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虫歯によって引き起こされる頭痛の危険性


口の中に感じている違和感や痛み、腫れなどを放置して、長期間過ごしてしまった――そんな方も多いのではないでしょうか。放っておかれた虫歯が進行すると、歯を失う可能性が高まるだけでなく、全身的な疾患につながることもあります。そうした疾患のひとつが、頭痛です。頭痛の原因には、噛み合わせの不正や脳内に入り込んだ虫歯菌なども考えられ、最悪の場合は、命を失う危険性すらあるのです。ここでは、虫歯を原因とする頭痛の特徴と危険性について、Medical DOC編集部がお届けします。
この記事の監修ドクター:
齋藤 裕史 歯科医師 北大塚歯科医院 院長


 

虫歯を放置することで発生するリスク


「虫歯なのかどうかわからないけれど、何か口の中に違和感がある」と感じたことがある方は多いでしょう。こうした違和感やちょっとした痛みというかたちで始まる虫歯にすぐ対処せず、放置してしまった結果、激しい痛みに悩まされることになった――そういったケースも少なくないはずです。

 

全身に及ぼす悪影響

虫歯が、歯の象牙質から歯髄にまで至れば、大きな痛みを生じます。症状が進行すれば、虫歯菌が歯髄の組織を溶かし、腐らせ、歯の根っこや顎の骨に膿がたまることも。加えて、歯髄に入った虫歯菌が血管を伝って全身に運ばれる可能性も考えられます。虫歯を放置すれば、最終的に歯を失うことになるだけではなく、さまざまな病気の発生や悪化の可能性があるのです。

 

虫歯が原因となる全身疾患

血管に入り込んだ虫歯菌が他の臓器に入ることで、心臓弁を少しずつ破壊する心内膜炎を発症したり、慢性または急性の腎炎、扁桃炎や角膜炎、中耳炎などを発症したりすることがあります。また、もともと糖尿病などの全身疾患を抱えた患者の場合は、虫歯の原因菌のひとつであるミュータンス菌によって多大な影響を受けると言われています。しかし、虫歯によって引き起こされる全身疾患としては、こうした虫歯菌による直接的なものだけでなく、虫歯が原因で歯を失い、不正な噛み合わせになったことが原因のものもあります。
歯の欠損などによって上顎と下顎の噛み合わせが悪くなれば、筋肉のバランスが崩れ、顎関節の動きに障害が発生します。その結果、脊椎の不正わん曲や顔の変形、肩こり、手のしびれ、腰痛、不眠症などに加えて、頭痛も引き起こされると考えられているのです。

 

虫歯によって頭痛が引き起こされるケース

虫歯が原因で発生する頭痛には、3つの種類があることがわかっています。日ごろ、虫歯と頭痛を合わせて考えることは少ないかもしれません。しかし、虫歯を治療せずに放置しておくことで歯の噛み合わせが悪化し、頭痛の要因となるケースはあとを絶ちません。そのため、口腔内の問題と同時に激しい頭痛に悩んでいるという方は、虫歯と頭痛の関係性についての認識を深めつつ、治療を進めていくことが重要になります。

 

頭痛へとつながる3つの要因

虫歯を放置することで頭痛が生じる3つの要因、それは「緊張型頭痛」と「顎関節症」、「脳静脈血栓症」です。このいずれもが、噛み合わせの悪化や虫歯菌などと深い関係にあるとされています。常日ごろ激しい頭痛に悩んでいるという方はまず、その原因が虫歯にあるのかどうかを、専門家の力を借りて探っていかねばなりません。場合によっては、それが慢性的な頭痛へとつながったり、命の危険が生じたりする場合もあるので、できる限り早急に治療を受けることが重要です。

 

噛み合わせの不正を原因とする頭痛

虫歯の治療を放置しておくと、歯の噛み合わせが悪化していき、「緊張型頭痛」や「顎関節症」による頭痛を引き起こす場合があります。ここでは、噛み合わせの不正を原因とする頭痛について、その症状と対処方法を見ていきましょう。

 

