インプラントの二回法と一回法との違いとは?相違点を中心に解説
インプラント治療の二回法は、一回法と何が違うのだろうかと疑問ではないですか?インプラント治療を検討しているなら、その違いについては把握しておきたいでしょう。本記事では、インプラントの二回法について、一回法と比較しながら解説していきます。本記事を最後まで読むことで、インプラントの一回法と二回法の違いについて把握でき、自分がどちらの方法に適しているかが理解できるでしょう。インプラント治療を検討している方はぜひ最後までご覧ください。
インプラントの二回法について、Medical DOC編集部がお届けします。
この記事の監修ドクター:
野田 哲 歯科医師 壱番館歯科クリニック 院長
目次 -INDEX-
インプラントの一回法と二回法の概要
インプラントのパーツはあごの骨に埋め込む部分の「フィクスチャー」、人工の歯の部分である「上部構造」、インプラントと上部構造をつなぐパーツを「アタッチメント」と呼んでいます。
インプラントの二回法では、まずフィクスチャーを骨に埋め込んだ後、フィクスチャーを固定するまで4ヶ月~半年程度待ために一度切開した歯肉を閉じます。二回手術が必要なので二回法と呼ばれています。
それでは、一回法と二回法、それぞれの施術の流れと特徴について見ていきましょう。
一回法の治療の流れと特徴
一回法の治療の流れは以下の通りです。
1.あごの骨に穴をあけて、フィクスチャーを埋め込む
2.アタッチメントを装着する
3.上部構造をセッティングする
非常にシンプルです。早期に3まで進められるので、短期間でインプラント治療が完了します。一回法の特徴を簡単にまとめると、外科手術は1回のみで短期間で終わります。
手術が1回だけということは、それだけ患者さんの身体への負担は少ないです。手術費用も、手術1回分は安いですし、治療の回数も少なくなるので二回法よりは安くなります。ただし、良いことばかりのようですが、あごの骨が痩せている場合は適用できないこともあります。
二回法の治療の流れと特徴
二回法の治療の流れは以下の通りです。
1.あごの骨に穴をあけて、フィクスチャーを埋め込む
2.一度歯肉を閉じて、フィクスチャーがしっかりと固定されるまで約3ヶ月待つ
3.再び歯肉を切開してアタッチメントを装着する
4.上部構造をセッティングする
フィクスチャーを埋め込んだ後、一度歯肉を閉じてフィクスチャーを固定させる点が一回法との大きな違いです。その他はほとんど同じ工程ですが、歯肉を2回切開しないといけないため、患者さんの体力的には多少負担があります。
二回法は一回法よりも費用が高くなりがちで治療期間もかかりますが、骨の量が少なかったり、骨再生誘導法と併用できたりする点が魅力です。
インプラントの一回法・二回法における期間と費用
インプラントの一回法・二回法はそれぞれ、治療期間と手術費用はどれぐらいかかるでしょうか。その点も比較してみました。
一回法でかかる期間と手術費用
一回法でインプラント治療を行う場合、通院回数は最初のカウンセリングから数えても4回程度。最初のカウンセリングと、実際の手術という流れになります。インプラントの前に虫歯や歯周病がある場合は、先にそちらの治療が優先されますので若干時間がかかるでしょう。手術は1回で終わりますので、カウンセリングからインプラント手術終了まで2週間も見ておけば十分です。(混み合っていて予約が取れない、といったケースを除きます)
手術費用は一般的に5万円~10万円程度です。インプラントは1本ごとに価格が決まっていて、歯医者さんによって価格がかなり違うため一概に言えません。インプラント自体の値段は二回法と違いがあるわけではないためここでは割愛します。
二回法でかかる期間と手術費用
二回法にかかる時間は、一回法に比べるとかなり長期間になります。一回目の手術と二回目の手術の間に数ヶ月の間が必要なため、全期間を通してだいたい通院回数で10回程度、二回目の手術完了までで最短でも3ヶ月、長いと7ヶ月程度必要です。二回法を選択する人は、骨の再生などの手術が必要な人も多く含まれます。そのため、治療期間は1年程度となってしまう人もいるでしょう。手術は二回行うため、単純計算でも一回法の2倍かかり、10万円~20万円が相場です。
