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歯列矯正はほうれい線の原因になる?考えられる理由と対処法、歯医者選びのポイントを解説

 公開日:2026/02/20
歯列矯正はほうれい線の原因になる?考えられる理由と対処法、歯医者選びのポイントを解説

歯列矯正とは、出っ歯や受け口のような不正咬合を矯正装置を活用して治療することです。

適切な歯列矯正は歯列の審美性を高めるだけでなく、食べ物を噛みやすくなったり話しやすくなったり、機能的な改善も可能です。

一方で、ほうれい線が目立つようになることもあります。本記事では歯列矯正とほうれい線の関係性や対処法、歯科医師選びのポイントまで、わかりやすく解説します。

歯列矯正をしようか迷っている方、歯列もほうれい線も気になっている方の参考になれば幸いです。

小田 義仁

監修歯科医師
小田 義仁(歯科医師)

プロフィールをもっと見る
小田歯科・矯正歯科
院長 小田 義仁
岡山大学歯学部 卒業
広島大学歯学部歯科矯正学教室
歯科医院勤務をへて平成10年3月小田歯科・矯正歯科を開院
所属協会・資格
日本矯正歯科学会 認定医
日本顎関節学会
日本口蓋裂学会
安佐歯科医師会 学校保健部所属
広島大学歯学部歯科矯正学教室同門会 会員
岡山大学歯学部同窓会広島支部 副支部長
岡山大学全学同窓会(Alumni)広島支部幹事
アカシア歯科医会学術理事

歯列矯正でほうれい線が目立つようになる原因

歯科検診 歯の痛み

歯列矯正とほうれい線にはどのような関係がありますか?

歯列矯正でほうれい線が目立つ主な原因は以下の2つです。

  • 治療による皮膚のたるみ
  • 表情筋の衰え

歯列矯正で出っ歯の治療を行った際に、歯で引っ張られていた皮膚が戻ってたるんでしまい、ほうれい線が目立つことがあります。抜歯したときにも同じ現象が起こる場合があるため、注意が必要です。また、歯列矯正を行っているときは歯列に装着している器具が気になり、お口を動かしにくいと感じることがあります。笑顔や会話に影響があるため、表情筋が衰える可能性があります。

歯列矯正でほうれい線が目立ちやすい人の特徴を教えてください。

歯列矯正でほうれい線が目立ちやすい方の特徴は以下の3つです。

  • お顔のバランスが変わる
  • 脂肪が多い
  • 表情筋が衰えている

歯列矯正で歯並びや噛み合わせが解消されると、お顔のバランスが変わることがあります。左右どちらか一方で噛む癖がついている場合、お顔のバランスが崩れやすいため、両側で噛む習慣をつけるとよいでしょう。脂肪が多かったり表情筋が衰えたりしていると、皮膚が垂れてほうれい線が目立ちやすいため、歯列矯正している間に表情筋を鍛える必要があります。対処法については後述します。

歯列矯正でほうれい線が薄くなることもありますか?

歯列矯正を行った結果、ほうれい線が薄くなることがあります。理由は以下の3つです。

  • 噛み合わせの改善
  • 表情筋の筋力向上
  • お顔のバランス改善

歯列矯正によって歯並びがよくなると、噛み合わせが改善されてしっかり噛めるようになるため、表情筋が鍛えられてほうれい線が薄くなると考えられます。歯並びの改善により口元に自信がついて笑顔や会話が増えた場合も、表情筋の筋力が向上する効果が期待できます。また、歯列矯正の効果の一つが、お顔の歪みが改善されることです。左右非対称だったお顔のバランスが調整されると、ほうれい線が薄くなる可能性があります。

歯列矯正後にほうれい線が気になる場合の対処法

鏡で歯をチェックするアジア人女性

歯列矯正後にほうれい線が気になる場合の対処法はありますか?

歯列矯正後にほうれい線が気になる場合は、以下の対処法を試しましょう。

  • 表情筋エクササイズ
  • バランスよく噛んで食べる
  • スキンケア
  • よい姿勢の維持

ほうれい線の対策には表情筋を鍛えることが大切です。お口を大きく開けるあいうえお体操や、顎周りの引き締めに効果的な舌出しエクササイズ、頬を膨らませる運動などが効果的です。左右均等によく噛んで食べることも、お顔のバランスが整うため、ほうれい線の軽減に役立ちます。ほうれい線は乾燥していると生じやすいため、スキンケアも行いましょう。前かがみの姿勢は表情筋が下に引っ張られて、お顔が歪んだりたるんだりする可能性があるため、よい姿勢を心がけることも大切です。

歯の位置や噛み合わせの変化は口元の見え方に影響しますか?