緊張型頭痛

虫歯による痛みや腫れをそのままにしておくと、食事の際、痛みや腫れがある部位を無意識に避けるようになります。その結果、姿勢の悪さ、身体バランスの崩れ、肩こりや首の張りといった頭痛のきっかけをもたらします。これが「緊張型頭痛」です。虫歯の諸症状と頭痛が同時に引き起こされ、加えて肩こりや首の張りなどの自覚症状がある場合は、「緊張型頭痛」の疑いがあります。ストレッチやマッサージ、身体の保温などで血行を促進すると同時に、頭痛外来などにかかって専門的に治療を受けてみてください。「緊張型頭痛」を解消するいちばんの近道が虫歯の治療であることは言うまでもありません。

 

顎関節症による頭痛

虫歯をそのまま放置すれば、左右のどちらかだけで咀嚼する偏咀嚼や、不正な噛み合わせによる「顎関節症」となり、慢性的な頭痛に苦しむことがあります。顎関節症は顎の関節における疾患で、顎の痛みや顎を動かした際の音、首の張りや肩こり、口を開閉する際の障害などの症状が見られます。これらの症状があり、虫歯と頭痛が同時に生じている場合は、整形外科ではなく、口腔外科のある病院で診察を受けるようにしましょう。顎関節症の解決に向けては、虫歯をしっかり治療し、不正な噛み合わせに対処する必要があるからです。

 

体内で広がる虫歯菌を原因とする頭痛

虫歯を放置し、長期間過ごすと、歯には大きな穴が開いてしまいます。その穴が血管にまでつながり、虫歯菌が血液中に混入することで引き起こされる典型的な病気が「脳静脈血栓症」と「脳炎」です。

 

脳静脈血栓症による頭痛

「脳静脈血栓症」は、虫歯菌が血液の循環によって脳の静脈へ達し、炎症を起こさせ、血栓を生じさせるものです。「脳静脈血栓症」を引き起こすと、脳内の血液循環にはさまざまな問題が生じます。そのひとつが頭痛です。「脳静脈血栓症」は最悪の場合、命の問題に関わることもあるため、注意が必要です。「脳静脈血栓症」を原因とする頭痛の危険な特徴は、刺すような強い痛みです。長期間放置している虫歯と同時にひどい頭痛が生じている場合には、頭痛外来などで専門的な検査を行い、早急に原因を究明することが重要です。

 

脳炎による頭痛

若い女性に多いのが、虫歯菌を原因とする「脳炎」です。首の後ろの痛み・発熱・吐き気・嘔吐といった症状のほか、頭痛などで苦しんでいる場合、「脳炎」を疑う必要があります。「脳炎」は、症状の進行に伴い、痙攣や意識障害といった症状が突如として現れる恐ろしい病気です。頭痛などの症状が軽いうちに、専門的な病院で診察を受けてください。

 

たかが頭痛・たかが虫歯ではない危険性


虫歯が痛いと思っているうちに、頭痛までするようになってきた――こんな方は、その頭痛の原因が虫歯にあるかもしれません。虫歯を原因とする頭痛には、噛み合わせの不正を原因とするものと、血液から体内に広がった虫歯菌を原因とするものとがあります。いずれの場合においても、最悪の場合は、命を奪うことになりかねません。
頭痛という不調のシグナルが出たときには、自分自身の身体の健康状態を見なおすチャンスでもあります。たかが虫歯、たかが頭痛と放置するのではなく、そのときどきにしっかり対処することが重要です。日ごろから、ブラッシングなどの機会を通してご自分の身体としっかり対話し、身体の声に耳を傾けていってください。

齋藤 裕史 歯科医師 北大塚歯科医院 院長監修ドクターのコメント
記事でも触れているように、虫歯は早い段階で治しましょう。また、当院では、治療して終わりではなく、どうして虫歯ができたのかについてもご説明させていただいております。なぜなら、虫歯の発症には理由があると考えられるからです。食べ物の噛み方やブラッシングのクセなどが、特定の患部に悪い影響を与えているのでしょう。こうした根本原因へアプローチしない限り、せっかく治療をしても、同じ患部で再発してしまう恐れがあります。ぜひ、「悪い歯の治療をするところ」から「悪い生活習慣を改善するところ」として、歯科医院をご活用ください。私たちが一生懸命サポートいたしますので、一緒に頑張っていきましょう。
 
監修ドクター:齋藤 裕史 歯科医師 北大塚歯科医院 院長



 

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北大塚歯科医院

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