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つらい下痢を止めたいならこれ!効果的な市販薬や食べ物をご紹介

この記事の監修ドクター:
髙橋 徹也 医師(上大岡TMクリニック院長)


 

 下痢について正しく学び、治療・改善に役立てましょう

通勤・通学時にいきなりお腹のあたりが痛くなり、下痢がもたらす我慢しがたいピンチに陥ったことは誰しもが一度は経験されていることかと思います。
この記事を参考に、あなたに合った下痢の治療・改善の方法を探してみてください。

 

 下痢を引きおこす原因・下痢が続く原因とは?

まずは下痢を引きおこす原因と下痢が続く原因について探ってまいります。

 

 食べ物による下痢とは

最近の研究によって、パンと下痢には関連性があることが解かってきており、その原因はパンに含まれている糖であることが判明しています。
さまざまな糖の中には、小腸で分解しにくいものが存在しており、パンにも含まれている「乳糖」「フルクタン」「果糖」という3種類が分解しにくい糖類であることが解かっています。
糖が吸収されないまま大腸に辿りつくと、腸で水分がきちんと吸収されないため下剤と同じ働きをして下痢を引きおこす原因となります。
牛乳を飲むと下痢を起こす乳糖不耐症も同じ理由です。

 【下痢を引きおこす原因と言われている食べ物】

牛乳・チーズ・ヨーグルト・梨・リンゴ・ブドウ・スイカ・蜂蜜・人工甘味料を含んだお菓子・ネギ・タマネギ・ニンニク・ブロッコリー・マッシュルーム・アスパラガス・大豆など

 

 水による下痢とは(水あたり)

細菌やウイルスなどに汚染された水を飲んだときや、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルがたくさん含まれた水を飲んだときにも下痢を引きおこします。
また、必要以上に水分(冷水)をとり過ぎ水分吸収がうまくいかない場合などにも、下痢を引きおこす場合があります。
これらは全て水にあたって起こるもので、一般に水あたりとも呼ばれています。
例えば、晩酌で500mlなどの缶ビールを4~5本の飲んでから寝るという習慣によって、翌朝にかけて数回の下痢をする人がいます。
このように、短時間に水分を2~3ℓ以上飲んだときに胃腸が拒絶反応を起こし下痢を引きおこしてしまうケースは腸で吸収できる水分の量を大幅に超えてしまっていることが原因です。
日本人は食事の際にかなり多くの飲料を摂る傾向にあります。水を飲むことは良いのですが、一度に大量の水分を摂取することは避けたほうがよいでしょう。もちろん晩酌で大量のビールなどを飲む習慣を止めてしまえば下痢はおさまります。
しかし、腸内環境が健全であれば少々水分を摂ったからといって、すぐ下痢を引きおこすということはほとんどありません。
また、その他の下痢の原因として考えられるのはミネラルウォーターの飲み過ぎです。
私たちが日常的に飲んでいる日本の水のほとんどが軟水です。軟水とは、カルシウムやマグネシウムをあまり多く含んでいない水のことであり、 カルシウムやマグネシウムを多く含んでいる水は硬水と呼ばれます。これはヨーロッパの水に多い性質です。
下痢の原因として、市販されている硬水のミネラルウォーターなどには、カルシウムやマグネシウムが含まれているのが関係していると考えられます。
硬水に多く含まれるマグネシウムは体内に吸収されにくいばかりか、 大腸で水分の吸収を邪魔する働きもあるため、たくさん摂ったり普段飲みなれていない場合には下痢を引きおこす可能性があるのです。
旅行などで海外に行ったときや体調が悪いときには注意してください。

 

 病気や風邪などによる下痢について

 病気による下痢

ストレスなどが原因の過敏性腸症候群は、検査をしても特に異常がないにもかかわらず下痢や便秘が続く病気であり、下痢や腹痛、お腹の張りなどの不快感があらわれることもあります。
現代では日本人の10人に1人がこの病気にかかっていると言われています。
以下の3つのポイントが診断基準となります。

  • 半年以上、下痢や便秘の症状が続いている
  • 1ヵ月の中で4日以上は腹痛や腹部の不快感がある
  • 「普通に排便することもある」「排便する頻度が変わることが多い」「便の形が変わる」のうち2つ以上の項目に該当すること。

