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インプラント治療のデメリットは?口腔外科専門の歯科医師がインプラントのリスクや安全性を解説

 更新日:2024/01/25
インプラント治療のデメリットは?口腔外科医師がインプラントのリスクや安全性を解説

自分の歯のように噛むことができるインプラントですが、デメリットやリスクもあります。そのため、デメリットやリスクをよく理解したうえで治療を受けることがおすすめです。

本記事では、インプラント治療にはどのようなデメリットがあるのか、口腔外科医師がインプラントのリスクや安全性を解説します。

現在、インプラント治療を受けるかどうか検討している人はぜひ参考にしてください。

杉本 圭介

監修歯科医師
杉本 圭介(医療法人社団杉本歯科クリニック)

プロフィールをもっと見る
平成4年 大阪歯科大学卒業
平成4~16年 大阪歯科大学附属病院第一口腔外科勤務(2年間の研修後、大学院、非常勤講師、助手として16年3月まで勤務。口腔外科に入局し、悪性腫瘍から炎症性疾患、外傷など広く口腔外科疾患に携わってきました。)
平成10~15年 尼崎口腔衛生センターにて、非常勤歯科医として身体障碍者歯科治療
平成14~16年 大阪府立中河内救命救急センター 顔面外傷属託医
平成16年8月 杉本歯科クリニック開院

インプラント治療のデメリットやリスク

インプラント治療のデメリットやリスク
インプラント治療デメリットやリスクには、次のようなものがあります。

  • 治療期間が長い
  • 外科的手術を伴うので不安に感じやすい
  • 顎の骨の幅や高さが足りない場合治療を受けられない
  • インプラント周囲炎にかかる可能性がある

それぞれのデメリットやリスクを詳しく解説します。

治療期間が長い

1つ目のデメリットは、治療期間が長いことです。インプラントを埋め込む手術そのものは1~2日で終了しますが、治療期間は約3~6カ月間ほどかかります。
これは、埋め込んだインプラントが顎の骨としっかり結合するために期間がかかるからです。また、手術後は傷口が治るまでにしばらく時間がかかるでしょう。インプラントの治療期間は顎の骨の状態によっても変わり、人によって早い場合もあれば遅い場合もあります。

外科的手術を伴うので不安に感じやすい

2つ目のデメリットは、外科的手術を伴うので不安に感じやすいことです。
インプラント治療では局部麻酔を使用した外科手術が必要になります。手術では、人工歯根を顎の骨に埋め込みます。
また、人によっては術後に強い痛みや内出血が伴う可能性もあるでしょう。さらに、まれに神経が傷つき、顎の骨の近くに麻痺が残るなどのリスクもあります。なお、外科手術中は麻酔を使用するため、痛みを感じることはほとんどありません。

顎の骨の幅や高さが足りない場合治療を受けられない

3つ目のデメリットは、顎の骨の幅や高さが足りない場合は治療を受けられないことです。歯周病などによって顎の骨が吸収されて顎の骨の幅や高さが不足していると、インプラント治療ができない場合があります。
これまで、顎の骨が不足している場合はインプラント治療が難しい場合がありました。しかし、最近では骨の再生や骨造成などの技術が開発され、インプラント治療が可能になるケースが増えています。

インプラント周囲炎にかかる可能性がある

4つ目のデメリットは、インプラント周囲炎にかかる可能性があることです。
インプラント周囲炎は、インプラントの周りに歯垢(プラーク)などの汚れが付着して、歯周病に似た症状を出す疾患のことです。
症状が進行すると顎の骨の破壊が進んで、埋め込んだインプラント体が抜け落ちてしまう場合もあります。インプラント治療後は、定期的なメンテナンスによってインプラント周囲炎にかかるリスクを回避することが重要となります。

インプラント治療のメリット

インプラント治療のメリット
インプラント治療にはさまざまなメリットがあります。具体的には次の3つのメリットが挙げられるでしょう。

  • 噛む感覚が天然の歯に近い
  • 見た目が天然の歯に近い
  • 顎の骨が痩せるのを防げる

それぞれのメリットについて詳しく解説します。

噛む感覚が天然の歯に近い

1つ目のメリットは、インプラントは噛む感覚が天然の歯に近いことです。
インプラント治療では顎の骨に土台となる部分を直接埋め込み、その上に上部構造(人工歯)を被せます。噛む際に十分な力が入りにくい入れ歯などに比べて、自分の歯という感覚を持てることは大きな魅力でしょう。また骨に固定されたインプラント体はチタン製のため、耐久性があって劣化しにくく、人体との親和性も高くなっています。

