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インプラントの埋入方法や手順について詳しく解説

 更新日:2023/03/27

インプラントが気になるけど、なかなか決断できないという方も多いのではないでしょうか?インプラントの埋入方法について分からないことや疑問に思っていることがあると、決断するのがさらに難しくなってしまいます。
インプラントを入れるなら、手術前にしっかりと施術の内容や流れなどを理解しておきたいですよね。そこで今回は、インプラントの埋入方法や手順などについて、Medical DOC編集部がお届けします。

この記事の監修歯科医師
村瀬 俊彦 (むらせ歯科医院 院長)

 インプラントの基礎知識

インプラント治療は、虫歯などで歯を失ってしまった人々に多く施術されている治療法です。インプラント治療は世界各国で行われている治療法で、その成功率は98%~99%と言われています。しかし、インプラント治療は、インプラント埋入後に炎症を起こしてしまいやすいのが特徴的です。治療後に歯肉の炎症を起こしてしまう確率は、なんと約40%とも言われています。そのため、治療が終わった後も炎症を起こさないように注意しなければならなりません。

インプラント治療を受けるメリット

歯を失ってしまった場合、インプラント以外にも入れ歯やブリッジなどの選択肢があります。しかし、どうしても違和感や噛みにくさを覚えることが多く、自分の歯のようには噛むことができません。インプラントであれば、自分の歯のように噛むことができますし、さらに審美性も高く見た目が美しいというメリットもあります。

インプラント治療を受けるデメリット

インプラント治療を受けるデメリットとして、まず治療費が高額になってしまうということが挙げられます。インプラント治療は、保険適用外の実費治療となります。歯科医院によっても値段が異なりますが、1本当たり平均30万円~40万円程度かかります。
インプラント治療におけるデメリットは、治療費が高額になってしまう以外にも、治療期間が長いことが挙げられます。インプラントを埋入してからインプラントと骨がくっつくまでには、個人差もありますが、大体3ヶ月~半年ほどかかります。インプラント治療には、炎症を起こしてしまいやすいというデメリットもあります。
インプラント周囲炎などの炎症を起こさないためにも、インプラント埋入が終わった後は安静にしておかなければなりません。さらに、インプラント治療が完了した後も、定期的にメンテナンスを行い、良好な口腔内環境を維持していかなければなりません。
定期健診では、問診や口腔内検査のほか、クリーニングやブラッシング指導などが行われます。そのため、なかなか歯医者に通う暇がない方や長い治療期間に耐えられないという方には、あまりおすすめできません。

 インプラントの埋入方法

インプラントの埋入(まいにゅう)とは、あごの骨に穴をあけてインプラント体を骨に埋め入れることを意味します。この章では、インプラントの埋入方法について詳しく紹介していきます。

インプラントの埋入方法と手順:1次手術

インプラントを埋入する前には、インプラントを植え込む予定部位の粘膜に局所麻酔を行います。麻酔がしっかりと効いてから、植え込み予定の直上歯肉を切開していくため、痛みはほとんど感じません。切開が終わると、インプラントの植え込み予定部位に位置決めのドリリングを行います。その後、位置決めをした箇所に埋入するインプラントの太さに合わせた穴を形成していきます。
形成された穴にインプラント体を埋入したら、カバースクリューとよばれる器具でインプラントにふたをします。最後に、手術部位をしっかりと洗浄し、切開した粘膜を元にもどして縫合したら1次手術完了となります。縫合した箇所は、約1週間で抜糸となります。

インプラントの埋入方法と手順:2次手術

インプラント埋入の1次手術が完了してから、インプラント体と骨が結合するまで約3ヶ月~半年ほど安静にする必要があります。インプラント体がしっかり骨と結合したら、2次手術へと移ります。まずは、施術箇所に局所麻酔を行い、インプラントを植え込んだ箇所の直上歯肉を切開。インプラント体にヒーリングアバットメントと呼ばれる歯肉形成用のふたを装着します。
その後、粘膜を縫合し、そのままの状態で約3~4週間ほど粘膜の治癒を待ちます。縫合した箇所は、約1週間で抜糸となります。粘膜が治癒すると、被せ物を作成するためにヒーリングアバットメントを外して、型取りしたら2次手術完了となります。

インプラントの埋入深度について

インプラントの埋入深度とは、インプラントを埋入する深さを表します。インプラントの埋入深度は、インプラントのカラーデザインや表面処理によって違いがあります。また、角度も垂直とは限らず、患者のあごの骨の形に合わせて埋入されます。

 インプラント埋入後の注意点

インプラント埋入しても、すぐに新しい歯で噛むことができるという訳ではありません。インプラント埋入後にすぐに新しい歯で噛んでしまうと、インプラントが取れてしまうなどのリスクがあります。この章では、インプラント埋入後の注意点について紹介していきます。

インプラント埋入後に注意しなければならない周囲炎

インプラント埋入直後は、まだインプラントと周囲の骨が完全に定着していません。そのため、インプラント埋入後、すぐにその新しい歯で噛んでしまうと、インプラントが緩んで取れてしまう恐れがあります。さらに、インプラントが取れるリスクだけではなく、周囲炎を起こしてしまうリスクも高まります。
インプラント周囲炎になると、インプラントの周囲の粘膜や歯茎などが炎症を起こし、痛みや腫れを伴う症状が見られます。インプラント周囲炎を放置していると、インプラントが取れる可能性があるほか、周りの歯にも大きな負担がかかってしまいます。さらに、インプラント周囲炎によって起こる弊害として、増殖した歯周病原細菌が身体全体に広がり、心臓病や糖尿病を引き起こす可能性もあります。

インプラント埋入後は安静にする

インプラントが骨と接着するには、個人差もありますが大体2~3ヶ月かかります。そのため、インプラント埋入後は、通常2~3ヶ月間は噛む力が加わらないよう注意し、安静にしておかなければなりません。

 インプラント埋入手順を把握して施術の不安を軽減


インプラントの埋入手順や埋入後の注意点を事前に把握しておくことで、施術の不安を少しだけ和らげることができます。インプラント治療を受けることによって、自分の歯のように噛めるようになり、審美性の高い歯が手に入るというメリットがあります。
しかし、治療期間が長いことや治療費が高いなどのデメリットもあります。インプラント治療を受けるかどうか迷っている方は、メリットやデメリットなどを把握したうえで決断することをおすすめします。インプラント治療は、毎年国内外で数多く施術されていて、成功率も高い治療法です。
しかし、インプラント埋入後にセルフケアを怠ったり、施術後すぐに新しい歯で噛んでしまうと、インプラントがとれたり、周囲炎を引き起こしてしまう恐れがあります。インプラント治療を成功させるためには、インプラント埋入後はできるだけ安静にして、セルフケアもしっかりと行うことが大切です。

村瀬 俊彦 歯科医師 むらせ歯科医院 院長監修ドクターのコメント
 本当に歯を残すことができないと判断して初めて、
インプラントが治療の選択肢に入ってきます。
当院ではインプラントを希望して来院する患者様すべてに
インプラント治療を行うわけではありません。
なぜならば、実際に検査診断をしてみると
多くの歯が歯周病治療、根管治療といった基本治療で
残すことができるケースが予想以上に多いためです。
基本治療をしても残すことができない時こそ、
インプラント治療を1つの選択肢として考えるべきではないでしょうか。
 
監修ドクター:村瀬 俊彦 歯科医師 むらせ歯科医院 院長

 インプラント治療でおすすめの歯医者さん 関東編

むらせ歯科医院

出典:http://www.murasedental.com/

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