一回法と二回法のメリット・デメリット
一回法と二回法の特徴が分かったところで、両者のメリットとデメリットをそれぞれ確認しておきましょう。
一回法のメリット・デメリット
一回法のメリットとデメリットは以下の通りです。
メリット
・手術が一回ですむため、患者さんの身体への負担が少ない
・1ヶ月程度で元のように食事が可能
・治療費も比較的安い
デメリット
・骨の量が少ない人には不向きで適用できる人が限られる
・骨を再生する手術と併用すると感染リスクが若干高くなる
・2本以上埋入した場合、連結できない場合があります。
一回法は、患者さんにとっては良いことばかりのように見えますが、適用できる人が限られてしまう方法です。
二回法のメリット・デメリット
二回法のメリットとデメリットは以下の通りです。
メリット
・フィクスチャーがしっかりと固定され、感染リスクも若干少なくなる
・骨の量が少ない人でも可能で、適用範囲が広い
デメリット
・治療期間が一回法に比べると長くなる
・二回手術するため患者さんの身体的な負担が大きい
・治療費も一回法に比べると高い
二回法は、あごの骨が少々少なくなっていても施術可能な方法です。一回法は魅力的ですが、実際には二回法でないと無理な場合も多いので、まずは無料カウンセリングと初診で確認した方が良いでしょう。
インプラントの一回法・二回法に向いている人はこんな人
ここまでで、インプラントの一回法・二回法の特徴やメリット・デメリットを説明しました。これまでの内容から、インプラントの一回法に向いている人と二回法に向いている人はどんな人かを確認しましょう。実際には自分がどちらの方法かを選ぶわけではなく、歯医者さんの見立てで決まりますが、希望は伝えてじっくりと相談してください。
一回法に向いている人
一回法に向いている人は、骨の量が十分にあり、何もしなくてもインプラントの土台が埋まる人です。
この条件は必要条件で、さらに忙しくてあまり歯医者さんに通えない人や体力的に自信のない人など、短期間で治療が終了することによるメリットが享受できる人が、一回法に向いていると言えるでしょう。
二回法に向いている人
二回法に向いている人は、骨の量が十分ではなく、フィクスチャーの安定化に時間をかける必要がある人です。足りない骨を再生する方法も並行してやっていく人も、二回法が向いています。
最終的な判断は歯医者さんが下しますが、参考までに把握しておきましょう。
インプラントの二回法は多くの人に適用可能な方法
インプラントの二回法について、一回法と比較しながらその特徴とメリット・デメリット、二回法に向いている人をご紹介しました。
・一回法はインプラントを埋め込むのに十分な骨の量がある人向け
・二回法は骨の量が少なくフィクスチャーの定着に時間をかけるべき人向け
・治療期間、費用面では一回法の方が優れている
・二回法は一回法に比べて適用できる人の範囲が広い点が優れている
・一回法か二回法かは歯医者さんの判断で決まるが要望は出しておくと良い
インプラント治療をこれから始めたいとお考えの方は、一回法と二回法の特徴を把握した上で、初回の無料カウンセリングでじっくりと話し合ってくださいね。
インプラント治療では、フィクスチャーと顎骨が融合するまで、出来るだけフィクスチャー
周辺部の感染を防止することが大切です。さらに、フィクスチャーの長さ、太さが十分でな
い場合、連結する必要があるため、1回法では平行性が保たれないという問題があります。
そのような理由から、長期的にみると、2回法がお勧めです。
では骨が薄くてできないところはどうしたらいいでしょうか?
抗菌性ソケットプリザベイションの応用、ドルフィン・ボーン・ビルディング法という方法
があります。
次世代のインプラント治療の課題である、骨の薄い高さがあまりない部分に骨を再生し、十
分な厚み、高さを確保した所にインプラントを埋入する方法で、現在はこの治療法が主流に
なります。
監修ドクター:野田 哲 歯科医師 壱番館歯科クリニック 院長
インプラント治療でおすすめの歯医者さん 関東編
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