過敏性腸症候群には、下痢が続く「下痢型」、便秘が続く「便秘型」、これらが交互に続く「混合型」に分類することができます。

 風邪による下痢

風邪による下痢は、ある程度出し切ってしまうことでその症状は治まります。
早期の段階で下痢止めを使ってしまうと、追い出すべきウイルスを体の中に停滞させてしまうことにもなりかねません。ウイルスには抗生物質が効かないので、やはり体から追い出すことはとても重要なのです。
胃腸風邪で起こる下痢は水っぽいのが特徴です。風邪によって嘔吐が生じるのと同様に、体内から細菌やウイルスを排出するための働きとして身体が反応して下痢を起こします。
こちらも辛い症状ですが、我慢せずに出した方が楽になります。
細菌やウイルスの影響によって下痢が続く場合には、下痢止めなどは使用せずに整腸剤などの薬剤を使って胃腸の調子を整え、胃腸内に留まっている細菌やウイルスの排出を促すよう心がけるとよいでしょう。

 

 ストレスを抱えすぎると下痢を引きおこす

ストレスがたまってストレス過多の状態になると、さまざまな不調の原因となり大きな病気を引き起こすおそれがあります。
人間の体の中でも胃腸は特にストレスに弱い臓器であるためちょっとしたストレスにも敏感に反応してしまい、過敏性腸症候群による慢性的な下痢に悩まされることもあります。

 

 下痢とともにあらわれる症状について


 

 腹痛

激しいストレスや精神不安定などが原因となって過敏性腸症候群を発症してしまうと、腸のぜん動運動に異常が生じて腹痛をともなう慢性的な下痢を引きおこします。
過敏性腸症候群は、場合によっては下痢と便秘が交互に起こりうることもあります。数日間下痢が続くと一時的に治まり、その数日後にまた再発という現象を繰り返すこともあります。
この他にも、潰瘍性大腸炎など何らかの原因によって大腸の粘膜に慢性的な炎症を起こし、粘膜がただれたり潰瘍が多発したりすることがあります。
長期間の下痢と腹痛が続き、粘液や血液の混じった便が出たり発熱などの症状があらわれます。これらの症状はストレスによっても悪化します。潰瘍性大腸炎は比較的若い世代での発症が多く見受けられます。
下痢による腹痛にはこの他にも、カンピロバクター、サルモネラ菌、O-157、ノロウイルスなどが原因となる食中毒、ウイルス感染による風邪、コレラや赤痢などがあります。これらの疾患は同時に発熱や嘔吐をともなうことが多く見受けられます。

 

 血便

胃や大腸などの消化管や肛門などから出血した血が混じった便が血便です。
黒褐色をした血便から、完全に赤色をしていて肉眼ではっきりと確認できる血便に加えて、肉眼では確認できず検査をして初めてわかる血便(潜血便)があります。
また、ベタベタした粘液に血が混ざった状態の便は粘血便と呼ばれています。

 

 発熱

発熱をともなう下痢には前述した細菌やウイルスによる感染性腸炎という疾患があります。
この場合には、下痢・発熱・腹痛・悪心・嘔吐などの急性胃腸炎症状が多く見られます。
一方、ロタウイルス腸炎は乳幼児に多く見られ、発熱・下痢・嘔吐などの症状を引きおこし、白色便が特徴的です。

 

 吐き気

吐き気と下痢をともなうノロウイルスの症状の特徴にはこの他にも腹痛・発熱などがあります。

この疾病における注意点としては吐き気がいきなり襲ってくることです。突然なのでトイレにいく余裕もなく、ベッドや着ている服・床などに吐いてしまうことになります。
胃腸炎で引きおこされる吐き気や嘔吐は、炎症によってただれた胃の粘膜が刺激を受けることで、脳にある「嘔吐中枢」が反応して吐き気や嘔吐が引きおこされます。


 

 止まらない

下痢は症状が続く期間によって、「急性下痢」と「慢性下痢」の2つに分類することができます。
急性下痢は暴飲暴食や消化不良・冷え、風邪、食中毒などが原因となり、一定期間安静にすることによって治まるという特徴があります。
その一方、2週間~1カ月以上も下痢が治まらない慢性下痢の場合はストレスによって引き起こされる過敏性腸症候群が大半を占めます。時にはがんなどの疾患が隠れていることもあります。

 

 下痢を引きおこしたときの治療とは?


