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二次性高血圧の症状・原因・治療方法とは? 2018.06.06

二次性高血圧(読み方:にじせいこうけつあつ)とはどんな病気なのでしょうか?その原因や、主にみられる症状、一般的な治療方法などについて、医療機関や学会が発信している情報と、専門家であるドクターのコメントをまじえつつ、Medical DOC編集部よりお届けします。

この記事の監修ドクター:
高橋 宏樹 医師(高橋医院 副院長)

二次性高血圧とは

高血圧には、他の疾患や薬剤の副作用が原因で起こる二次性高血圧と、原因のはっきりしない本態性高血圧があります。

引用:ファイザー 生活習慣病オンライン
http://www.sageru.jp/bloodpressure/knowledge/2types.html

高血圧の10~15%は、何らかの原因がある二次性高血圧といわれています1)。これは、ホルモン分泌異常、腎臓疾患、薬剤の副作用などが原因で起こると考えられます。
二次性高血圧は、通常の降圧治療では効果がないこともありますが、原因を取り除けば血圧は下がります。

引用:ファイザー 生活習慣病オンライン
http://www.sageru.jp/bloodpressure/knowledge/2types.html

高橋宏樹医師 高橋医院副院長監修ドクターのコメント
二次性高血圧とは、高血圧の中でも原因のはっきり分かっている高血圧のことを言います。高血圧の患者さんの10%以上がこの二次性高血圧であると言われています。特徴としては、薬が効きにくく重症になりやすい・若い人(20・30代)も発症する・急激に発症する、などがあります。

二次性高血圧の症状

全ての高血圧は二次性高血圧の可能性がありますが、次のような場合特に、二次性高血圧の可能性が高いと考えられます。
①若い時に発症する高血圧
②急速に進行した高血圧、複数の薬剤を内服してもコントロールできない難治性高血圧、血圧変動の激しい高血圧
③電解質異常(血液を循環するナトリウム、カリウムなどのイオンの濃度異常)を伴う高血圧
④心肥大や腎障害などの臓器障害の進行が早い高血圧

引用:大阪大学大学院医学系研究科 老年・総合内科学
http://www.med.osaka-u.ac.jp/pub/geriat/www/jmedi.html

二次性高血圧の原因

高血圧から発見されやすい二次性高血圧として、原発性アルドステロン症や褐色細胞腫などの内分泌疾患、腎血管性高血圧などの血管疾患、睡眠呼吸障害(睡眠時無呼吸症候群)、薬剤誘発性高血圧などがあります。

引用:大阪大学大学院医学系研究科 老年・総合内科学
http://www.med.osaka-u.ac.jp/pub/geriat/www/jmedi.html

高橋宏樹医師 高橋医院副院長監修ドクターのコメント
二次性高血圧の原因としては、大きく分けて2つあります。1つ目は腎実質性(腎臓の病気によるもの)です。最も高頻度で、二次性高血圧の約80%、高血圧全体の2~5%を占めます。2つ目は内分泌性(原発性アルドステロン症という病気によるもの)です。高血圧患者さんの5~10%がこの疾患であると言われています。稀にクッシング症候群や褐色細胞腫が原因で発症することもあります。

二次性高血圧の検査法

二次性高血圧症は、原疾患が治療できれば血圧も下がります。患者さんが比較的若年で、かなりの高血圧(とくに拡張期血圧)、かつ降圧薬が効きにくいという状況では、二次性高血圧症を疑い鑑別診断をしっかり行う必要があります。
治せる二次性高血圧症のうち、腎動脈狭窄が原因の腎血管性高血圧症ではレニン活性、原発性アルドステロン症ではアルドステロン、クッシング症候群ではコルチゾールやACTH、褐色細胞腫ではカテコラミン(アドレナリン・ノルアドレナリン)が血液検査で異常値を呈します。

引用:日本衛生検査所協会
http://www.jrcla.or.jp/kensanohanashi/img/h29_01.pdf

二次性高血圧の治療方法

原因を特定し治療ができる場合は、降圧剤の内服が減ったり、いらなくなることがあります。また、ホルモン異常によるものの場合は、血圧がお薬で管理できても、血圧を上昇させる以外の作用で体に負担をかけたり、症状が出る場合があります。

引用:井土ヶ谷ふじい内科
https://idogaya-clinic.com/consultation/46.html

高橋宏樹医師 高橋医院副院長監修ドクターのコメント
何らかの病気になった時に治療に用いられる薬剤が原因で高血圧を発症する、「薬剤誘発性高血圧」というものにも注意が必要です。症状を起こす薬剤として、非ステロイド性抗炎症薬・甘草などを含む漢方薬・グルココルチコイド・エストロゲンなどがあります。特に元々高血圧の人はこの薬剤誘発性高血圧になりやすいので、必ず高血圧の治療中であることを主治医の先生に相談するようにしてください。


この記事の監修ドクター

高橋宏樹医師 高橋医院副院長高橋 宏樹 医師 高橋医院 副院長

PROFILE

東京慈恵会医科大学卒業、東京慈恵会医科大学大学院修了後、スウェーデン・カロリンスカ研究所へ留学。東京慈恵会医科大学附属柏病院・東京慈恵会医科大学附属病院勤務を経て、高橋医院副院長に。日本内科学会認定医、日本消化器病学会専門医、日本肝臓学会専門医。患者さんが納得していただけること、一緒に治療をしていく姿勢を何よりも大事にし、患者さんが話したいことはきちんと全部お話いただけるような診療を心がけている。
医院のホームページで最新医学情報のブログを掲載中
http://www.hatchobori.jp/