インプラント4本ブリッジとは?オールオン4との違いや治療の選び方を解説します

連続して複数の歯が欠損している場合、インプラント4本ブリッジによる治療が適応となる場合があります。また、インプラントとブリッジを組み合わせた治療法として、4本のインプラントですべての歯を支えるオールオン4という治療法があります。
この記事においては、インプラント4本ブリッジやオールオン4のそれぞれについて、特徴や違い、治療の選び方などを解説します。

監修歯科医師:
松浦 明(歯科医師)
医療法人 松栄会 まつうら歯科クリニック
出身大学
福岡歯科大学
経歴
1989年福岡歯科大学 卒業
1991年松浦明歯科医院 開院
2020年医療法人松栄会まつうら歯科 理事長就任
資格
厚生労働省認定研修指導医
日本口腔インプラント学会認定医
ICOI (国際インプラント学会)Fellowship認定医
所属学会
ICOI(国際口腔インプラント学会)
日本口腔インプラント学会
日本臨床歯科学会(SJCD) 福岡支部 理事
日本顎咬合学会 会員
日本臨床歯科CAD/CAM学会(JSCAD)会員
目次 -INDEX-
インプラント4本ブリッジとは

インプラント4本ブリッジとはどのような治療方法ですか?
どのようなときに4本のインプラントで治療が行われますか?
4本のインプラントで何本の歯を補うことができますか?
しかし、インプラントとブリッジを組み合わせる治療であれば、2本のインプラントで4本の歯を補うことができるため、合計8本まで歯を補うことができます。
さらにいえば、歯が欠損している状態によっては天然の歯とインプラントをブリッジの固定に利用できるため、理論上では4本ブリッジを4つ組み合わせ、16本の歯を補うことが可能です。
また、4本のインプラントで上顎または下顎全体の歯を補うオールオン4という治療法があり、この治療法を利用すれば前歯から親知らずを除く奥歯までの14本分を補うことができます。
インプラント4本ブリッジとオールオン4の違い

オールオン4とはどのような治療ですか?
インプラント4本ブリッジとオールオン4の違いを教えてください
オールオン4は、4本のインプラントで上顎または下顎の歯全体を補う治療法です。すべての歯を4本のインプラントに被せることから、オールオン4という名称がつけられています。ただし、インプラントの本数は4本ではなく6本などで行われる場合もあります。
前歯から奥歯までのすべての歯がつながった人工歯を用いるため、歯が残っている場合には適応となりません。
上顎の歯の治療で顎骨の量が少ない場合、ザイゴマインプラントと呼ばれる、頬骨に固定するインプラントが使用されることもあります。
治療期間や費用の違いはありますか?
4本ブリッジの場合はインプラントの本数が2本であるのに対し、オールオン4は4本または6本のインプラントを埋入するため、費用面はオールオン4の方が高くなりやすいでしょう。
治療期間については、埋入するインプラントの本数によってインプラントが顎骨に結合するまでの時間に大きな差が生じるものではないため、大きな差はありません。
ただし、オールオン4の場合はすべての歯に対する治療であり、インプラントが結合するまで待ってから歯を被せるという流れだと、それまでの期間、食事を噛むことができない状態になってしまうため、インプラントを埋入してすぐに仮歯を装着する即時荷重が行われるケースが多いといえます。
即時荷重は4本ブリッジの場合も利用可能なので、歯がない期間を作りたくない方は、即時荷重に対応している歯科医院での治療を受けるとよいでしょう。
インプラント4本ブリッジのメリット・デメリットを教えてください
オールオン4との比較でいえば、ほかの歯が残っていても治療を行うことができるため、適応となる症例の範囲が広い点もメリットといえるでしょう。
インプラントとブリッジの利点を組み合わせた治療なので、しっかり噛みやすく、自然な見た目を実現しやすい点もメリットです。
一方のデメリットとしては、ブリッジはどうしても人工歯と歯茎の間に隙間ができてしまうため、この部分に汚れや細菌が蓄積されてインプラント周囲炎などのリスクにつながる点があります。
また、5本以上の連続した歯が欠損している場合はブリッジによる治療が行えないため、ほかの治療法を検討する必要があります。
オールオン4のメリット・デメリットを教えてください
前歯から奥歯までの噛み合わせを補う治療としてはオールオン4のほかにも総入れ歯がありますが、オールオン4はインプラントを土台にしっかりと固定されているため、総入れ歯よりもしっかりと噛むことができます。
また、オールオン4は前歯から奥歯まで全体を補うため、理想的な口元の見た目を実現しやすい点もメリットといえるでしょう。
デメリットとしては、本数が少ないとはいえ複数本のインプラントを埋入するため、それなりの費用や身体への負担がかかる点や、基本的に歯が残っていない方を対象としているため、健康な歯が残っていても抜歯をする必要がある点が挙げられます。
編集部まとめ

インプラント4本ブリッジとオールオン4は、どちらもインプラントとブリッジを組み合わせて行う治療です。どちらの治療法も、1本1本インプラントを埋入するよりも少ない本数で治療を行えるため、費用面や身体的な負担を抑えることができるというメリットがあります。
歯の欠損状態によって適切な治療が異なるため、どちらの治療が適切か判断がつかないという方は、まずは両方の治療法を取り扱う歯科医院を受診して、自分に合った治療法を相談してみるとよいでしょう。