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『インプラント手術』の「痛み」はどれくらい? 対策とケア方法を解説【歯科医監修】

 公開日:2026/03/12
『インプラント手術』の「痛み」はどれくらい? 対策とケア方法を解説【医師監修】

インプラント治療は外科手術を伴うことから、「痛そう」「怖い」というイメージが先行し、一歩踏み出せないという人も多いのではないでしょうか? しかし実際は、麻酔や手術の工夫、術後のケアにより、痛みを最小限に抑えることができます。今回は、安心してインプラント手術を受けるためのポイントを、中山歯科の中山先生に聞きました。

※2025年11月取材。

中山 智裕

監修歯科医師
中山 智裕(中山歯科)

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大阪歯科大学歯学部卒業。歯科医療の専門家として患者の健康をサポートし、地域貢献に努めたいとの想いから、2016年4月芦屋の地に中山歯科を開院。新しい技術の研鑽に励むことはもちろん、積極的に先進的設備を導入。患者さんの一人ひとり異なる「お口」のお悩みをしっかり把握したうえで、困りごとを解決する診療を提供し、子どもから高齢者に至るまで生涯にわたる「お口のパートナー」となる歯科医を目指す。
〔所属〕日本メタルフリー歯科学会、日本口腔インプラント学会
〔資格等〕JIADS再生療法(エムドゲイン)コース受講、ストローマン ITI Education Course Basic Implantologyコース受講、公益社団法人日本口腔インプラント学会認定講習会カリキュラム 九州インプラント研究会100時間コース受講、ほか

インプラント手術は本当に痛くない?

インプラント手術は本当に痛くない?

編集部

インプラント手術は「痛い」というイメージがあります。実際のところ、どの程度の痛みがあるのでしょうか?

中山 智裕先生中山先生

麻酔が効いた状態であれば振動が伝わってきたり、押される感じがしたりする程度で、ズキッとした痛みを感じることはほとんどありません。また、歯を抜く時のように強い力をかける処置もないため、難しい親知らずの抜歯などと比べると「楽だった」と話す患者さんが多い印象です。特に、抜歯と同時にインプラントを埋め込む「抜歯即時埋入」という方法でおこなう場合は、体への負担が少なく痛みもほとんど感じません。もちろん個人差はありますが、過度に心配する必要はないでしょう。

編集部

麻酔が効きにくい場合や、途中で痛みを感じた場合は、どのように対応してもらえるのでしょうか?

中山 智裕先生中山先生

麻酔の効き方には個人差があるため、手術中に痛みを感じた場合はすぐに伝えてください。合図をしてもらえれば麻酔を追加し、痛みを感じない状態を保ちながら手術を続けます。体質やその日の体調、緊張などによって麻酔が効きにくいこともありますが、無理に我慢する必要はありません。「痛いかも」と感じたら、遠慮なく歯科医に伝えましょう。

編集部

手術時の痛みを最小限に抑えるために、歯科医院ではどのような工夫をしていますか?

中山 智裕先生中山先生

まずは麻酔注射そのものの痛みを和らげるために、歯ぐきに表面麻酔を塗ったり、極細の針でゆっくりと麻酔液を注入したりしています。また、麻酔液を体温くらいに温めておくことで、注入時の痛みを軽減できます。加えて、患者さんの緊張をほぐすことも大切にしています。私たち歯科医は、リラックスできる音楽を流したり、「次はお水が出ますよ」など声がけを小まめにしたりしながら、安心して手術を受けてもらえるよう努めているのです。技術面では、事前に3Dシミュレーションで精密な計画を立てることにより、手術時間を短縮し、体への負担を最小限に抑えています。

術後の痛みを抑えるポイント

術後の痛みを抑えるポイント

編集部

インプラント手術後の痛みはいつから、どの程度の強さで表れ、どのくらい続くものなのでしょうか?

中山 智裕先生中山先生

早い人だと麻酔が切れる2〜3時間後から痛みを感じ始め、手術当日の夜から翌日にかけて、痛みはピークを迎えます。そのため、当院では麻酔が切れる前に痛み止めを服用してもらうようにしています。あらかじめ服用することで、ピークを感じにくくすることが可能です。また、抜歯と同時にインプラントを埋め込む抜歯即時埋入という術式では、術後に痛みが出ないケースがほとんどです。仮に痛みが出たとしても、痛み止めを適切に使えば、生活に支障をきたすことは少ないでしょう。

編集部

痛み以外に起こりやすい不快症状はありますか? また、その対処法を教えてください。

中山 智裕先生中山先生

手術後は一時的に頬が腫れることがありますが、2〜3日目をピークに徐々に引いていきます。腫れの対処法としては、患部を冷やすことが有効ですね。ただし、氷などを直接当てて長時間冷やしすぎると血行が悪くなり、かえって治りを遅らせてしまうことがあります。タオルで包んだ保冷剤や、ぬれタオルなどを使い、心地よいと感じる程度に断続的に冷やすようにしましょう。

編集部

痛みが強い・長引くなどの症状があった場合、どのタイミングで歯科医院に相談すべきですか?