 

 病院の受診・下痢止めの服用

下痢以外の症状がある場合や水分がまったく摂れないときには医療機関の受診をおすすめします。
下痢の症状に加えて、激しい下痢で腹痛を伴う場合、吐き気や嘔吐、発熱を伴う場合にはすぐに消化器科を受診して診察を受けてください。細菌やウイルスなどの感染症による下痢の場合は安易に下痢を止めない方が良いこともあります。
急な下痢だけの場合はスポーツドリンクなどの水分を十分に補給して消化の良いものを食べるようにすることが大切です。腹痛を伴う下痢や食あたりの鎮静化において有効なビオフェルミン下痢止めなどの市販薬の服用があります。
この他にも、腸の運動や機能を正常に戻すことで有効な正露丸・セイロガン糖衣Aがあります。
木(もく)クレオソートを主成分とする正露丸・セイロガン糖衣Aは小腸や大腸の運動を抑制して下痢を止める下痢止め薬ではなく、腸の機能を正常に戻す作用がありますので、様々な原因で起こる下痢にご使用いただけます。

 

 食事・ヨーグルト

下痢の症状がある際の食事は、水分をとりながらやや軟らかめにゆでたうどんなど、消化しやすいものを選ぶとよいでしょう。
そもそも下痢とは、便中の水分が増加し、泥状・液状の便となる状態のことをいいます。
下痢が発生する原因としては、腸の粘膜の障害によるものや、腸の活発なぜん動運動によるもの、腸の粘膜からの腸液の分泌作用の活発化によるものがあります。
したがって下痢の際の食事には、なるべく胃腸に刺激や負担をかけない消化によいものを選ぶよう心がけましょう。
また、体質によってすべての方に適しているとは言えませんが、ヨーグルトには腸内細菌の改善や整腸作用が期待されます。これによって腸内環境を整え、下痢の症状の改善へと繋がります。

髙橋 徹也 医師 上大岡TMクリニック 院長監修ドクターのコメント
下痢は『便の水分が多すぎる状態』のことで様々な原因によって引き起こされます。急な下痢の場合はスポーツドリンクなどで水分を十分に補給して消化の良いものを食べるようにすればたいてい数日で治りますが、激しい下痢で腹痛を伴う場合、便に血が混じる場合、下痢の他に吐き気や嘔吐、発熱を伴う場合にはすぐに消化器科を受診して診察を受けてください。細菌やウイルスなどの感染症による下痢の場合は安易に下痢を止めない方が良いこともあります。慢性の下痢をきたすものは過敏性腸症候群が大半を占めますが、時にはがんなどの重大な病気が隠れている場合もあるので注意が必要です。
 
監修ドクター:髙橋 徹也 医師 上大岡TMクリニック 院長




 

 この記事の監修ドクター

髙橋 徹也 医師 上大岡TMクリニック 院長

出典:http://k-tmclinic.com/
髙橋 徹也 医師
上大岡TMクリニック 院長


 

PROFILE

【略歴】
・平成2年:横浜市立大学医学部卒業
・平成4年:横浜市立大学第二外科(現 消化器・肝移植外科)入局
      東京厚生年金病院外科
・平成5年:横浜市立大学附属病院第二外科
・平成7年:UCLA Liver Transplant Center(6~8月)
・平成9年:横浜市民病院外科
・平成10年:横須賀共済病院外科
・平成12年:横浜掖済会病院外科
・平成15年:横浜赤十字病院外科
・平成17年:横浜市立みなと赤十字病院外科副部長
・平成18年:関沢クリニック副院長
・平成29年:上大岡TMクリニック院長
【資格・所属学会】
・日本外科学会専門医
・日本消化器外科学会専門医
・日本消化器病学会専門医
・日本消化器内視鏡学会専門医
・日本大腸肛門病学会
・横浜消化器内視鏡医会・常任理事