見た目が天然の歯に近い

2つ目のメリットは、見た目も天然の歯に近いことです。
インプラント体に被せる上部構造の素材はジルコニアなどを用いています。
ジルコニアは透明度が高く、色調も天然歯と同様の白さを表現できます。周囲の天然歯に近い見た目のものを選べるでしょう。また強度にも優れており、金属に匹敵するほどの硬さを備えています。ただ、天然の歯よりも硬いため、調整が不十分だと歯が削れる可能性があります。費用は、1本あたり200,000~500,000円(税込)ほどとなります。

顎の骨が痩せるのを防げる

3つ目のメリットは、顎の骨が痩せるのを防げることです。
歯が抜けた状態を放置して顎の骨に刺激が伝わらないと、顎の骨は徐々に痩せてしまいます。また、合わない入れ歯を使っていると、過剰な圧力が歯にかかり、顎の骨が痩せてしまうケースもあります。
骨が痩せると噛み合わせにも悪影響を及ぼす可能性が高いです。インプラントの場合、顎の骨に埋め込まれた人工歯根が刺激をダイレクトに伝えるため、顎の骨が痩せるのを防げます。

インプラント治療の安全性

インプラント治療の安全性
インプラント治療は外科手術を伴うため、安全かどうか気になる人もいるでしょう。実際には、インプラント治療は数多い外科手術の中でも安全性が高い治療であるといわれています。
しかし、他の治療と同じように、インプラント治療にもリスクがあります。

特にリスクが高いのは、心疾患や糖尿病などの全身疾患がある方や骨粗しょう症の方、高齢者などです。
糖尿病の方は、手術後の傷の治りが悪く感染の危険性があったり、骨を作る細胞の機能が低下しているためインプラント周囲炎を起こしやすくなったりといったリスクがあります。また、骨粗しょう症の方は骨が弱くなっているため、インプラントと骨が結合しない可能性があります。
こうした方は、インプラントではなく別の治療を行う場合があります。

他のリスクとしては、金属アレルギーに注意をする必要があります。
インプラントにはチタンが使用されていることが多く、稀にこのチタンにアレルギー反応を起こす方もいます。

インプラント治療を受ける歯科医院を選ぶときの注意点

インプラント治療を受ける歯科医院を選ぶときの注意点
インプラント治療を行っている歯科医院は数多くありますが、デメリットやリスクを軽減するには選び方に注意が必要です。具体的には、次の4つのポイントに注意しましょう。

  • 1回法や抜歯即時埋入に対応している歯科医院を選ぶ
  • 口腔外科専門の歯科医師が在籍している歯科医院を選ぶ
  • 骨の再生や骨造成を得意とする歯科医院を選ぶ
  • メンテナンスにも力を入れている歯科医院を選ぶ

それぞれの注意点についてご紹介します。

1回法や抜歯即時埋入に対応している歯科医院を選ぶ

1つ目は、1回法や抜歯即時埋入に対応している歯科医院を選ぶことです。
インプラント治療では顎の骨にインプラント体を埋め込み、骨としっかり結合したことを確認した後に連結部分のアバットメントと上部構造を装着します。そのため、手術は通常2回行うのですが、インプラント体の埋め込みとアバットメントの連結を1回で行うのが1回法です。また、抜歯と同時にインプラント体を埋め込む抜歯即時埋入と呼ばれる方法もあります。
手術の回数が1回で済むと、治療期間も短縮されます。また、前歯がないなど見た目が気になる場合も、当日に仮歯が入れられるのでメリットは大きいといえるでしょう。

口腔外科専門の歯科医師が在籍している歯科医院を選ぶ

2つ目は、口腔外科専門の歯科医師が在籍している歯科医院を選ぶことです。
インプラント治療は歯科医師なら誰でも行えますが、口腔外科の知識が必要とされる治療になります。具体的には、治療内容に外科手術が必要なことに加え、抜歯や感染症予防のための処置を顎骨内で行うことがあるからです。顎骨内の神経や血管を傷つけないようインプラントを埋め込む位置を決めたり処置をするには、口腔外科の知識や経験が重要です。