歯の位置や噛み合わせの変化は、口元の見え方に影響します。出っ歯や歯並び、噛み合わせの悪さは口唇の歪みや口角の左右差につながり、口元の審美性を低下させます。きれいな歯並びや噛み合わせは口元の審美性が改善されるだけでなく、しっかり咀嚼できるようになり、顎骨や顔面周囲の筋力を向上させることが可能です。

歯列矯正の治療計画によって口元の印象が変わることはありますか?

歯列矯正の治療計画によって、口元の印象が変わることがあります。治療計画は、問診や検査のデータを分析して作られるもので、歯科医師の技術と分析力が大きく影響します。口腔内から顎機能や咬合機能だけでなく、筋機能検査や模型分析、頭部X線写真など詳細にわたって分析が必要です。検査をしっかり分析したうえで、治療のゴールだけでなくデメリットや治療費などもわかりやすく説明できる歯科医師であれば、納得のいく治療計画を作成できるでしょう。治療計画をしっかり理解し、納得のうえで治療を進めることができれば、口元の印象の改善を期待できます。

歯列矯正の再治療でほうれい線を改善できますか?

歯列矯正の再治療は、ほうれい線を直接改善するための治療とはいいきれません。歯列矯正は歯並びを改善するものであり、お口周辺の皮膚にアプローチするものではありません。再治療の目的は、一度では改善できなかった歯並びや後戻りを治療し直して、口元の審美性を向上させることです。

後戻りは歯列矯正後に動きやすくなっている歯が、食事や会話などでお口を動かすたびに、少しずつ移動してもとの位置に戻ってしまう現象です。後戻りで歯が動いてしまった場合、口元の印象も変化すると考えられます。再治療で歯並びが改善することでお顔のバランスや噛み合わせがよくなり、表情筋の筋力向上に伴ってほうれい線が目立ちにくくなる可能性があります。

歯並びに問題はなくなったけれど、ほうれい線を改善したい場合は、表情筋エクササイズやバランスよく噛むことなどを習慣化する方法も考えることが必要です。歯列矯正後にほうれい線や歯並びに関して気になることがあれば、歯科医師に遠慮なく相談しましょう。

歯列矯正の歯医者選びと後悔しないためのポイント

ポイントを指差す若い女性

歯列矯正の歯医者を選ぶときのポイントを教えてください。

歯列矯正の歯科医師を選ぶときのポイントは以下のとおりです。

  • 日本矯正歯科学会 認定医が常勤
  • X線撮影装置の設置
  • 検査後に担当医自身が診断
  • 計画や費用の説明が丁寧
  • 治療費の精算について説明
  • アライナー適応か説明
  • 代替治療の説明

歯列矯正を行う場合は、日本矯正歯科学会 認定医が常勤していること、頭部X線の撮影装置が設置されていることが重要です。検査結果については、治療を担当する歯科医師自身が分析を行っているかを確認しましょう。あわせて、治療計画や費用、治療を中止した場合や転医する場合の精算方法について事前に十分な説明があるかどうかも確認しておくことが大切です。また、マウスピース状の装置であるアライナーは、不適切な症例にも関わらず選択されることがあります。アライナー適応か代替えの治療があるか、丁寧に説明してくれる歯科医師を選びましょう。

歯列矯正で後悔しないために気を付けるポイントはありますか?

歯列矯正を行う際に、気をつけるポイントは以下の4つです。

  • 患者さんへの対応
  • 医療設備や器具の清潔感
  • スタッフ間の情報共有
  • 治療を受ける方の知識

歯列矯正を受ける際に、歯科医院の患者さんへの対応や設備、器具の清潔感は重要です。患者さん一人ひとりにカウンセリングや治療説明に時間をかけている歯科医院は、歯科医師の倫理観とプロ意識が現れているといえます。感染や衛生対策も歯科医師の価値観が現れる要素です。患者さんの情報を歯科医師や歯科衛生士などのスタッフで情報交換を行い、チームでそれぞれの専門分野の知識や技術を発揮している歯科医院は、治療効果が上がります。また、患者さん本人の知識も大切です。例えばアライナーの装着期間や効果、代替治療について知っておけば、正確な理解やセルフケアにつながって治療がより効果的に進みます。

編集部まとめ

笑顔の女性 ビューティー

歯列矯正をするとほうれい線が目立つという話もありますが、医学的には直接関係ありません。

しかし、歯並びが改善されるとお口周りの皮膚が引っ張られたりたるんだりすることで、ほうれい線が目立つ場合があります。

ほうれい線は、表情筋の衰えが大きな原因であり、表情筋エクササイズやスキンケアなどで改善できる可能性があります。

適切な治療を受けるためには、患者さんへの対応や検査の分析、説明が丁寧な歯科医院を選ぶことが大切です。

気になることや要望は、カウンセリングや治療計画の説明を受ける際に、歯科医師にしっかり相談しましょう。

歯列矯正後にほうれい線が気になる場合も、歯科医師に対策や治療について確認することが必要です。

この記事の監修歯科医師