小児矯正を受ける歯科医院の選び方|子どもの歯科矯正で大事なポイント・マイオブレースのメリットを解説
子どもの歯並びの乱れが気になる方は、歯科医院で小児矯正を受けるのがおすすめです。
とはいえ、小児矯正を行っている歯科医院は数多くあるため、どこで治療を受ければ良いか分からない方も多いのではないでしょうか。
本記事では、小児矯正を受ける歯科医院の選び方をご紹介します。
また、子どもの歯科矯正で大事なポイントや新しい小児矯正であるマイオブレースのメリットも解説しますので、小児矯正について知りたい方は参考にしてください。
監修歯科医師:
岩田 祥一郎(IS歯科クリニック)
歯科医師免許取得
東京歯科大学卒業
東京歯科大学補綴 2 講座に所属
2003年
ふじなみ歯科医院勤務
オーク銀座歯科クリニック勤務
2005年
上石神井駅前歯科クリニックにて分院長として勤務
2006年
IS歯科クリニック開業(川口市・蕨駅)
2010年
東京歯科大学 臨床検査学研究室 大学院
(平成18年4月~平成22年3月)博士(歯学)取得
2011年
日本口腔インプラント学会認定の「インプラント認証医」を取得
2012年
「医療法人社団 祥世会 ] を設立
IS 歯科開業(三郷市・新三郷駅)
2015年
三郷市の公立学校歯科医に就任
目次 -INDEX-
小児矯正を受ける歯科医院の選び方
小児矯正を受ける歯科医院を選ぶ際には、いくつかのポイントがあります。たとえば、小児矯正の症例数が豊富かどうかです。
矯正歯科専門のクリニックでも、大人の矯正治療がメインの歯科医院もあり、子どもの矯正治療の症例数が豊富とは限りません。歯科医院のホームページで、小児矯正の症例数が豊富かどうか確認しましょう。別のポイントとして、メリット・デメリットなど治療の説明をしっかり行ってくれるかどうかも確認する必要があります。
小児矯正治療はメリットもありますが、矯正装置の見た目・痛み・違和感などのデメリットもあるでしょう。そうしたデメリットまできちんと説明してくれる歯科医院は信頼できます。
最後に、矯正治療に必要な設備・機械が導入されているかもチェックしましょう。子どもにとってぴったりな矯正治療を行うには設備や機械も重要です。
小児矯正を始める時期
小児矯正を始める時期は非常に重要になります。一般的には「混合歯列期」に行う“1期矯正”と、永久歯に生え変わってから行う”2期矯正”の2つがあります。1期矯正では、顎の成長する力を利用して、歯が並ぶのに必要なスペースを確保します。つまり顎を拡大する治療を行います。一方、2期矯正ではすでに生えている歯を一つずつ移動させていきます。2期矯正は成人矯正と同じ手法で治療を行います。
IS歯科クリニックでは、成人矯正に移行しない小児矯正を行っており、小児矯正は早ければ早いほど良いとしています。0歳からスタートするお子さんもいるそうです。
マイオブレース小児矯正という矯正方法を用い、可能な限り「非抜歯」を目指し2期矯正にさせない治療を提供しています。診査診断を丁寧に行い、お子さんの口腔内の状態を把握できるようアドバイスもしてくれるのもIS歯科クリニックの特徴です。
お子さんの矯正についてのお問い合わせはこちら。
子どもの歯科矯正で大事なポイント
子どもの歯科矯正で大事なポイントは、舌のポジション(位置)と嚥下(飲み込み方)です。具体的には次の点をみていきましょう。
- 0次予防が大事
- 正しい姿勢を心がけることが大事
- 口ポカンは口呼吸につながるため口を閉じ鼻呼吸をすることが大事
- 間違った舌の位置と飲み込み方(嚥下)を正しくすることが大事
- 顎の正しい成長を促すことが大事
ポイントを一つずつ詳しく解説します。
0次予防が大事
一つ目の小児矯正で大事なポイントは、0次予防です。歯並びが悪くなってから治療を始めるのではなく、子どもが乳歯の間に、歯並びを悪くしないための予防を行う必要があります。
具体的には、自宅や歯科医院で鼻呼吸や正しい飲み込み方のトレーニングを行い、舌の位置が安定するよう導くことが含まれるでしょう。子どもだけではなく、親も一緒に頑張って継続する必要があります。また、歯並びの乱れが起こっている場合は、痛みのないマウスピースを入れての簡単な治療を行うケースもあるでしょう。
正しい姿勢を心がけることが大事
二つ目のポイントは、正しい姿勢を心がけることです。子どもの歯並びや噛み合わせは、姿勢・舌の位置・飲み込み方・呼吸などの生活習慣の異常が大きく影響します。例えば、姿勢が悪いと頭部が前に傾き顎が下がり、結果として舌が口腔内で落ちることで上顎の発育を妨げます。
