30代のインプラント治療について徹底解説
更新日:2023/03/27

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インプラントは第二の永久歯
インプラントは第二の永久歯と呼ばれています。実際に、自分の歯と変わらないように食事ができて見た目も自然です。自分の歯と何ら遜色のないインプラントには大変魅力があります。
しかし、基本的にインプラント治療は保険適用されないため、治療費が高くつきます。インプラントにするのか、入れ歯にするのか。どちらが良いのでしょう。
入れ歯にするかインプラントにするか迷っている30代
入れ歯とインプラントでは、その後のライフクオリティのレベルが格段に違ってきます。もちろん見た目もありますが、それだけではありません。インプラント治療で入れた歯は、自分の歯とまったく同じように使えます。しかし、入れ歯の場合は、作った方の約半数が使用していないといわれています。その理由は、うまく食事ができない、違和感があるといったものです。 インプラント治療による歯に比べて入れ歯の噛む力は3割程度しかありません。普通に食事はできますが、ステーキなどのお肉類はまず咀嚼できないでしょう。 このようなことを考えると、インプラントの方がおすすめです。もしも、インプラントか入れ歯かでお迷いでしたら、歯科医としてぜひインプラント治療をおすすめします。 インプラントはきちんとメンテナンスを行えば、死ぬまで使えます。少々費用はかかりますが、一生もののお買い物だと思ってください。30代でインプラント治療にした場合の対応年数
30代でインプラント治療を行った場合、日本人の平均寿命が80歳としても残り50年ほど使い続けなくてはなりません。はたして、高い治療費を払って入れたインプラントがそんなに持つのか心配だ、という方が多いのではないでしょうか。はたしてインプラント治療を行った歯はどのくらいの対応年数があるのか調べてみました。インプラント治療の歴史はまだ浅い
インプラント治療の歴史はまだ浅く、歯科学生に対するインプラント治療の講義がはじまったのはわずか10年ほど前からだと言われています。また、歯学部で実習を行うようになったのは、ここ数年前です。ですから今現役で活躍している歯科医師のほとんどが大学でインプラント治療を習っていないということになります。 では、現役の歯科医師たちは、どこでインプラント治療を学んでいるのでしょうか。現在インプラントの専門医として活躍している歯科医師の多くが、インプラント治療の先進国スウェーデンやアメリカなどで開催されるカンファレンスに参加して、知識や技術を学んでいます。 ですから、日本では確実なインプラント治療の対応年数について、データが乏しいのが実情です。実際のところインプラントの対応年数ってどのくらい?
インプラント治療を最初に行ったのはスウェーデンのルンド大学で研究をしていたペル・イングヴァール・ブローネマルク教授です。1965年にブローネマルク教授によるインプラント治療を受けた最初の患者は、その41年後にインプラントを装着したまま亡くなりました。 この事例でみると、インプラント治療は、最初の症例の時点で40年以上の対応年数を持っていたということになります。 世界標準では、対応年数が10年以上であれば、インプラント治療の成功と言われています。日本でも、治療を受けた85パーセント以上の患者で尚且つ対応年数が10年以上の場合において、インプラント治療が成功したと言われています。現在、インプラント治療には10年保証を付けて治療を行う歯科医院がほとんどです。それはつまり、最低でも10年間は対応年数があるということを意味しています。メンテナンス次第で一生ものの歯になる
30歳でインプラント治療を行って10年しか持たないのでは困ります。はたして、10年がインプラントの対応年数なのでしょうか。いいえ、インプラントはメンテナンスを行うことで半永久的に対応年数を伸ばすことができます。しかし、メンテナンスを怠れば、10年どころか数年で対応年数を迎えることがあります。 具体的なメンテナンスには、自分で普段行うセルフメンテナンスと、数カ月に一度、歯科医院に行って行うプロフェッショナルケアの2つがあります。 セルフメンテナンスは、普段の丁寧な歯磨きなどを意味しています。インプラント治療を行った歯は虫歯にはなりませんが、天然歯に比べて歯周病になりやすいと言われています。 歯周病の原因になるのは、歯の周囲に付着する歯垢(プラーク)や歯石で、この歯垢や歯石には歯周病の原因になる菌が含まれています。セルフケアでは、歯に付着した歯垢をキレイに取り除くことが大切です。歯ブラシによる歯磨きはもちろんのこと、歯間ブラシや糸ようじなどで、こまめなお掃除がかかせません。 また、プロフェッショナルケアでは、歯科医師や歯科衛生士によって、普段の歯磨きではとれない歯石やバイオフィルムをキレイに取り除きます。 他にも、歯周病の検査で追加治療が必要と判断された場合には、3DS(Dental Drug Delivery System)という施術による除菌治療なども実施します。インプラント治療のメリットとデメリット
インプラント治療には、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。メリットとデメリットは、インプラント治療を考えている人にとって、検討材料になるはずです。インプラント治療のメリット
インプラント治療のメリットは、自分の歯と同じ感覚で食事が楽しめることと、審美的に普通の歯と何ら見劣りがしないという点です。第二の永久歯と呼ばれるように、インプラント治療の歯は、メンテナンス次第で半永久的な対応年数を持ちます。インプラント治療のデメリット
インプラント治療のデメリットは、保険適用されないので治療費が高額になるという点です。1本の歯をインプラントで治療した場合、30万円から60万円ほどの治療費がかかります。 また、インプラントの場合は、治療に必要な技術の難易度が高いため、適切な歯科医師を見きわめることも大切です。 メンテナンスが必要なこともデメリットの1つですが、これはインプラントに限ったことではありません。健康な歯を維持するためにも、普段のセルフメンテナンスと歯医者さんでの定期的なプロフェッショナルケアは必要です。 インプラント治療を行った歯は、一般的な歯よりも少しだけメンテナンスに注意する必要があります。インプラントは一生ものの自分の歯
30代のインプラント治療について解説してきました。30代でインプラント治療をする場合は、治療後の対応年数が気になるところですが、メンテナンス次第で半永久的に持つのだということがわかって安心したという方が多いのではないでしょうか。
インプラント治療をした後は、大切な自分の歯として、毎日丁寧にメンテナンスするようにしましょう。また、今健康な歯を持っている人は、死ぬまで使えるように大切にしてください。
監修ドクターのコメント
インプラント治療は失ってしまった歯の機能を効果的に回復させることができるため、現在も世界中の歯科医院で多くの患者様に行われている有効な治療方法です。しかし外科的な処置を伴うため、術前の適切な検査と確実な手術手技が欠かせません。また治療終了後もインプラントを長期に機能させるためには適切なメンテナンスが必要になります。一方でこれらの条件をしっかりと満たすことができれば、あなたのQOL(Quality of Life:生活の質)を確実に高めてくれる大きなメリットがインプラント治療には存在します。インプラント治療を考える際には、ぜひ担当の歯科医師としっかりと相談をした上で治療を開始してください。
監修ドクター:小林 豊明 歯科医師 五大歯科 副院長
インプラント治療でおすすめの歯医者さん 関東編
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