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歯並びはいつ決まる?自然に治りやすい歯並び、子どもに与える影響や予防法も解説

 更新日:2026/04/22
歯並びはいつ決まる?自然に治りやすい歯並び、子どもに与える影響や予防法も解説

子どもの歯並びについて、いつ頃決まるのか気になる保護者の方も多いのではないでしょうか。乳歯が生えそろう頃や永久歯に生え変わる頃は、お口の中の状態が大きく変化する時期です。

歯並びには遺伝だけでなく生活習慣やお口の使い方なども関係するといわれています。指しゃぶりや口呼吸などの習慣が長く続くと、歯並びや噛み合わせへの影響も大きいです。

この記事では、子どもの歯並びが決まる時期や歯並びに影響する要因を解説します。併せて、自然に改善しやすい歯並びの例や歯並びの悪さが子どもに与える影響、予防のポイントも紹介します。

小田 義仁

監修歯科医師
小田 義仁(歯科医師)

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小田歯科・矯正歯科
院長 小田 義仁
岡山大学歯学部 卒業
広島大学歯学部歯科矯正学教室
歯科医院勤務をへて平成10年3月小田歯科・矯正歯科を開院
所属協会・資格
日本矯正歯科学会 認定医
日本顎関節学会
日本口蓋裂学会
安佐歯科医師会 学校保健部所属
広島大学歯学部歯科矯正学教室同門会 会員
岡山大学歯学部同窓会広島支部 副支部長
岡山大学全学同窓会(Alumni)広島支部幹事
アカシア歯科医会学術理事

子どもの歯並びが決まる時期

子どもの口

歯並びはいつ決まりますか?

歯並びは生まれたときから少しずつ形づくられ、成長とともに変化していくものです。一般的には、乳歯が生えそろう3歳頃からお口の中の歯並びがわかるようになります。その後、6歳頃から永久歯が生え始めると、お口の環境はさらに大きく変化します。永久歯がすべて生えそろうのは12歳頃とされており、この頃に歯並びや噛み合わせの状態がある程度決まることが多いそうです。ただし、子どもの成長には個人差があり、歯の生える時期や歯並びの変化も一人ひとり異なります。乳歯の歯並びが一時的に乱れていても、成長の過程で改善する場合もあります。気になる場合は歯科医院で定期的にチェックしてもらうことが大切です。

歯並びが決まる要因を教えてください。

歯並びはさまざまな要因によって決まるといわれています。顎や歯の大きさなどの体質的な特徴は、歯並びに影響する要素の一つです。顎が小さいことで歯が並ぶスペースが不足し、歯並びが乱れることがあります。また、生活習慣も歯並びに関係するとされています。指しゃぶりや舌で歯を押す癖、口呼吸などの習慣が続くと、お口周りの筋肉の使い方に偏りが生じるためです。その結果、歯が正しい位置に並びにくくなる場合があります。さらに、姿勢や食事の噛み方なども影響する要因です。このように歯並びは複数の要因が重なって決まると考えられています。

歯並びが決まる前にしておいた方がよいことはありますか?

歯並びが大きく乱れないようにするためには、子どもの成長段階でお口の環境を整えておくことが大切です。まず、歯科医院で定期的に歯の状態を確認してもらうことが重要です。乳歯のむし歯を早めに治療することは、永久歯の歯並びを守るためにも役立ちます。また、指しゃぶりや舌で歯を押す癖が長く続く場合は、早めに見直すことが望ましいそうです。さらに、よく噛んで食べる習慣を身につけることも、お口周りの筋肉を育てるために役立ちます。栄養バランスのよい食事や規則正しい生活を心がけることも、健やかな成長と歯並びの発達を支えるポイントです。

歯並びの悪さは遺伝しますか?

歯並びには遺伝が関係する場合があります。顎の大きさや歯の大きさなどの特徴は遺伝することがあるといわれています。顎が小さく歯が大きい場合には、歯が並ぶスペースが不足しやすく、歯並びが乱れる原因になることがあるためです。ただし、歯並びは遺伝だけで決まるものではありません。生活習慣やお口の使い方なども歯並びに影響するため、遺伝的な要素があっても全員が歯並びが悪くなるわけではありません。指しゃぶりや口呼吸などの習慣を見直し、お口周りの筋肉をバランスよく使うことを意識することで、歯並びへの影響を減らせる場合もあります。

自然に治りやすい歯並び

歯が抜けました

歯列矯正治療をしなくても歯並びが改善されることはありますか?