中山 智裕先生中山先生

処方された痛み止めを飲んでも全く効かないほどの強い痛みが続く場合や、3〜4日たっても痛みと腫れが引かず、むしろ強くなっていく場合は注意が必要です。そのほかに、38度以上の高熱が出たり、唇や顎のしびれがずっと取れなかったりするケースも要注意ですね。「事前に聞いていた話と違うな」と感じたら、自己判断で様子を見ずに、まずは歯科医院に連絡してください。

インプラント手術を安心して受けるために…

インプラント手術を安心して受けるために…

編集部

インプラント手術を快適に乗り切るために、手術前日や当日に注意すべきことはありますか?

中山 智裕先生中山先生

手術を万全の状態で迎えるために、まずは体調を整えることが大切です。前日は多量の飲酒は避け、しっかりと睡眠を取ってください。また、手術前の状態によっては、感染予防のために抗生物質を術前から服用してもらう場合もあります。当日は、空腹や満腹を避け、軽めの食事を済ませておくとよいでしょう。風邪などで体調が優れない場合は、無理をせず事前に連絡してください。リラックスした状態で来院してもらえればと思います。

編集部

手術後に備えて、自宅で準備しておくとよいものや生活面のポイントを教えてください。

中山 智裕先生中山先生

術後数日は硬いものが食べにくくなるので、おかゆやゼリー飲料、ヨーグルト、スープなど、あまりかまなくても栄養が取れる食事を準備しておくと安心です。また、患部を冷やすための冷却シートや、腫れを隠せるような少し大きめのマスクもあると便利ですね。あとは、手術当日から翌日は無理なスケジュールを入れずに、回復を優先してゆっくりと体を休められるようにしておきましょう。

編集部

痛みや不安を軽くするために、手術前は歯科医とどのようなことを話しておくと安心ですか?

中山 智裕先生中山先生

まずは、自分が何に不安を感じているのかを具体的かつ率直に歯科医に伝えておくと安心です。「過去の治療で痛い思いをした」「ドリルの音が苦手」など、どんなささいなことでも構いません。事前に話しておけば、歯科医院側も本人の希望を基に、安全かつ負担のない治療をおこなうことができます。また、手術の流れやおおよその時間、術後の痛みや腫れの経過などを詳しく聞いておくのもよいでしょう。治療の全体像が見えると、先の見えない不安が和らぎ、安心して手術に臨めるようになると思います。

編集部

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

中山 智裕先生中山先生

インプラント治療に興味はあるものの、痛みへの不安から治療をためらっている人もいるかもしれません。しかし、近年は手術技術の進歩やさまざまな工夫により、患者の負担を最小限に抑えることが可能です。大切なのは、自身の不安や疑問を率直に歯科医に伝えること。信頼できる歯科医とよく相談し、納得した上で治療に向き合うことにより、快適な毎日を手に入れることができます。安心して治療に臨めるよう、私たちも全力でサポートしますので、不安なこと、疑問に思うことなど、何でもお気軽に相談してください。

編集部まとめ

インプラント手術の痛みは、麻酔や事前の計画で最小限に抑えられるほか、術後の痛みも適切なケアでコントロールできることがわかりました。痛みが不安な人は事前に自分の思いを伝えることで、より安心して手術を受けることができます。また、術後の生活を想定し、食事やスケジュールを整えておくことも快適に乗り切るポイントです。漠然とした不安で手術を諦めてしまう前に、まずは信頼できる歯科医院でカウンセリングを受けてみましょう。

医院情報

中山歯科
所在地 兵庫県芦屋市茶屋之町1-1 ブラウンビル1F
診療科目 小児歯科、歯科、歯科口腔外科、矯正歯科
診療時間 [月・火・水・金]10:00~13:00/15:00~20:00
[土]10:00~15:00
※祝日がある週は木曜日診療いたします。
休診日 木曜日・日曜日・祝日

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