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咽頭炎の症状や原因、治療方法とは?

咽頭炎(読み方:いんとうえん)とはどんな病気なのでしょうか?その原因や、主にみられる症状、一般的な治療方法などについて、医療機関や学会が発信している情報と、専門家であるドクターのコメントをまじえつつ、Medical DOC編集部よりお届けします。

この記事の監修ドクター:
森口誠 医師(森口耳鼻咽喉科院長)

咽頭炎(いんとうえん)とは

喉の奥にある「咽頭」の部分にウイルスや細菌が侵入し、炎症を起こした状態のことを言います。
急性咽頭炎にかかってから症状が長く続いて慢性化した状態を「慢性咽頭炎」といいます。

引用:ららぽーと横浜クリニック
https://lala-clinic.jp/article.php/20160706161712613

森口誠 医師(森口耳鼻咽喉科院長)監修ドクターのコメント
のどは「咽頭」と「喉頭」で構成されています。咽頭(上咽頭・中咽頭・下咽頭)は、鼻の奥とつながっていて鼻呼吸の通り道となっているほか、食道とつながって食べ物や空気の通り道の役割も果たしています。また、喉頭はのどぼとけの位置にある気道の一部で、発声したり誤嚥を防いだりする役割があります。口から取り込んだ食べ物や空気は、中咽頭を過ぎた後にルートが分かれ、食べ物は下咽頭に運ばれて食道へ、空気は喉頭へ運ばれて気管へと送られていきます。のどの疾患は乾燥が大敵です。特に咽頭は口や鼻から直接外気を取り込む器官ですから、乾燥には注意が必要です。

咽頭炎の症状

「急性咽頭炎」の症状は、急激なのどの痛みです。そのほか全身倦怠感、頭痛、高熱を伴うこともあります。慢性咽頭炎の症状は、喉の奥の赤みと腫れ、不快感や異物感があります。

引用:ららぽーと横浜クリニック
https://lala-clinic.jp/article.php/20160706161712613

森口誠 医師(森口耳鼻咽喉科院長)監修ドクターのコメント
急性咽頭炎の患者さんが訴える主な症状は、のどの痛みに加えて、のどが乾いた感覚や、違和感です。声が出しづらい、かすれるなど、声に異常が生じたり、咳が出るのは喉頭炎です。また、唾を飲み込む際に痛みを感じる場合は扁桃炎です。咽頭炎の症状が出た場合、喫煙はのどの粘膜に炎症を起こすなど状態を悪化させる原因になるので、控えてください。だらだらと炎症が続くと、慢性的な咽喉頭炎となってしまう恐れがあります。

咽頭炎の原因

主にアデノウイルス、コクサッキーウイルス、インフルエンザウイルスなどのウイルス感染によるものと、化膿性連鎖球菌、肺炎球菌などの細菌感染によって起こるものがほとんどですが、ほかにも、慢性鼻炎や精神的ストレス、睡眠不足なども原因になるといわれています。
慢性咽頭炎は、タバコの煙、刺激性ガスの吸引、ほこり、食物アレルギー、アルコールによる刺激などによって引き起こされる場合もあります。
引用:ららぽーと横浜クリニック
https://lala-clinic.jp/article.php/20160706161712613

森口誠 医師(森口耳鼻咽喉科院長)監修ドクターのコメント
咽頭炎の原因は、ほとんどがウイルス感染です。粒子が小さいPM2.5や黄砂は、咽頭で粘膜障害を起こす可能性もゼロではありませんが、大半はもっと奥まで入り込み咽頭にはとどまらないでしょう。咽頭炎を予防するためには、のどの乾燥を防ぐためにマスクを着用すること、感染防止のためにできれば人ごみを避けること、外出先から戻ったら手洗い・うがいをすることを習慣づけることなどが大切です。近年は様々な最新テクノロジーを搭載した空気清浄機が登場していますが、のどの疾患を予防するために最も大切な視点は加湿です。部屋の湿度管理を心がけてください。

咽頭炎の治療方法

消毒や内服薬を使って炎症を抑える治療を行い、喉の違和感を改善します。

引用:しらいし耳鼻咽喉科クリニック
http://www.shiraishi-jibika.jp/throat/

森口誠 医師(森口耳鼻咽喉科院長)監修ドクターのコメント
内服薬のほか、鼻や口から薬剤を吸入して患部に直接届けるネブライザー治療も有効です。治療にかかる期間の目安は、急性咽頭炎の場合は3日〜1週間以内でしょう。声帯が付いているのは喉頭ですが、喋るとのどの痛みを感じるので、できる範囲で発声は控えたほうが体に負担がかかりません。また、予防と同じくのどを乾燥から守ることが大切です。一方、慢性咽頭炎の場合は、悪化するまでにかかった分と同程度の期間が必要だと考えてください。たとえば喫煙が関係している場合、10年喫煙していれば治療にも10年かかるということです。急性の場合と比べて非常に長期化するうえ、完全に元通りには回復しません。


この記事の監修ドクター

森口誠 医師 森口耳鼻咽喉科 院長森口誠 医師
森口耳鼻咽喉科 院長

PROFILE

昭和60年 大阪市立大学医学部卒業、大阪市立大学附属病院臨床研修医
昭和62年 大阪市立大学大学院医学研究科
平成3年 同修了、大阪市立大学医学部助手
平成4年 大阪市立小児保健センター医員
平成5年 大阪市立総合医療センター医長、大阪市立大学医学部非常勤講師
平成7年 森口耳鼻咽喉科開院