骨の再生や骨造成を得意とする歯科医院を選ぶ

3つ目は、骨の再生や骨造成を得意とする歯科医院を選ぶことです。
すでに説明した通り、インプラント治療を受けたくても、顎の骨の幅や高さが足りない場合は治療を受けられないケースがあります。
しかし、骨の再生や骨造成を得意とする歯科医院なら、インプラント治療を受けられる可能性があります。骨の再生や骨造成は難易度の高い手術となるため、対応している歯科医院を選ぶようにしましょう。

メンテナンスにも力を入れている歯科医院を選ぶ

4つ目は、メンテナンスにも力を入れている歯科医院を選ぶことです。
インプラント治療は、手術をしたら終わりというわけではありません。メンテナンスを怠ると、インプラント周囲炎にかかるなどのトラブルが起き、インプラントを撤去しなければならない場合があります。また、インプラントがきちんと定着しているか確認するための経過観察も重要です。
メンテナンスにも力を入れている歯科医院なら、インプラントを長持ちさせられるでしょう。

インプラントのことなら杉本歯科クリニックにご相談を

杉本歯科クリニック
インプラント治療で気になることがある方は、杉本歯科クリニックに相談してみてはいかがでしょうか。

杉本歯科クリニックのインプラント治療の特徴をご紹介します。

口腔外科専門の歯科医師によるインプラント治療を提供

杉本歯科クリニック院長
杉本歯科クリニックでは、口腔外科専門の歯科医師によるインプラント治療を提供しています。

院長の杉本先生は、日本口腔外科学会認定の口腔外科専門医であり、インプラントの手術をはじめとして外科の小手術もほぼ院内で行われています。

むやみに自由診療をすすめるのではなく、クリニックに来た方がどのような治療を求めているかを考え、少しでも歯を長く健康的に維持できる方法をすすめているといいます。そのため、必ずしもインプラント治療にだけこだわるのではなく、受診した方に合った治療法を説明して選択できるようにしているそうです。このような対応であれば、患者さんは納得したうえで治療に臨めるでしょう。

抜歯と同時にインプラント体を埋め込む「抜歯即時埋入」にも対応

杉本歯科クリニックは、抜歯と同時にインプラント体を埋め込む抜歯即時埋入に対応しているのも特徴です(※術前の検査、術後の経過観察が必要です)。

抜歯即時埋入は外科手術が1回で済むため、治療期間が短縮できるメリットがあります。

また抜歯直後は歯があった箇所の骨が露出しているため、インプラント体を埋め込むために歯肉を切開せずに済むだけなく、出血や腫れを抑えるのにも役立ちます。

抜歯後は生体の治癒力も活発で、傷の治りが早いこともメリットです。

さらに、杉本歯科クリニックでは骨の再生や骨造成も得意としているため、顎骨の厚みが2~3mm程度でも治療が行える場合があるそうです。

院内CTを完備した安心で効果的なインプラント治療

インプラント治療を受ける際には、最初に歯科用CTで撮影を行う必要があります。CT撮影した画像をパソコンでシミュレーションすることによって、適切なインプラントの埋め込み位置を確認できるそうです。

歯科用CTがない歯科医院の場合、大学病院などに行って撮影してもらう必要がありますが、杉本歯科クリニックなら院内で撮影できます。

また、インプラント治療後も定期的なメンテナンスに力を入れているほか、5年間の保証期間も設けて不測の事態に柔軟に対応しています。

インプラント治療のデメリットや安全性について紹介してきました。インプラント治療を検討されている方は、メリットだけでなくデメリットや安全性をしっかり理解したうえで治療を受けるようにしてください。

杉本歯科クリニックの基本情報

アクセス・住所・診療時間・費用・治療期間・治療回数

阪急神戸線 武庫之荘駅 徒歩 約8分

兵庫県尼崎市武庫之荘4-1-5

診療時間
9:00〜12:00
15:00〜20:00

★:13:00~16:00
※最終受付19:45
【費用(税込)】
 埋入術1本 231,000円
    2本~ 187,000円
 上部構造
 オールセラミック 231,000円
 GBR 2歯分まで 55,000円
    3歯分から5歯分 110,000円
    6歯以上 165,000円
 ソケットリフト 110,000円
 サイナスリフト 220,000円
【治療期間】3~6ヶ月
【治療回数】約5~10回

この記事の監修歯科医師