また、飲み込むときに舌を前に出す癖がつくと、前歯が前に出てしまう原因になるでしょう。
こうした習慣は歯並びや嚙み合わせだけでなく全身の健康にも影響を及ぼすため、正しい姿勢を心がけることは非常に重要です。
口ポカンは口呼吸につながるため口を閉じ鼻呼吸をすることが大事
三つ目のポイントは、口を閉じ鼻呼吸をすることです。口呼吸をすると、口腔周囲の筋肉に影響があります。
お口の周りの筋肉からは内側に押す力がかかっていますが、舌からは外に押す力がかかっており、そのバランスで正しい歯並びが維持される仕組みです。
しかしながら、口呼吸をすると舌の位置がずれてしまい、本来上顎側に位置していることで保たれている筋肉のバランスが崩れてしまいます。上顎の発育も悪くなるため、歯並びが悪くなります。
間違った舌の位置と飲み込み方(嚥下)を正しくすることが大事
四つ目のポイントは、間違った舌の位置と飲み込み方(嚥下)正しくすることです。食べ物を飲み込むときに舌で前歯の裏側を押す癖があったり、上下の前歯の間に舌を挟む癖があったりすると歯を動かしてしまい、歯並びが悪くなります。こうした舌の癖により、前歯が前に出る出っ歯になったり、上下の歯の間が開く開咬の原因になる場合があるでしょう。
また、指しゃぶりも出っ歯や開咬の原因になる場合があるほか、口呼吸の原因になるケースもあります。
顎の正しい成長を促すことが大事
最後に、顎の正しい成長を促すことも、小児矯正では大事なポイントです。顎の成長に合わせて歯並びを整えることにより、顔貌が大きく変化します。また、ストレスなく口が閉じられるようにもなるでしょう。
また、正しい筋肉の使い方で筋肉を味方につけることも大事なポイントです。
口が閉じられると、気道や鼻腔も広がり、風邪をひきやすい子どもや喘息の子どもにも良い影響を与えます。また、食事が遅い子どもも顎が正しく成長し歯並びが整うことにより咀嚼力が向上し、食事の時間が短くなるでしょう。
お子さんの矯正についてのお問い合わせはこちら。
マイオブレースのメリット
小児矯正の新しい治療法として、オーストラリアで開発された「マイオブレース」と呼ばれる方法があります。マイオブレースには次のようなメリットがあります。
- ワイヤーを使わない
- 抜歯をしない
- 後戻りしにくい
- 痛みが少ない
マイオブレースにもデメリットがあります。
- 治療に対する子どもの姿勢や家族の協力が不可欠
- 毎日装着することが必要
- 自費診療になるので費用が高額
ここではマイオブレースのメリットを一つずつ解説します。
ワイヤーを使わない
一つ目のメリットは、マイオブレースではワイヤーを使わないことです。従来の小児矯正ではワイヤーを使用するものもあります。ワイヤーを使用した装置は目立つものが多いほか、取り外しができません。
そのため、口の中を磨きにくく、むし歯になってしまう可能性が高くなります。マイオブレースではワイヤーではなく、目立ちにくいマウスピース型の矯正装置を使用します。取り外しが可能なので、口のケアがしっかりできるでしょう。
抜歯をしない
マイオブレースでは、抜歯をしないというメリットもあります。従来の小児矯正では、歯をきれいに並べるためのスペースを確保するために抜歯するケースもありました。
マイオブレースは舌と頬の筋肉のバランスを調整したり、顎の成長を促したりすることにより、きれいな歯並びに導く矯正方法です。そのため、抜歯をする必要がありません。マイオブレースは抜歯をせずに子どもの歯並びを整えたいと考えている方にもおすすめです。
後戻りしにくい
マイオブレースのメリットには、後戻りしにくいことも挙げられるでしょう。後戻りは矯正治療を行ったあとで歯並びが元に戻ることです。従来の小児矯正では、歯並びが悪くなる原因までは改善できないため、矯正治療後に歯並びが戻る可能性がありました。
マイオブレースは、歯並びが悪くなる原因そのものにアプローチする方法です。原因から改善していくため、後戻りしにくいこともメリットといえます。
痛みが少ない
その他のメリットとして、痛みが少ないことも挙げられます。従来の小児矯正でワイヤーを使用する場合などでは、ワイヤーにより強い力をかけて歯を動かすことが痛みの原因になり、矯正装置を装着する際や、調整する際に痛みを感じることが多いです。
マイオブレースは、マウスピース型の装置を利用する矯正方法で、わずかな力で歯並びの乱れを矯正するため、痛みや不快感が少ないでしょう。
お子さんの矯正についてのお問い合わせはこちら。
マイオブレースと従来の歯科矯正の違いは?
