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インプラントの耐久性に影響する要因や長持ちのポイントをわかりやすく解説!

 公開日:2026/02/08
インプラントの耐久性に影響する要因や長持ちのポイントをわかりやすく解説!

インプラントの耐用年数は一般的に10年から15年程度といわれますが、適切なケアとメンテナンス次第で20年以上維持することも可能です。しかし、口腔内の状態や生活習慣によってその耐久性は大きく左右されます。
この記事においては、インプラントの土台となる骨の健康や、大きなリスク要素であるインプラント周囲炎など、耐久性に影響を与える具体的な要因を詳しく解説します。また、インプラントを長持ちさせるために必要な日々のセルフケアや生活習慣の改善ポイントも紹介します。

松浦 明

監修歯科医師
松浦 明(歯科医師)

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職場
医療法人 松栄会 まつうら歯科クリニック

出身大学
福岡歯科大学

経歴
1989年福岡歯科大学 卒業
1991年松浦明歯科医院 開院
2020年医療法人松栄会まつうら歯科 理事長就任

資格
厚生労働省認定研修指導医
日本口腔インプラント学会認定医
ICOI (国際インプラント学会)Fellowship認定医

所属学会
ICOI(国際口腔インプラント学会)
日本口腔インプラント学会
日本臨床歯科学会(SJCD) 福岡支部 理事
日本顎咬合学会 会員
日本臨床歯科CAD/CAM学会(JSCAD)会員

インプラントの耐久性や寿命について

インプラントの耐久性や寿命について

インプラントは何年くらい使い続けられますか?

インプラントの寿命は一般的には20年ほどといわれています。しかし、定期的な診察と適切なケア、そしてメンテナンス次第で耐久性を向上することが可能で、30年以上維持できる場合も珍しくありません。

前歯や奥歯などによって耐久性に違いはありますか?

前歯と奥歯は、日常的に加わる力の大きさが異なり、一般的には奥歯の方が負担がかかりやすいです。
しかし、インプラントは前歯と奥歯のそれぞれに適したパーツが選択されるため、基本的には耐久性に大きな違いを感じずに治療を受けることができます。

オールオン4などの治療法はどの程度の耐久性がありますか?

オールオン4の耐久性はとても高く、半永久的といわれることもあります。
ただし、使用する材質や、術後のケアとメンテナンスによっても耐久性は変わってきます。

インプラントそのものについては、チタンなどの耐久性が高い金属が使用されているため、定期的な通院と適切なセルフケア、そして必要に応じたメンテナンスを続けることで、長期的に維持することができます。
一方で、オーバーデンチャー(上部構造の義歯)は樹脂素材などによって作られるため、耐久性がそこまで高いわけではなく、調整や交換が必要になることがあります。

インプラントの耐久性に影響する要因

インプラントの耐久性に影響する要因

口腔ケアの状況は耐久性に影響を与えますか?

口腔ケアは、インプラントの耐久性にとても大きな影響を与えます。
インプラントに被せる歯は主にセラミックで作られ、汚れが付着しにくくむし歯にならないという特徴がありますが、口腔内のケアが不十分な場合は歯石などが付着し、噛み合わせに影響を与える可能性があります。
噛み合わせにトラブルが生じるとインプラントに負担がかかりやすくなるなどして、耐久性を低下させる要因となります。
また、口腔内が不衛生だとインプラント周囲炎のリスクを高めてしまいます。インプラント周囲炎はインプラントが脱落する要因の一つであるため、口腔内を清潔に保ちこうしたトラブルを防ぐことは、耐久性に大きな影響を与えるといえます。

インプラント周囲炎は耐久性にどのような影響がありますか?

インプラントの耐久性に大きく影響する病気として、インプラント周囲炎があります。インプラント周囲炎は、インプラントの歯周病とも呼ばれる病気で、インプラントの周囲での細菌感染によって、歯肉などに炎症を引き起こすインプラント特有の疾患です。
このインプラント周囲炎が悪化すると、インプラントを支えている骨が溶けてしまい、インプラントがぐらついたり、最悪の場合には脱落してしまうことになります。

骨量や質がインプラントの耐久性に与える影響を教えてください

インプラントは、顎骨に埋め込んで固定しています。そのため、土台となっている骨の状態はとても重要です。十分な太さや密度、厚みなどがなければ、しっかりとインプラントが固定できません。
インプラント治療後にも、骨は変化するため、治療当時に問題がなかったとしても、なんらかの原因により骨量が低下したり、骨が吸収されてしまうと、土台の役割が低下し、インプラントのぐらつきや脱落を引き起こします。

噛み合わせや歯ぎしりは耐久性に影響しますか?

