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今からでも大丈夫!大人の歯列矯正のススメ

 更新日:2024/06/05

ほんの20年くらい前まで、歯列矯正といえば子どもがするものというイメージでした。でも最近では、笑った時の歯の美しさであるスマイルラインが注目され、大人の間でも歯列矯正に興味があるという方が増えてきています。

一方で実際のところ、どれくらい期間がかかるのか、どんな方法があるのかが心配で、一歩踏み出せないという方も多いようです。そこで今回は、大人の歯列矯正のメリットや期間、方法などについてMedical DOC編集部がお届けします。

この記事の監修ドクター:
梅田 和徳 歯科医師(医療法人社団 京和会 理事長)

 大人の歯列矯正のメリットって?

大人になって歯列矯正を考える方の多くは、やはり「歯並びの悪さが気になる」という理由からのようです。中には歯並びが気になって、思いっきり笑えないという声も。

このように美容的な面がクローズアップされがちな大人の歯列矯正ですが、メリットはそれだけではありません。歯並びは、人間の健康維持や生活習慣などにも大きく関わってくることをご存知でしょうか?歯並びを整えることで一体、どういったメリットがあるのかを考えてみましょう。

食べものがしっかり噛める

歯の大きな役割は、ものを噛むこと。硬いものを噛み切る、咀嚼するといったことを行います。噛み合わせが悪いままだと、歯の機能を十分に発揮することができず、食べ物を上手に噛むことができません。よく噛まずに飲み込むことで、胃や腸に負担がかかることも。噛み合わせがよければ、しっかり噛むことができ、唾液の分泌も活発になって、消化器官への負担も減り、より丈夫な体を手に入れることができます。

虫歯になりにくい

女性の八重歯は可愛らしいイメージもありますが、歯が不揃いに重なっている状態ですので、あまりよい状態とはいえません。歯が重なってガタガタしたラインのことを叢生(そうせい)といいます。こうした状態は、歯ブラシが届きにくく、ものが詰まったり、歯垢が溜まったりして、虫歯や歯周病の原因になりかねません。歯列矯正により歯のラインを整えると、歯のお手入れがしやすくなって虫歯にかかりにくくなります。

発声がよくなる

高齢の方などで、入れ歯がなくて話しにくそうにしているのを見たことがありませんか?歯は人間の話す機能・発声を支える器官でもあります。前歯がなくなるとスースーと空気が抜けてしゃべりにくい、という体験をしたことがある方もいらっしゃるでしょう。歯並びを整えることで、発声が良くなって正しい発音ができるようになります

体のバランスがよくなる

歯のもうひとつの大きな役割が、体のバランスをととのえること。歯並びの悪い方は、頭痛や肩こりに悩まされている、ということも多いのです。噛み合わせが悪くなることにより、無理に噛もうとして顎(あご)の骨の位置がずれていき、さらに首、肩などにまで影響が出ることもあります。

歯列矯正により噛み合わせが良くなると、噛む力が正しく伝わり、体のバランスも自然と良くなっていきます。トップアスリートの多くが歯列矯正を行うのも、体のバランスを整え、ぎゅっと噛み締めることにより力を最大限に発揮するためだそうです。

 知っておきたい!大人の歯列矯正のデメリット

大人の歯列矯正についてのメリットについてご説明しましたが、実際に歯列矯正をするにあたってはデメリットを知っておくことも大切なこと。矯正をスタートしてから「こんなつもりじゃなかったのに!」ということのないように、デメリットについても把握しておきましょう。

子どもの矯正と比べて時間がかかる

大人の歯は、長い間その歯並びで過ごしてきたため、すでに位置がある程度固定されており、歯が移動しにくい、移動しても戻りやすいといった特徴があります。そのため、矯正を行っても歯が動くのに時間がかかる、また一旦矯正が終了した後の固定期間(戻らないように保定する期間)が数年かかることがあります。もちろん、その間もメンテナンスが必要で通院しなければなりませんので、それなりの費用もかかります。