これまで日本では「小児矯正」というと、悪くなった歯並びを整える治療法のことでした。マイオブレースは、歯並びが悪くなる前に、歯並びを悪くする原因を取り除く治療法です。
歯並びが悪くなる原因としては、遺伝・むし歯・日常の癖などがあります。マイオブレースは、マウスピース型の矯正装置を使用し、舌の正しい位置の確保・適切な飲み込み方のトレーニング・鼻呼吸の促進などを行う矯正方法です。矯正装置やトレーニングにより、歯並びや顎の形状を矯正します。
結果として、歯並びだけでなく、正しい姿勢・整った顔立ち・いびきの改善・飲み込み機能の向上など副次的な効果も得られるでしょう。歯並びが悪くなる原因にアプローチし、歯並びだけでなく身体の健康まで改善することがマイオブレースの大きな特徴です。
なお、マイオブレースの費用相場は、40万円(税込)ほどだそうです。参考にしてみてください。
お子さんの矯正についてのお問い合わせはこちら。
小児矯正の相談ならIS歯科クリニックへ
ここまで、小児矯正を受ける歯科医院の選び方や、小児矯正の大事なポイントをご紹介してきました。小児矯正について相談したいことがある方は、埼玉県三郷市にあるIS歯科クリニックがおすすめです。
こちらのクリニックは武蔵野線「新三郷駅」より徒歩5分の場所にあるほか、駐車場も12台完備されており、電車や車で通いやすくなっています。
また、平日だけでなく土曜日も18時まで診療を行っているため、仕事や学校の休みを利用して受診可能です。IS歯科クリニックの特徴・おすすめポイントを詳しくご紹介します。
マイオブレースメンバー加盟歯科医院
IS歯科クリニックは、マイオブレースメンバー加盟歯科医院です。マイオブレースは、口呼吸・舌の癖・姿勢など歯並びを悪くする原因を改善する小児矯正で、マウスピース型の矯正装置を使用します。
加盟条件は、マイオブレース治療の症例が50症例以上・専用のアクティビティルームを設置・歯科医師と専任スタッフが講習会に参加などの条件があります。
歯並びが悪くなるのを防ぎむし歯「ゼロ」を目指す歯科医院
IS歯科クリニックは、歯並びが悪くなるのを防ぎ、むし歯「ゼロ」を目指す歯科医院です。歯並びについてはマイオブレースで予防的矯正を行います。取り外し可能なマウスピース型の矯正装置を使用するため、お口の中をケアしやすくむし歯を防げるでしょう。
また、他にもむし歯ゼロを目指すための取り組みとして、むし歯リスクのチェック・食育・歯磨き指導・キッズファイルの作成などを行っています。
科学的根拠に基づいた子どもの口腔・身体の健全な発育を目指す
IS歯科クリニックは、科学的根拠に基づいた子どもの口腔・身体の健全な発育を目指している歯科医院です。とくに、マイオブレースはこれまでの小児矯正のデメリットを改善した矯正方法と言えるでしょう。
従来の小児矯正では、悪くなった歯並びを整えることに注力していたため、後戻りする可能性がありました。マイオブレースは歯並びが悪くなる原因を改善するため、子どものお口の状態だけでなく、身体の健全な発育にもつながります。
トレーニングスペースで適切な抱っこ・寝かせ方・離乳食・授乳について学べる
IS歯科クリニックでは、トレーニングスペースで適切な抱っこ・寝かせ方・離乳食・授乳の仕方について学べることもメリットです。
歯の治療だけでなく、子育てに関する取り組みも行っていて、情報提供だけでなくトレーニングなど実際に体感しながら学べます。
歯並びが悪くなるのは、お口だけの問題ではなく、抱っこの仕方や寝かせ方にも原因があるそうです。
お子さんの歯並びについてお悩みがある方は、IS歯科クリニックにご相談してみてはいかがでしょうか。
IS歯科クリニックの基本情報
アクセス・住所・診療時間・費用
JR武蔵野線 新三郷駅 徒歩5分
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
9:30~13:00 | ● | ● | ー | ● | ● | ● | ー | - |
14:00~18:00 | ● | ● | ー | ● | ● | ● | ー | - |
※休診日:水・日・祝日
費用:マイオブレース 400,000円(税込)程度
参考文献