鼻から内視鏡を入れると痛くない!?メリット・デメリット

公開日:2020/08/13  更新日:2020/08/19

内視鏡検査を苦手に思っている方も多いでしょう。そんなときには、鼻から入れる内視鏡検査を受けてみませんか?

鼻から入れる内視鏡検査を受けた方の多くは、「口からよりも楽だった」という経験をした人も多くいます。

そこで、内視鏡を鼻から入れるメリット・デメリットや当日の流れなどを紹介します。

この記事の監修医師
古川 真依子 (東京ミッドタウンクリニック 医師)

鼻から内視鏡を入れるメリット・デメリット

内視鏡を口から入れたときに、吐きそうな不快感に苦しんだ経験を持つ方は少なくありません。そのせいで「健康診断が憂鬱…」と思う方もいるでしょう。

そんな内視鏡の苦痛を軽減できるのが、鼻から内視鏡を入れる方法です。

内視鏡を鼻から入れるメリット

内視鏡を鼻から入れるメリットは大きく分けて3つあります。

・吐き気が起きにくい
・検査の間でも会話ができる

1.吐き気が起きにくい

吐き気が起こりにくいことは、鼻から内視鏡を入れる一番のメリットといっても良いでしょう。内視鏡を口から入れると、内視鏡の管が舌を刺激して、咽頭反射(いんとうはんしゃ)を引き起こします。

咽頭反射とは、「おぇっ」と吐きそうになることです。舌の付け根部分を刺激するとこの吐き気が起こりやすく、口から内視鏡を入れる限り、舌に当たらないようにするのは難しい問題でした。

しかし鼻から内視鏡を入れると、舌の付け根を通ることなく、鼻から喉に直接入れることができます。そのため、咽頭反射が起こりません。

吐き気が少なく、口から入れるよりも快適に検査が受けられます。

2.検査の間でも会話ができる

鼻から内視鏡を入れると、会話ができます。途中で何かトラブルがあっても声に出しやすいので安心です。

内視鏡を鼻から入れるデメリット

デメリットは主に2つです。

・画質が口から入れるときよりも若干粗い
・鼻腔(鼻の穴)が狭い、鼻炎持ちなどの方ではできない場合もある

1.画質が口から入れるときよりも若干粗い

鼻から入れる内視鏡は、口から入れるものに比べ、画質が悪い場合が多いです。微細な部分は見落としてしまう可能性もごくわずかですが考えられます。

病状が悪化しているか・改善しているかなどの、わずかな違いを確認したい場合は、口から入れたほうが見落としはありません。

とはいっても、それほど大きな差ではありません。技術の進歩もめまぐるしいため、画質改善も行われていくでしょう。

2.鼻腔(鼻の穴)が狭い、鼻炎持ちなどの方ではできない場合も

その他、鼻腔(鼻の穴)が狭い・曲がっている、鼻炎持ちや鼻血が出やすいなどの症状を持っている方は、鼻から入れる場合、口よりも苦痛に感じることがあります。心配な方は事前に医師に相談しておきましょう。

当日から検査後まで~流れ~

次に鼻から内視鏡を入れる場合の検査方法を紹介します。

検査前日~当日の注意事項

検査前日
・21時以降は飲食禁止(翌日の検査予定時間などによる)
・水は飲んでもOK
検査当日
・常備薬は医師に相談
・検査後約1時間は飲食禁止

前日の21時くらいには飲食を済ませ、検査まで何も食べないことが基本です。食事はお腹いっぱいに食べるのではなく、軽めにしておきましょう。また、水は飲んでも大丈夫です。

当日も検査後約1時間までは喉にも麻酔が効いており、誤嚥のリスクがあるため飲食はNG。お腹がすいても我慢してください。その他、常備薬がある方は、医師に相談して、いつまでなら大丈夫かを確認しておきましょう。

また、検査中に鼻出血が起こる場合があるため、抗凝固薬や抗血小板薬を飲んでいる方は検査を断られる場合があります。(※事前に検診や採血を行う場合もあります。)

検査の流れ~前処置理~

・消泡剤を飲む
・鼻へ血管収縮剤をスプレー
・鼻腔に麻酔を行う
・麻酔を塗ったチューブを挿入(行わない施設も多い)

消泡剤は、胃の泡をなくし、内部をキレイにする白い液体です。これを飲んだ後に、血管収縮剤をスプレーし、鼻の通りを良くします。スプレーによる痛みはほぼありません。数回に分けて行います。鼻腔への麻酔は、噴霧や注入器で流しこむなど、病院によって異なりますが、眠くなることはありません。その後、麻酔を塗ったチューブを鼻腔へ入れます(行わない施設も多いです)。鼻腔の傷みを抑え、内視鏡をスムーズに入れられるようにします。大きさはカメラと同じ太さです。実際にどのような挿入になるのかを事前に確認できます。(※前処置の方法・回数は、病院によって異なります)

検査の流れ~内視鏡挿入~

・鼻からゆっくり内視鏡を入れる
・検査は5分~15分程度で終了

麻酔を一通り終えたら、いよいよ鼻から内視鏡を入れていきます。この時、胃の動きを抑える薬を注射する場合もあります。

5分~15分程度で終了します。終了するまで、力を抜いてリラックスしておきましょう。

検査終わり

・30分~60分程度で飲食が可能
・車の運転もOK

気分が悪くなったり痛みが出たりした場合はすぐ医師に伝えましょう。

検査後の注意点

・鼻に刺激を与えないようにする
・激しい運動は避ける
・組織採取(生検)を行った場合は刺激のある食べ物・飲み物(アルコール、カフェインなど)は避ける
・熱いお風呂は避け、シャワー程度にする

検査後は鼻に刺激のある行為は避けてください。組織採取(生検)を行った場合は、2~3日刺激のある食べ物・飲み物(アルコール、カフェインなど)は食べられません。

その他、鼻にキズができたり、出血があったりした場合、血行を良くする行動で鼻出血が起こる場合があります。医師の注意事項をよく聞いておきましょう。

内視鏡を鼻から入れて、苦痛をなくそう!

鼻から内視鏡を入れる方法は「今までよりも苦しくなかった」「痛みがなかった」という意見が多く、人気も出ています。
口から入れる方法が苦手な方は、鼻から入れる方法を試してみましょう。

監修ドクターコメント

古川先生

どうしても内視鏡検査は、「苦しい」「辛い」といったイメージがあるかと思います。ただ、現代社会では色々な場面でストレスを感じたり、飲み会が続いたり、、と負担がかかる事も多く、ピロリ菌の感染の有無、胃酸の影響による逆流性食道炎など、ご自身の健康状態を知る上で、内視鏡検査は必要不可欠です。今回のテーマである経鼻内視鏡検査は、スコープ(カメラ)が比較的細い、咽頭反射が起きにくいなど、健康診断には適した方法と言えるでしょう。それぞれの検査法のメリット、デメリット、代替(バリウム、ABC検診など)検査の内容をよく理解し、不明な点は医師に相談しながら、ご自身に適した方法を利用して健康管理に努めましょう。

経鼻内視鏡検査でおすすめ医院 関東編

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