痛みが強くなる可能性がある

大人の矯正に時間がかかるのと同じ理由ですが、大人は長い間その歯並びで固定されていたため、装置で移動させるときに、痛みが出る可能性が高くなります。痛みが強い場合には歯医者さんと相談して、痛み止めを処方してもらうなど、うまく痛みと付き合っていく必要があります。

虫歯・歯周病などのリスクが高くなる

器具を入れて長い期間、生活することになりますので、入念なケアを行わなければ、虫歯や歯周病のリスクが高くなってしまいます。器具の周囲は汚れがつきやすいですが、通常の歯ブラシと別にヘッドの小さな歯ブラシなどで入念に磨くときちんと汚れが落ちます。また、歯医者さんでの定期的な経過観察もかかさずに行いましょう。

 大人の歯列矯正の方法

それでは、大人の歯列矯正の種類についてご説明いたします。このほかにもいくつかの方法がありますので、歯医者さんと期間・金額・自分の歯並びなどを考慮にいれて話し合い、よりよい方法を見つけてくださいね。

マルチブラケット矯正

歯列矯正、というと多くの人が思い浮かべるのがこのマルチブラケット矯正です。歯の表面に四角い小さなブラケットという金属器具をつけて、ワイヤーを通して少しずつ歯を動かしていきます。1本の歯にひとつのブラケットをつけるため、ほかの矯正方法と比べると細やかでスピーディーな矯正が可能です。金属のブラケットが目立ってイヤ、という方にはブラケットが透明なもの、カラフルなものなどもあります。

裏側ブラケット矯正

歯の裏、舌側からブラケットをつける矯正方法です。矯正器具が目立ちにくくなるというメリットはありますが、表側の普通の矯正と比べると、時間や費用がかかることがあります。また、器具が舌に触れて、発声がしにくくなることもあります。

アライナー(マウスピース)矯正

透明なマウスピースを使って矯正する方法です。歯並びに合わせ、少しずつ変形させたマウスピースを何パターンも使って、最終的に目標の歯並びへと近づけていきます。食事や歯磨きのときに自分で外すことも出来ますので、大人の矯正で人気があります。ただし、すべての歯並びに適応しているわけでなく、大きく歯を動かす必要がある矯正には不向きなことがあります。

 キレイな歯並びは美容・健康にもよい状態

歯並びがキレイなことは、自信を持って笑顔になれるだけでなく、虫歯になりにくい、体の歪みがおきにくい体の状態をつくることにもつながります。期間・費用といったことは考慮にいれなければなりませんが、やはり、歯列矯正でキレイな口元になりたいですね。

また、大人の歯列矯正にあたっては、歯医者さん選びも重要なポイントです。現在の歯の並びからどれくらい矯正が可能なのか、また矯正に想定される期間・金額・メリットデメリットなどについてきちんと説明してくれるクリニックがオススメです。また、矯正を専門とするドクターが在籍しているかどうかも選択のポイントのひとつといえます。

自分の納得できる方法で歯列矯正を行って、一生もののキレイな歯並びを手に入れましょう。

梅田 和徳 歯科医師 医療法人社団 京和会 理事長監修ドクターのコメント

矯正治療には、見た目の美しさに加え、健康面でのメリットがあることにも着目してみてください。記事で触れているように、「しっかりかめるようにすること」や「体のバランスを整えること」も矯正治療に含まれます。さらに言えば、社交性や外出機会の向上にも結び付くでしょう。私たちは、歯やお口にとどまらず、お体や生活面まで考慮したアドバイスを心がけています。ぜひこの機に、皆さまのQOL(quality of life・生活の質)を高めてみませんか。かつてとは異なり、目立ちにくい矯正器具も増えてきましたので、気軽にご相談ください。

 

監修ドクター:梅田 和徳 歯科医師 医療法人社団 京和会 理事長

 歯列矯正でおすすめの矯正歯科 関東編

KU歯科クリニック南品川

出典:https://www.keiwa-kai.com/about/clinic/shinagawa.php

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