前歯に虫歯ができた!しっかり対処して綺麗な歯を維持しよう!
前歯に虫歯ができてしまうと多くの方が不安に感じると思います。
実は前歯の虫歯というのは治療によって見た目が悪くなってしまうことがあります。
しっかりと早期に治療をしなければ、前歯を大きく削り、治療を施した後が目立ってしまうことになりかねません。
このため、前歯に虫歯ができてしまった時にはどのような治療法があるのか、どのように治療を施すと美しい歯の治療ができるのかを理解しなければいけません。
前歯の虫歯の治療についてMedical DOC編集部がお届けいたします。
この記事の監修ドクター:
石黒 真史 歯科医師 あおぞら歯科クリニック新館 院長
目次 -INDEX-
前歯に虫歯ができた時の対処法
まずは歯医者さんで診断を受ける
虫歯ができたときには、まずしっかりと歯医者さんでどのような状態なのか診断を受けることが大切です。
虫歯がどれほど広がっているのか、どれくらい削る必要があるのか、見た目にどれだけ影響が出るのかによって、その後の治療の方針が大きく変わってきます。
治療前にしっかりと方針を決めるためにも適切な診断が欠かせません。
どの歯医者さんに行けば良いのかわからないというときにはホームページなどで所属している学会を確認したり、どのような治療の専門医資格を取得しているかを参照したりすると良いでしょう。
また、どこの歯科医院で研修を受けたのか、どのような専門領域の研鑽を積んだのかどうかを確認しておくのも良い判断材料になります。
虫歯の専門的な治療を行うのは保存修復という治療の分野になるので、一つの参考にしてみると良いかもしれません。
治療の方針を決める
診断を受け状況を理解できたら、次に治療の方針を決める必要があります。
歯を少し削るだけで、前から見える部分に治療の痕跡が残らなそうな場合には、レジンなどの材料を詰めるだけで治療が完了します。
治療痕も目立ちません。
しかし、治療後に前歯の前方部分まで痕跡が見えてしまうような虫歯の場合には注意が必要です。
このような場合には、クラウンなどのかぶせ物による治療を検討するのですが、前提として歯を大きく削り、一回り小さな歯を作らなければいけません。
この上にかぶせ物を装着するのですが、材質によっては見た目の影響が大きく出てきます。
虫歯の治療方針を決めるときは、見た目を優先するのか、それとも費用や治療に必要な時間を優先するのか、しっかりと考えるようにしましょう。
前歯の治療は審美歯科の方が良い?
前歯の治療で問題になるのが、審美歯科による自費診療を行うのか、それとも保険適応の歯科治療を行うのかという点です。
保険適応の歯科治療は費用が非常に安いので、経済的な負担が少なく、誰でも治療を受けることができます。
しかし残念ながら材料に制限があり、自費診療の素材と比べて色合いの再現力も劣っています。
このため、見た目の良さを求める方は、ご自分の好みが反映されやすい自費診療の材料をおすすめします。
前歯というのは人の顔の印象を大きく左右するものなので、見た目を気にされる方は自費診療の治療を受けるほうが良いかもしれません。
前歯は笑ったときに見えますから、前歯の印象が悪いと笑うのをためらってしまうかもしれません。
印象を気にする方、美しく見せたい方は自費診療での治療を検討してみましょう。
前歯の治療法
レジンの治療
レジンというのは光で固まる樹脂のことです。
青白い光をあてる前は粘土のように柔らかく、光をあてることでしっかりと固めることができます。
レジンは前歯を削った後につめ、形を整えてから固めると非常に美しく治すことができるので、多くの歯科医院で利用されています。
様々な色調・透明感のあるレジンを組み合わせて使うため、本物の歯のように美しく治療を終えることができます。
治療自体は非常にシンプルなので、歯医者さんの腕が大きく結果を左右する治療だと言われています。
レジンの治療に専門特化した歯医者さんがいるくらい、応用範囲の広い治療なのです。
保険適応の材料よりも、審美歯科で利用される材料の方が性質に優れ、色調も美しいのが特徴です。
審美歯科でのレジンを使った治療なら、非常に美しい前歯を再現することができるので、仕上がりにこだわりたい方は一度相談してみると良いかもしれません。
クラウン・ブリッジの治療
クラウン・ブリッジの治療で重要なのは材料による違いです。
保険適応のものでは材料に制限があり、自然な歯と治療をした歯との差がどうしても目立ちます。
保険適応の治療でもしっかりと噛め、長い間使い続けることができるので、利用には問題ありませんが、見た目の悪さを気にしてしまう方にはあまりお勧めできません。
自費診療の治療ではセラミックなどの非常に美しい材料を利用して治療をすることができるので、見た目の美しさを気にする場合には一度自費診療による治療を検討してみると良いかもしれません。
場合によってはPLVを活用する
前歯の治療を行なった後に問題になるのが健常な歯との色調の差です。
この差を埋めるためにあらかじめ材料の色合わせを行なったりするのですが、完璧に歯と同じ色の材料というのは存在せず、人によっては歯と材料とのわずかな差すら気になるでしょう。
前歯の虫歯治療を行なった後に材料と歯との差を感じ、綺麗で均一な前歯を手に入れたいと思った場合には、ポーセレンラミネートベニアという治療があります。
ポーセレンラミネートベニアはPLVと略されていて、歯に付け爪のような薄い陶器の材料を貼り付けていく治療法で、見た目の美しさを改善するのに役立ちます。
前歯の虫歯治療で色合いに違和感を覚える方は、一度ポーセレンラミネートベニアを使った治療を検討してみるといいかもしれません。
素材選びは慎重に進めたい前歯の治療
前歯の歯科治療を検討するときには、やはり見た目の悪さを心配してしまうものです。
前歯は顔の印象を左右する非常に重要な要素で、前歯に虫歯があったり、治療の痕跡が目立ったりすると、顔全体の印象が悪くなってしまうことがあります。
虫歯の治療は簡単なものと思われるかもしれませんが、虫歯の大きさによってはかなり大きく削り取る必要が出てくるでしょう。
加えて、治療の方針を決める際に、高額な自費診療を選択しなければならない場合もあります。
レジンやクラウンなど様々な選択肢の中から素材を選ばなくてはならないので、患者さん自身がしっかりとした知識を身につける必要も生じます。
そのうえで歯科医師と相談し、適切な治療を選択できるように心がけておきましょう。
前歯の虫歯は多くの場合、歯と歯の隙間、あるいは歯ぐきに近い部分で発症します。
奥歯と異なり、見た目の印象を悪くしかねませんので、ぜひ、セルフケアを充実させてください。
普段、鏡を見ながらブラッシングをしていて、とくに気になる汚れが見当たらなかったとしても、安心するのは早計です。
目に見えない細菌が、ハブラシの届きにくい奥部で、繁殖しているかもしれません。
ですから、歯間ブラシやデンタルフロスを併用するのが好ましいでしょう。
どのようなグッズがふさわしいのかは、歯の隙間によっても異なりますので、遠慮なくおたずねください。
また、虫歯の治療が終わった後にも、丁寧なお手入れを続けてください。
監修ドクター:石黒 真史 歯科医師 あおぞら歯科クリニック新館 院長
虫歯治療でおすすめの歯医者さん 関東編
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