で診断します。

結膜下出血の治療方法

出血自体は軽度であれば、1−2週間程度で自然に吸収されるので治療の必要はありません。
出血量が多い場合は2ヶ月程度など時間がかかることもありますが、いずれ出血は吸収されます。
ただし、次の場合は眼科を受診してください。

  • 眼外傷を受けた場合
  • 出血以外に痛みやかゆみ、めやにがある場合
  • 何度も出血をくりかえす場合

眼外傷が起こった時の状況は詳しく伝えてください。
くりかえし出血がおこる場合は、全身的な疾患(高血圧や糖尿病、貧血など)も疑われますので内科を受診していただくことがあります。

安里 良 医師 安里眼科 総院長ドクターの解説

軽度の場合1~2週間で吸収され元通りのきれいな白目に戻りますので、治療の必要はありません。しかしなかには2~3ヶ月くらいかかる場合もあります。なお、次のような場合は注意が必要です。

・眼外傷を受けた場合
ボールや転倒などで眼球の最も弱い部分が外傷を受けたときなどはすぐに治療が必要です。近くの眼科を受診されるのが望ましいでしょう。

・頻繁に出血をくりかえす場合
内科を受診されたほうがいいでしょう。全身的な疾患(高血圧、糖尿病、動脈硬化、出血性素因(貧血、白血病、紫斑病など))が疑われる可能性があります。

・出血以外に痛みやかゆみ、目やにを伴う場合
流行性角結膜炎や急性出血性結膜炎などの可能性があります。眼科を受診し、まわりの人にうつさないよう十分注意して下さい。

・熱を伴う場合
マラリア、猩紅熱(しょうこうねつ)、ジフテリア、コレラ、発疹チフス、インフルエンザ、麻疹などでも結膜下出血がみられます。医療機関を受診し、原因疾患を治療しましょう。

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