子どもの歯並びは成長とともに変化するため、歯列矯正治療を行わなくても自然に整う場合があります。特に乳歯から永久歯へ生え替わる時期には、お口の中のスペースが変わるため歯の位置が調整されることがあるためです。乳歯の時期にすき間がある歯並びでも、永久歯が生えるとバランスが整う場合があります。ただし、すべての歯並びが自然に改善されるわけではありません。歯が大きく重なっている場合や噛み合わせに問題がある場合には、専門的な診察が必要になることもあります。気になる場合は、歯科医院で定期的に状態を確認してもらうことが大切です。

自然に治りやすい歯並びの症例を教えてください。

自然に整いやすい歯並びの例として、乳歯の時期に歯と歯の間にすき間がある状態が挙げられます。このような歯並びは発育空隙と呼ばれることがあり、永久歯が生えるスペースとして役立つ場合があります。乳歯より永久歯の方が大きく、すき間があることで歯が並びやすくなるためです。また、永久歯が生え始めた直後に前歯の間が一時的に開くことがありますが、成長とともに閉じていくこともあります。このように成長過程で見られる歯並びの変化は、時間の経過とともに自然に整う場合があります。ただし、状態によっては歯科医師による診察が必要なため、注意が必要です。

自然には治りにくい歯並びの症例を教えてください。

自然に改善する可能性が低い歯並びの症例は、歯が大きく重なっている状態や上下の歯の噛み合わせに大きなずれがある状態などが挙げられます。前歯が大きく前に出ている場合や、下の歯が上の歯より前に出ている噛み合わせなどは、成長だけで改善が難しい場合が多いそうです。また、歯が生えるスペースが不足している場合には、歯が斜めに生えたり重なったりすることがあります。このような歯並びは放置すると噛み合わせに影響を及ぼす可能性があります。歯並びの状態が気になる場合は、早めに歯科医院で相談し、適切な対応をすることが大切です。

子どもの歯並びが悪いと生じる影響と予防法

歯磨きをする子ども

歯並びの悪さが子どもの健康に与える影響を教えてください。

歯並びが乱れていると、お口の中の健康に影響する場合があるとされています。歯と歯の間に食べ物が残りやすくなると、歯みがきが難しくなり、むし歯や歯茎の炎症につながる可能性があるためです。また、噛み合わせが不安定になると食べ物をしっかり噛みにくくなり、食事に時間がかかったり消化に負担がかかったりすることもあります。さらに、お口が閉じにくくなることで口呼吸の習慣がつく場合もあります。口呼吸が続くとお口の中が乾燥しやすくなり、細菌が増えやすいそうです。加えて、噛み合わせが乱れることで顎の動きに影響が出る場合や、発音がしにくくなる場合もあります。このような影響を防ぐためにも、子どもの歯並びや噛み合わせの状態を定期的に確認し、気になる変化があれば歯科医院へ相談することが大切です。

乳歯の歯並びが悪いと永久歯の歯並びにも影響しますか?

乳歯の歯並びは永久歯の歯並びに影響する場合があるとされています。乳歯は永久歯が正しい位置に生えるための目印のような役割を持っているためです。そのため、乳歯が早く抜けたりむし歯によって失われたりすると、永久歯が生えるスペースが変わることがあります。また、乳歯の歯並びが大きく乱れている場合、永久歯の生え方にも影響するといわれています。乳歯の段階で歯が重なっている場合には、永久歯が生えるスペースが不足し、歯並びが乱れる原因になるためです。ただし、乳歯の歯並びが多少乱れていても、永久歯が生える過程で自然に整うこともあります。子どものお口の成長には個人差があるため、歯の生え変わりの様子を見ながら経過を確認することが大切です。心配な場合は歯科医院で定期的にチェックを受け、必要に応じて歯科医師に相談するようにしましょう。

子どもの歯並びが悪くなるのを予防する方法はありますか?

子どもの歯並びを守るためには、日常生活の習慣を見直すことが大切です。まず、よく噛んで食べる習慣を身につけることは、お口周りの筋肉の発達を助けるとされています。噛む回数が増えることで顎の成長を促し、歯が並ぶスペースを確保しやすくなる場合があります。指しゃぶりや舌で歯を押す癖が長く続く場合は、歯並びに影響する可能性があるため注意が必要です。さらに、口呼吸にならないようお口を閉じる習慣の意識も大切です。姿勢が悪いと噛み合わせに影響があるため、食事のときや普段の生活で正しい姿勢を保つことも意識するとよいでしょう。加えて、歯科医院で定期的にチェックを受けることで歯並びの変化に早く気付くことができます。歯科医師に相談しながら子どもの成長に合わせてお口の環境を整えることが、歯並びの予防につながります。

編集部まとめ

口を開けて歯科検診している男の子

子どもの歯並びは乳歯の時期から少しずつ形づくられ、永久歯が生えそろう頃にある程度決まるといわれています。歯並びには遺伝だけでなく生活習慣やお口の使い方なども関係しています。

成長の過程で自然に整う歯並びもありますが、状態によっては歯科医院での確認が必要です。乳歯のむし歯や歯の生え方の変化を早めに把握することで、将来的な歯並びのトラブルを防ぎやすくなることがあります。

子どもの歯並びを守るためには、日常生活の習慣を整え、定期的に歯科医院でチェックを受けることが大切です。歯科医師に相談しながらお口の状態を見守ることで、成長に合わせた適切な対応を行いやすくなります。

この記事の監修歯科医師