噛み合わせの問題や歯ぎしりなどは、インプラントの耐久性に影響します。
噛み合わせが悪いと、インプラントに無理な圧力が加わり、歯茎や骨を過度に刺激してしまい、周辺組織の炎症を引き起こし、インプラントが不安定になります。

また、歯ぎしりは、極端に強い力を加えたり、いろんな方向から圧をかけるような状態になってしまうため、インプラントへ強い負担をかけてしまう可能性があります。

喫煙はインプラントの耐久性に影響を与えるのでしょうか

喫煙はインプラントの耐久性に大きな影響を与えます。
インプラントを維持するためには、土台となっている顎骨の健康がとても重要です。骨は本来、正常な血流によって酸素や栄養などが運ばれ、新陳代謝によって吸収と再生が繰り返されています。しかし、喫煙は血流を著しく阻害し、血液中の酸素濃度も低下させるため、骨量が低下したり、骨がもろくなったりしやすくなる要因です。
インプラント治療を検討している方は、治療をよい機会として禁煙を始めることを強くおすすめします。

インプラントの耐久性を高めるための方法

インプラントの耐久性を高めるための方法

インプラントを長持ちさせるための生活習慣改善のポイントを教えてください

インプラントを長持ちさせるためには、適切なセルフケアと定期的な通院が鍵です。ここでは、患者さんご自身が行えるセルフケアや生活習慣に関係するポイントをご紹介します。

まず大切なことは、丁寧な清掃を毎食後行うことです。天然の歯と同様に、インプラントも口腔内を清潔に保つことが肝心ですが、特にインプラントの場合は、インプラントと人工歯の境目に細菌が繁殖しやすいため、歯周ポケットの入念なケアが必要です。
しっかりとした歯磨きができているか不安な場合、歯科医院で一人ひとりに合わせた適切なケア方法やツールの指導も受けることができるので、上手に活用しましょう。

次に、規則正しい生活を送ることです。栄養バランスの取れた食事や十分な睡眠、適度な運動など、健康の維持はインプラントを長持ちさせるためにも大切です。これにより、骨の健康を保つだけでなく、免疫力を高めることによって、感染症を防ぎ、インプラント周囲炎のリスクを低減することができます。

これらの生活習慣の改善と合わせて、数ヶ月に一度の歯科医院への通院で、インプラントにトラブルが生じていないか確認したり、ケア方法のアドバイスを受けたりすることも大切です。

毎日のセルフケアのポイントを教えてください

セルフケアのポイントとして、まず欠かせないのが、毎日の歯磨きをしっかり行うことです。
インプラントは人工歯なので、むし歯になることはありませんが、食べかすが残ると歯垢となり、この歯垢が増えると細菌感染を引き起こしてインプラント周囲炎につながってしまいます。不衛生な環境は、天然の歯ではないとしても、やはりあらゆる問題の原因となりますので、丁寧に行うことが大切です。歯ブラシだけではなく、フロスや歯間ブラシなど、適切な清掃道具を使用してきれいにしましょう。
歯磨きには、粒子の細かい歯磨き粉を使用することもポイントの一つです。粒が粗いつぶつぶしたタイプのものよりも、細かい隙間にも入り込むことができる滑らかな歯磨き粉の方が、歯周ポケットの清掃をしやすいでしょう。
そして、歯磨きは毎食後に行うことも重要なポイントです。
次に大切なのが、インプラント周囲炎に対する正しい知識と予防意識を持つことです。毎日の歯磨きにも通じることですが、インプラント周囲炎の原因や、それによってどのようなリスクがあるかなどをしっかりと知識として持っておくことによって、日々のセルフケアに積極的に取り組むことができます。

歯科医院でメンテナンスを受ける頻度はどのくらいですか?

歯科医院でのメンテナンスは、2〜3ヶ月に一度程度の頻度で行うことが推奨されています。
このメンテナンスでは、専門家によるむし歯や歯周病の状況を調べる歯科検診とともに、インプラントのゆるみやインプラント周囲炎の兆候がないかを詳細に確認します。さらに、セルフケアでは落としきれない歯垢などを専門的な歯科クリーニングによって丁寧に除去し、必要に応じて適切な歯磨き指導などを行います。
また、通院のたびに毎回行うとは限りませんが、歯科用CTやレントゲン撮影を実施し、目視できない骨の状態などを診断する場合もあります。
2〜3ヶ月ごとの定期的な通院を行うことで、万が一トラブルが発生していたとしても、早期発見と早期治療につながります。

編集部まとめ

編集部まとめ

インプラントを長期間にわたり快適に使用し続けるためには、セルフケア、定期的な通院、生活習慣の改善の三点が欠かせません。
特に、インプラントの脱落リスクを高めるインプラント周囲炎の予防と、土台となる顎骨の健康維持が重要となります。
毎食後の丁寧な清掃と、2〜3ヶ月に一度の専門家によるメンテナンス、そして禁煙や規則正しい生活を心がけることで、インプラントの耐久性を高め、長寿命を目指しましょう。

この記事の監修歯科医師

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